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空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

「アンガーマネジメント」 安東俊介 大和出版

2015-03-31 | 読書


テレビで取り上げていたので、短気な私にはに役に立つだろうと思った。
以前「たたかわない生き方」と言う本が役に立った。特に最後に「無理なら逃げろ」と言うのは実践しやすいというので今でも心がけている。
この本のはじめに「誰でも出来る、できることが成功の近道です」と言うのが何か宗教的で気になった。
目次だけでもと開いてみた。

「カチン!」「ムカッ!」ときたらこのテクニック 
最後の
「怒って出ていく」にもコツがある(これ気に入った)

 いろいろ実践してそれでもダメな場合の緊急対処法

退却戦略としてのタイムアウト

 怒りに任せて退却するのではなく、自分で選択してその場を退却すること(ムリなら逃げろに似ている)

記録することはパス、思い出したくもない、残したくない(実行できない)

だが ストレスを4つに分類する
1.「重要」かつ「自分で変えられる」
2.「重要」かつ「自分で変られない」
3.「重要でない」かつ「自分で変られる」
4.「重要でない」かつ「自分で変えられない」

自然にこの解決法は選択しているかもしれないが、言葉にすると何か実行出来そうに思える。2つ覚えればいいし。

また「受け入れる」ことは「あきらめる」ことではない
「受け入れる」とは「思い通りにならないことを知る」「あきらめる」と不満が残ることがある。ナルホド。

過去にとらわれない視点を持つ。トリガー(引き鉄、切っ掛け)思考

バカにされた。利用された。無視された。認めてもらえない。誰も話を来てくれない。なめられた。感謝されてない。喜ばれてない。見下された。顔に泥を塗られた。はじをかかされた。誰も気にかけてくれない。だまされた。裏切られた。ないがしろにされた。傷つけられた。思い通りに行かない。容姿のこと。人種差別、男女差別 etc
同じことは繰り返されることはない。(いや有ると思うけど、同じ人は同じパターンが得意)

昨年から夫に怒っている、ロウバイの「枝」を切ると言ったので信用していたら「幹」から切ったということは、「ないがしろにされた」「傷つけられた」に当たるのかな?
そう、切った幹は生えてこない 見るたびに何したのと思うが、「諦めない」で「受け入れる」のがいいのかな。来年はまた咲くでしょう。


言葉言い方しだいで変わるということは
 怒っていても態度に出さなければ解らない(これは難しいが練習しだいで出来るかな)
 
言ってはいけない、言葉・表現のツボ
 「絶対」「必ず」「いつも」
 決め付けてレッテルを貼る
 大げさに言う
 「べき」と言う言葉を押し付ける
 むやみやたらと責める
 

外では出来ても家庭の中ではできていないことが多い。せめてこれくらいでも覚えていたら、家庭円満、時間の無駄にはならないかな。

一冊の中では随分延べているが、無駄な試みも多い。と言う程度の内容だった。




 



 


 







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「白頭の人」 冨樫倫太郎 潮出版社

2015-03-31 | 読書


信長が浅井・朝倉を破り破竹の勢いで天下を掴みかけていた頃、秀吉が木下から羽柴に改姓した頃、平馬(大谷行部)は16歳、佐吉(石田三成)は15歳だった。
平馬の話はそこから始まり、関が原で破れ、42歳で亡くなるまで、前後およそ30年間の物語りだった。
滅多に見ない大河ドラマで(何だったか)黒頭巾(ドラマは黒頭巾だった)の重役を見たことがある、大物俳優が演じていた。あぁこの人だったのか、大谷行部、少しだが名前に覚えがあった。

平馬は秀吉の命を受けて西の草刈家に朱印状を届ける使者になった、だが小早川隆景のいる毛利軍に捉えられ土牢に入れられる。そこで病に罹りその後の平馬の悲運が始まる。
清洲会議、光秀と戦った山崎の合戦、高松城の水攻め。秀吉の世になってからの戦いの歴史は、諸国の諸大名の命運存亡をかけた戦いで、そこを見据えながら駆け引きが面白い。
史実を織り交ぜ、秀吉に仕える平馬の真情、佐吉(石田三成)が秀でた頭脳を持ちながら、自信家で直情径行、人望が薄い、そこを幼馴染の平馬が補佐しながら友情を保つ話。妻子を思う心など、読者の読みどころを掴んでいるのは面白い。

大雑把な歴史を辿り、小競り合いや正面切っての戦いの原因結果を知ることが出来る、が何しろあっさりすぎる。
泣かせどころはここですという作為も見える。
平馬を主に据えたことで、彼の忠臣としての命がけの働きも、進行する病気の様子も、肩入れしないではいられない、気持ちがかき立てられる。それはいい、だが、ページ数の関係か、賤ヶ岳の戦いも個人的に面白い上田城の戦いも昌幸の作戦勝、というように通り過ぎていく。周りの武将の有名どころも東西に分かれ、東軍についたものはその後生き残って、家康に盛り立てられるが、人情がらみで平馬のように一生を終わるものも多い、個々のエピソードも余りない。少し味気ない。
関が原の大きな山場、ここで平馬が死ぬというとき、悲痛な妻子との別れは泣かせる、が戦いの渦中は、布陣にも少し触れているが、いつ小早川軍が家康援護に駆け下りてくるか、この勝敗が決した謀反の話も、歴史の事実の前では後追いでしかなく、緊迫感がない。

平馬の死後、冬の陣、夏の陣も数行で終わり、贔屓の源次郎(幸村)もあっさり天王寺で討ち死。
平馬の妻(香瑠)を訪ねる黒田官兵衛(如水)のシーンで終わる。

歴史的な戦いの流れが大雑把につかめた。エピソードも納得した。そんな意味で言うなら面白かった。

この出版社の姿勢を疑った最大の原因は「洞ヶ峠」に「どうがとうげ」と振り仮名があったことで、もうがっかり。

登場する武将の逸話などはまた別の機会に読んでみたい、評判のいいこの作者の「軍配シリーズ」を読むことにする。積んである予定の本からそれていく読書コースは、こうして広がって収集がつかなくなっていく。

 
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