第19作目、武州千住(ぶしゅうせんじゅ)です。
東京都足立区千住桜木
宿場町・千住は、農村地帯でした。手前の水門は田んぼや畑へ水を引き入れ、
調節するためのものです。
水門の間から富士が見えます。
水門の間から富士が見えます。
千住のねぎを積んだ馬の頭は地面に近く、馬のひずめを保護する藁靴と農夫の
引く手綱を結んで逆三角形を作り、富士と対応させています。
農夫と左の釣り人は、笠に手をやり富士を仰いで います。
千住宿は、日光道中(奥州道中)と水戸・佐倉道の最初の宿駅で品川・板橋・内藤
新宿 とともに江戸四宿に数えら、商家や料亭が並んで、人馬の往来も途絶えなかった
といいます。
別角度からですが、富士は見えなくなりました(残念)。

原画です。

解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
次作は、あの名画「神奈川沖浪裏」です。
こんな立派な馬は初めてでした。
この絵も背景の川沿いの様子がよく判らず、適当に作りました。
・たてがみ、流石紙紐だと思います、素材ならでは味だと。本当にふっさふさ感があって、これは原画でも出せないもの(立体のアドバンテージ笑)。
・2枚目の構図、私見ですが汗『手前の人達が遠くを見る構図』これはとてもいいと想いました!(富士山はおいておいて汗)
こういう紙紐で、平面の北斎画を形にする…個人的には毎度とても楽しく拝見させていただいております。改めて作者たる閑斉様と作品に感謝を!
そうですね、馬のたてがみは感じよくできていて、原画より立派になり、ちょっと行き過ぎの感があります。
次の「グレートウェーヴ」が問題です。
富士を眺めている馬の引手の両手が自然ですね。ねぎを積んだ馬もひと休みでしょうか。富士の三角と手綱の逆三角、北斎さんは構図をきちんと考えていたのですね。次作は波の動き、飛沫をどのように表現されるのでしょう、、、
実は、富岳36景というので36で終わりかと思っていたら、40以上あるんですね。
まだまだ、終わりませんので御贔屓に。
大波にチャレンジです。
笠に手をやり富士山を眺めてる人なんて、絵より閑斉さんのほうが素敵!!
先に閑斉さんの紙細工を見てから絵を見るのが私の楽しみです
2週間に一作ですが、次作をお楽しみに!