うぇるなび

yoga ayurveda インド哲学 心を豊かにする生活

ハタvsスートラ

2009-01-17 | Yoga
昨年おこなったスキルアップトレーニングの卒論を読ませて頂きました。
一生懸命書いて頂いてありがとうございます。
皆さん、YOGAが好きで、実際の生活に生かしてくれてる人がほとんどで、勉強熱心なのに、感心したり、嬉しく思っています。

しかし、自分自身への反省なのですけど、講義の仕方が悪かったようで、YOGAの歴史と哲学についてはあまり理解出来てないように思います。

例えば、ハタYOGAとYOGAスートラの関係。

パタンジャリのYOGAスートラが、余分な執着や想いをどんどん無くして、本当の自分、本当の魂に触れようとするのに対し、パタンジャリから1000年位後に成立したハタYOGAは、人間の能力をいったんどんどん高める過程があり、難易度の高いアサナや呼吸法や肉を食べないライフスタイルなどがYOGAのひとつのイメージにもなっています。

その段階だけをみれば、スートラの執着をどんどんそぎ落とす方向性と相反する考え方にも思えるのですが・・・

さらに、YOGAはサンキヤ哲学がベースで二元論。
一元論のヴェーダンタとは、と異なった考え方。
この宗教色の強いヴェーダンタの教えがYOGAとミックスして、有名なヴィヴェーカナンダにより瞑想中心のYOGAが広まった経緯があります。

現在のYOGAは、元々のYOGA哲学と、ヴェーダンタ、後世に生まれたハタヨガがミックスされてしまって、非常に混沌とした考えになっているのを、講義で分かりやすくお伝え出来なかったのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。

僕自身も個人的に研究を進めて行くつもりではいますので、もし分からない事があったら、クラスの時にでも捕まえて質問してみて下さいね。

では、良い週末を!

yama@MAYURA

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