数年くらい前の話―。
仕事なしの完全オフだったその日、渋谷の街を浮浪者のように歩いていたら、職場で仲良く話す女子とばったり出くわした。
彼女は開口一番、「ふだんと、ぜんぜんちがう。なんかお洒落」
「そりゃあね、こっちだっていい歳だし」
「デート?」
「だとしたら、もっとお洒落する」
彼女は職場で「お洒落番長」みたいな存在だったから、そういう子に評価されるとうれしい。
とはいえ、そんなに気合が入っていたというわけでもない。
彼女に評されたあとデパートの大きめのトイレに入って全身をチェックしてみると・・・
グリーンのニットキャップ(冬だった)に、グリーンのスニーカー、ちょっと独特な迷彩柄のハーフパンツ(冬なのに)・・・という具合に、なんとなく色がまとまっていた。しかも、ちょっとだけ見えるTシャツは「真っ赤」であり、それがアクセントになっていたようで、これらはすべて「たまたま」だったのだが、彼女は「なんか見直した」とかいってくれる。
ふだんの格好がどんだけひどいんだ? という話だが、今回のテーマは「お洒落」でいってみようか。
(1)リングはつけていない。
リストバンドは好きで、いろいろ持っているけれど。
金属とタオル地では価格に大きな差があるが、使いようによってはリストバンドだってお洒落アイテムと化す、、、と信じている。
(2)ネックレスの類も、なし。
頑張ってつけてみたこともあったが、やっぱり似合わない。自分でもそう思うし、付き合った子からも「そういう感じじゃない」と評された。
(3)タトゥーに抵抗感はないが、自分はやらない。
格闘技をやっている友人が多く、そのほとんどが腕や背中に入れている。
マイク・タイソンの毛沢東タトゥー、須藤元気のナスカの地上絵タトゥーまでいけば立派なアートだと思うが、入れ過ぎてキッタネー感じになっているひとも居るよね。
また、いきがっているアンちゃんも多く、右腕に十字架のタトゥーを入れ、常にそれが見えるよう腕まくりしている知人が居たのだが、こういうのとは一生仲良くなれないだろうな・・・と思う。
理想はワンポイントで、映画でいうと『サイダーハウス・ルール』(99)のシャーリーズ・セロンの足にちょっとだけ入ったタトゥー(トップ画像)、ああいうのが好み。
(4)ヘアスタイルは、ここ数年はずっと坊主。
坊主によくあうから・・・という理由で、顎髭を伸ばしている。
理想は、顎のほうが頭の毛より「若干」長い状態。長過ぎてもいけない。
(5)いちばん凝るのが、Tシャツ。
自己主張が出来るから。
勝負Tシャツも5枚ほどあるが、最近はこれが多いか。
紳士かつ真摯にいくよ、気をつけて・・・というわけである。
(6)パンツの上に穿くものは、常にハーフパンツ。
雨も冬も無関係、このまま死ぬまでハーフな男。
暑いけどお洒落のために重ね着をしたりするひとが居るでしょ、あの逆パターン? だ。つまりお洒落の基本とは、やせ我慢である。
(7)靴は9割がスニーカー。
フットワークの軽さを表現するため。
・・・このくらい、だろうか。
女子の好み?
とりあえずスカート穿いてくれたら、オッケーみたいな。
出来れば短めで、ソックスは長めがいいけれど。
そんな自分が初めてお洒落を意識したのは、高校1年の秋。
減量に成功してからのことだった―。
つづく。
※少々長いが、大好きな「帰郷」シーンなので。
『サイダーハウス・ルール』より。
注目してほしいところが、ふたつ。
駅員さんを演じているオヤジ(原作者のジョン・アーヴィング)、
そして主人公の帰郷を静かに喜び、鏡を前に髪を整える女子メアリー・アグネス。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(21)』
仕事なしの完全オフだったその日、渋谷の街を浮浪者のように歩いていたら、職場で仲良く話す女子とばったり出くわした。
彼女は開口一番、「ふだんと、ぜんぜんちがう。なんかお洒落」
「そりゃあね、こっちだっていい歳だし」
「デート?」
「だとしたら、もっとお洒落する」
彼女は職場で「お洒落番長」みたいな存在だったから、そういう子に評価されるとうれしい。
とはいえ、そんなに気合が入っていたというわけでもない。
彼女に評されたあとデパートの大きめのトイレに入って全身をチェックしてみると・・・
グリーンのニットキャップ(冬だった)に、グリーンのスニーカー、ちょっと独特な迷彩柄のハーフパンツ(冬なのに)・・・という具合に、なんとなく色がまとまっていた。しかも、ちょっとだけ見えるTシャツは「真っ赤」であり、それがアクセントになっていたようで、これらはすべて「たまたま」だったのだが、彼女は「なんか見直した」とかいってくれる。
ふだんの格好がどんだけひどいんだ? という話だが、今回のテーマは「お洒落」でいってみようか。
(1)リングはつけていない。
リストバンドは好きで、いろいろ持っているけれど。
金属とタオル地では価格に大きな差があるが、使いようによってはリストバンドだってお洒落アイテムと化す、、、と信じている。
(2)ネックレスの類も、なし。
頑張ってつけてみたこともあったが、やっぱり似合わない。自分でもそう思うし、付き合った子からも「そういう感じじゃない」と評された。
(3)タトゥーに抵抗感はないが、自分はやらない。
格闘技をやっている友人が多く、そのほとんどが腕や背中に入れている。
マイク・タイソンの毛沢東タトゥー、須藤元気のナスカの地上絵タトゥーまでいけば立派なアートだと思うが、入れ過ぎてキッタネー感じになっているひとも居るよね。
また、いきがっているアンちゃんも多く、右腕に十字架のタトゥーを入れ、常にそれが見えるよう腕まくりしている知人が居たのだが、こういうのとは一生仲良くなれないだろうな・・・と思う。
理想はワンポイントで、映画でいうと『サイダーハウス・ルール』(99)のシャーリーズ・セロンの足にちょっとだけ入ったタトゥー(トップ画像)、ああいうのが好み。
(4)ヘアスタイルは、ここ数年はずっと坊主。
坊主によくあうから・・・という理由で、顎髭を伸ばしている。
理想は、顎のほうが頭の毛より「若干」長い状態。長過ぎてもいけない。
(5)いちばん凝るのが、Tシャツ。
自己主張が出来るから。
勝負Tシャツも5枚ほどあるが、最近はこれが多いか。
紳士かつ真摯にいくよ、気をつけて・・・というわけである。
(6)パンツの上に穿くものは、常にハーフパンツ。
雨も冬も無関係、このまま死ぬまでハーフな男。
暑いけどお洒落のために重ね着をしたりするひとが居るでしょ、あの逆パターン? だ。つまりお洒落の基本とは、やせ我慢である。
(7)靴は9割がスニーカー。
フットワークの軽さを表現するため。
・・・このくらい、だろうか。
女子の好み?
とりあえずスカート穿いてくれたら、オッケーみたいな。
出来れば短めで、ソックスは長めがいいけれど。
そんな自分が初めてお洒落を意識したのは、高校1年の秋。
減量に成功してからのことだった―。
つづく。
※少々長いが、大好きな「帰郷」シーンなので。
『サイダーハウス・ルール』より。
注目してほしいところが、ふたつ。
駅員さんを演じているオヤジ(原作者のジョン・アーヴィング)、
そして主人公の帰郷を静かに喜び、鏡を前に髪を整える女子メアリー・アグネス。
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(21)』