庭のニオイバンマツリ(匂い蛮茉莉)匂いすぎかも?
小学校3年生のとき「読書予定表」を作った。四国の一学級しかない仲良しばかりの人たちと別れて、大阪に帰ってきた頃。
そこで、学校に図書室があるのを知った。淋しかったのか、放課後はそこに入り浸り、薄いノートを買って線を引いて、一覧表を作った。「少年少女世界文学全集」が始まりだったような。
読んだ本と、読む予定の本を書き出した。
参考にしたのは、最後についている刊行図書一覧で、岩波文庫も新書からも同じように写した。
「ゼロの発見」「地球の歴史」くらいしか覚えていないが。
読んだ日付と、下の小さな箱に10文字くらいの感想を書いた。それからは冬休みごと、新年の始まりに書くように新しいノートを作った。
予備のページには借りて読んだ漫画も書いた。サザエさんや、手塚治虫の本を書いた。
結婚する段になって、こまごまとした私物や生活用品をトラックに載せて運んだ。
その時卒業アルバムとノートは別にして脇においておいた。そして送り忘れた。
両親はあまり自分のことを言わない子供だったからか、理解できていない部分も多かったのだろう、一山あった参考書や副読本とともに処分したらしい。後で聞いても何をどうしたか覚えが無いといった。
私は育てやすく真面目ないい子だと思われていたので、残したものはてっきりいらないものだと思ったという。ほめられたような気がしたので内心悔しかったのだが今でも我慢している(;^ω^A
何十冊もの使い古して汚れた私の読書ノートはこうして消えた。
頭に残っているのは、当時新しく文芸書に付け加えた、横溝正史の「真珠郎」から始まる怪奇、探偵小説の一覧や、その後会社の人に借りて読んだ、エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジンから、後のハヤカワに移っても抜粋を書き続けたもの。007シリ-ズもあった。
今は、’06の頃、捻転の手術後の休養中にDVD映画を見た、勢いがついて元気になってからもおよそ三年で1000本弱。自己流で5段階評価にした表を作った。頭の中で、監督がどうの、照明が、脚本がと考え出したので一時休止。映画の感想一覧表も休みにした。
昨日、子どもたちがTSUTAYAにいって、TSUTAYA CLUB MAGAZINEの6月号を持って帰ってくれた。読んだ後、紹介の中から見る予定のDVDにポストイットを貼り、また今度は進んだエクセルで6月の予定表を作るかなと考えたとき、またまたうら悲しい、なくなった昔の読書ノートを思い出した。
河出書房新社の、緑の箱の世界文学全集はどんな作品だっただろう。こんなとき読書ノートがあったらと思う。
全巻買い揃えて読んだのに、引越し屋さんが本が多過ぎて重いと嫌がるし、転勤先で本好きの人にあげてしまった。どこにでもあるだろうと思ったら、古本でも時々一二冊しか見ない。
最後の巻は短編集でキプリングが面白かった。もう一度読みたいと思うがどこにも見つからない。山のほうに歩いて行って、違った世界を見るという内容だったか、作者が違うのかもしれない、記憶違いも沢山あるし。
車でなら近い、国会図書館にならあるだろう。夫はよく行くが、面倒なのでつい後回しにしていては何かの折に思い出す。
「面倒だな」と思う、そんなことが随分多くなってきた。ちょっとしたことでも「後回しの年代」に入ったのかもしれない。
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