Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(169)小西博之

2012-10-09 00:15:00 | コラム
59年9月28日生まれ・現在53歳。
和歌山出身。

公式プロフィール


「コニタン」の愛称で知られる小西博之(こにし・ひろゆき)さんは、身長180cmで体重は78kg。

もっと大きな印象がありますけれどね。
190cmだったとしても驚かないし、90kgくらいはあるかと思ってました。

その体型や顔つきからヤクザなどを演じる機会が多い、しかしそのいっぽうでユーモラスな役もきちんとこなせる―のは、「欽ちゃんファミリー」で鍛えられたからなのでしょう。
実際、自分はコニタンを俳優さんとしてでなく、「欽ちゃんファミリー」の「一タレントさん」と捉えています。

本意ではないでしょうが、自分のかーちゃんが「欽ちゃん系バラエティ」が好きだったもので、笑いを取るコニタンには馴染みがあっても、演技で魅せるコニタンというのは「うーん・・・記憶に、、、」というわけです。

でもでも。
大人になったジャイアンは、小川直也よりコニタンのほうが似合う気がします。

さらにいえば。
もし『アルマゲドン』(98)を日本でリメイクするとしたら・・・
地球を救うことになる一員のなかにコニタンが居てくれると、なんかもう見た目だけで助けてもらえそうじゃありません?
自分を犠牲にして「いいから、お前ら、早く行け!」みたいなこともいいそうですし。

そう考えると、日本映画界はコニタンをうまく使いこなせていない―そんな風にも感じるわけです。

余談ですが。
核爆発させて小惑星の軌道を変えるという『アルマゲドン』のアイデア、実際にやっても効果がない―という研究結果が、先日の新聞に載っていました。

ということは。
『メランコリア』(2011)の登場人物たちのように振る舞うのが正しい、、、ということなのでしょうか。
この映画では、多少パニックになるひとが居るものの、「基本的には?」終末を受け入れるというスタンスだからです。


※「あじろべえ」は食べたことあるけれど、このCMは、ぜんぜん覚えていない




<経歴>
中京大学在学時、演劇部に所属。
このころに出演したローカル番組で地域限定ではあったものの、人気者となる。
そこに目をつけた欽ちゃんこと萩本欽一のオファーにより、『欽ちゃんの週刊欽曜日』(82~85、TBS)のレギュラーに。
ちなみにほかのレギュラーは、佐藤B作、清水由貴子、風見しんご、あめくみちこなど。

映画俳優デビュー作は、88年の『木村家の人びと』。
のちに『おくりびと』(2008)を撮ることになる滝田洋二郎の作品ですが、このころの滝田さんって、センスはあるけれどメジャー向きでないものを量産していた、、、のですよね。いい意味で、巧く化けたひとだと思います。

後期「極妻」のレギュラーとして、『極道の妻たち 三代目姐』(89)、『新極道の妻たち 惚れたら地獄』(94)、『極道の妻たち リベンジ』(2000)などに出演。

ほかに『はぐれ刑事純情派 劇場版』(89)や『すばらしき臨終』(97)、イマヘイのパルムドール受賞作『うなぎ』(97…監察官役)などに顔を出すものの、なんだかやっぱり、制作側がうまく使いこなせていないのではないか・・・と。

憧れであったという『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(2000)を経た2002年、
漫☆画太郎によるアナーキーな漫画『地獄甲子園』の映画版に「番長役」で出演、ちょっと開き直った感じがして、個人的にはすごくよかったです。

2004年、腎臓癌が発見され、翌年に大手術をおこなう。

2006年に『親父』で復帰、映画としての最新作は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009)になります。


本人に憧れがあるわけですし、もっともっとウルトラ俳優としての地位を築いていけば、この先、面白いキャリアが待っているのかもしれませんね。


次回のにっぽん男優列伝は、小橋賢児さんから。

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明日のコラムは・・・

『(この国に)由来なんて・・・』

コメント (2)
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