2019年(平成31年)
日本では、新たな元号が始まる記念すべき年の初めです。
もう何年もyoga「業界」から遠ざかり、パタンジャリの残したyoga哲学をお金に変えることを止め、ここのブログも閉鎖しようと思いつつも、更新もしないにも関わらず、未だに迷い込む方々がおられるのと、稀にyoga哲学やインド哲学、アーユルヴェーダを学んだという人と出会う事がありますが、明らかに誤った学びしかしてない方々も多く、今しばらく閉鎖しないでおこうと思い、今に至っております。
・パタンジャリのyogaスートラを学ぶ上でのポイント
1)遥かなる段階
第1章 概論及び基本理論 →第2章 実践編(初級基本編)→第3章 実践編(中級現象編)→第4章 実践編(上級最終編)…と、詳細な理論と実践法がまとめられており、その両輪が揃わないと理解できない仕組みになっています。ゆえに、ただサンスクリットを読み解いただけでも、ずっと座り続けただけでも会得出来ない構成となっており、これが「経験哲学」と言われる所以でしょう。
2)周辺知識と人生経験が必要
古代インドの聖典「veda」(アーユルヴェーダ含)、「原始仏教」の知識に加え、現代の解剖・生理学(脳科学・心理学含む)及び物理学があるとより理解しやすい。
また、様々な人の心理を理解し、自分自身を投影せず、いろいろな観方が出来るようになると、よりゴールが近いと言われます。
ある有名なyoginのグルは「スートラの3章以降は50才代以上の、選んだ人にしか教えない」と言い、酸いも甘いも味わうことの大切さを説いていました。
3)独学も可能だが…
サンスクリッドの法則性さえ理解出来れば、ある程度の読解は可能。
しかし、文法上の落とし穴や、実践上での不整合な点等も出てくるので、「客観的に補正」してくれる存在が必要と思います。独善的な解釈で、大きな過ちを犯した例も多々あるので、我欲にとらわれない様に注意してください。
yoga全体で言うと、薬にもなれば毒にもなるほどのモノだと理解しています。
スートラにしても、プラディピカにしても、「木を見て森を見ず」にならないよう、そして自分自身の「心と身体」を見失わないよう注意して学んで頂きたいと思います。