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市民大学HATSで死生学

2016年09月16日 | 市民講座
9/15 町田市民大学HATSで死生学の講演を聴いてきました。

死生学とは、これから死にゆくひとの気持ちやそれを受け止めることに関する学問分野です。う~ん、重い・・・
日本人の半数はガンでなくなります。ポックリ逝ってしまう脳心血管障害とちがってガンは進行がはるかに遅く、ご本人が死と向かい合う時間がかなりある。そういう状況でどうしたらいいのか、どう支えたらいいのかを考える学問です。死にゆく人の気持ちがどういうものかほとんどわかっていなかった1970年頃、この分野の研究が始まったそうです。講義では姥捨て山、ガン患者の詩、死を扱った小説を題材にその状況を解説いただきました。

現代は個人主義が進行して孤独生活者が増加。だけど宗教を求める傾向が増えている。
死生観はひとりひとりずいぶん異なる。それぞれを尊重し、それをお互い分かち合い、支え合う。
そしてさいごは「祈り」

死への準備、自分も考えておくべきだと思ったし、学校教育で教えるべきことだと感じました。
講演の最後、質問への返答で演者が「ふるさと」を歌いました。ウサギ追いし、かの山・・・なんだか涙が出て止まらなかった。死を前にした人の気持ちを歌っているかのようでした。

演者は島薗進さん@上智大。哲学とか宗教学の分野で日本の4番バッターと思います。よくぞこれだけの大先生が町田まで来てくれると感心します。聴衆は100名超で会場はほぼ満席、高齢男子6割でした。
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