新春特別企画を、もうちょい続けてみる。
今宵は、映画の小道具について。
ディティールを大事にする脚本家や監督がこだわるのは、どんな小道具を用いるのかということ。
喫煙シーンひとつをとってみても・・・
愛用するのはライターなのかジッポーなのかマッチなのか、
その火のつけかた、
煙草の持ちかた、
葉巻なのか巻き煙草なのかメンソールなのか、、、
そういう細部の描きこみによって、その人物の性格なども表現出来るわけで。
筋そのものが面白ければ関係ないよ、そんなもん―という作品だってある。
沢山、ある。
あるけれども、映画の愛でかたとしてはわりとポピュラーなものだと思う、小道具で楽しむという行為は。
伏線の効果になっていようがいまいが、映画のなかで印象に残った10の小道具を並べてみた。
これは感心すると同時に、「脚本の書き手として嫉妬した」ものでもあるのだった。
(1)マッチ…『アラビアのロレンス』(62、トップ画像)
この超大作で最も印象に残ったのは、砂漠ではなく、唐突な死でもなく、火を我慢するロレンスのキャラクター性なのだった。
(2)米…『七人の侍』(54)
「この米、おろそかには喰わぬぞ」
映画全体の「柱」となる、大事な、とっても大事なシーン。
(3)脚立、はしごとなど…成龍映画の全般
成龍ジャッキーによるアクションの真骨頂は、派手なものではなく、「それも使う!?」的な意表をつく小道具の使用である。
(4)ラケット…『アパートの鍵貸します』(60)
パスタの湯ぎりとしてラケットを使うという裏技―映画ファン全体でアンケートを取れば、確実に上位に入るであろう。
ラスト、ラケットにこびりついたパスタの描写にえらく感心した記憶あり。
(5)味の素的なもの? & 麻薬的なもの? …『モダン・タイムス』(36)
獄中で麻薬取り引き? している男が、味の素? の瓶にヤクを隠す。
それを知らずに飯にかけたチャーリーは・・・・・。
名人芸、とくとご覧あれ。
(6)牛乳…『白い恐怖』(45)
モノクロームの映像に、異様な光を放つ牛乳。
このグラスには、じつは電球が忍ばせてある。
これぞ、ヒッチコック流の恐怖の演出。
(7)クリスマス・グッズ…『ダイハード』(88)
伏線の山のような映画だが、サンタの衣装やプレゼント用のテープなどなど、ユーモラスに機能する小道具が楽しい。
(8)カウボーイ・ハット…『真夜中のカーボーイ』(69)
強い米国の象徴としてのスタイル「カウボーイ」が、男娼の小道具として機能していく後半の展開。
高校生だった映画小僧は、映画表現の深みとすごみを知った。
(9)ライター…『ケープ・フィアー』(91)
映画館で葉巻を吸うデ・ニーロは、ゴルチエがデザインしたような女体ライターを持っている。
このシーンだけで、狂人のキャラクター性を表現出来ているんじゃないか。
(10)バイク…『ブラック・レイン』(89)
不良中年? のバイカー刑事が、後半、バイクを使って犯人を捕獲する。
後半のバイクは「使ってください」的に駐車してあるので都合がいいが、まぁそこらへんは目をつむろう。
だって、すごく格好いいシーンだから。
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我25日目―。
重いものを運べるようになった。
走るのも(気をつければ?)大丈夫。
自慰だって(再開以降)日に2回おこなっているし、
事故前の生活と「ほぼ」変わらない日常を取り戻しつつある。
あとは、チャリダーとしての長距離移動のみ。
こればっかりは恐怖心が邪魔をして、あと数日はかかりそう。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『映画界NG大賞』
今宵は、映画の小道具について。
ディティールを大事にする脚本家や監督がこだわるのは、どんな小道具を用いるのかということ。
喫煙シーンひとつをとってみても・・・
愛用するのはライターなのかジッポーなのかマッチなのか、
その火のつけかた、
煙草の持ちかた、
葉巻なのか巻き煙草なのかメンソールなのか、、、
そういう細部の描きこみによって、その人物の性格なども表現出来るわけで。
筋そのものが面白ければ関係ないよ、そんなもん―という作品だってある。
沢山、ある。
あるけれども、映画の愛でかたとしてはわりとポピュラーなものだと思う、小道具で楽しむという行為は。
伏線の効果になっていようがいまいが、映画のなかで印象に残った10の小道具を並べてみた。
これは感心すると同時に、「脚本の書き手として嫉妬した」ものでもあるのだった。
(1)マッチ…『アラビアのロレンス』(62、トップ画像)
この超大作で最も印象に残ったのは、砂漠ではなく、唐突な死でもなく、火を我慢するロレンスのキャラクター性なのだった。
(2)米…『七人の侍』(54)
「この米、おろそかには喰わぬぞ」
映画全体の「柱」となる、大事な、とっても大事なシーン。
(3)脚立、はしごとなど…成龍映画の全般
成龍ジャッキーによるアクションの真骨頂は、派手なものではなく、「それも使う!?」的な意表をつく小道具の使用である。
(4)ラケット…『アパートの鍵貸します』(60)
パスタの湯ぎりとしてラケットを使うという裏技―映画ファン全体でアンケートを取れば、確実に上位に入るであろう。
ラスト、ラケットにこびりついたパスタの描写にえらく感心した記憶あり。
(5)味の素的なもの? & 麻薬的なもの? …『モダン・タイムス』(36)
獄中で麻薬取り引き? している男が、味の素? の瓶にヤクを隠す。
それを知らずに飯にかけたチャーリーは・・・・・。
名人芸、とくとご覧あれ。
(6)牛乳…『白い恐怖』(45)
モノクロームの映像に、異様な光を放つ牛乳。
このグラスには、じつは電球が忍ばせてある。
これぞ、ヒッチコック流の恐怖の演出。
(7)クリスマス・グッズ…『ダイハード』(88)
伏線の山のような映画だが、サンタの衣装やプレゼント用のテープなどなど、ユーモラスに機能する小道具が楽しい。
(8)カウボーイ・ハット…『真夜中のカーボーイ』(69)
強い米国の象徴としてのスタイル「カウボーイ」が、男娼の小道具として機能していく後半の展開。
高校生だった映画小僧は、映画表現の深みとすごみを知った。
(9)ライター…『ケープ・フィアー』(91)
映画館で葉巻を吸うデ・ニーロは、ゴルチエがデザインしたような女体ライターを持っている。
このシーンだけで、狂人のキャラクター性を表現出来ているんじゃないか。
(10)バイク…『ブラック・レイン』(89)
不良中年? のバイカー刑事が、後半、バイクを使って犯人を捕獲する。
後半のバイクは「使ってください」的に駐車してあるので都合がいいが、まぁそこらへんは目をつむろう。
だって、すごく格好いいシーンだから。
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我25日目―。
重いものを運べるようになった。
走るのも(気をつければ?)大丈夫。
自慰だって(再開以降)日に2回おこなっているし、
事故前の生活と「ほぼ」変わらない日常を取り戻しつつある。
あとは、チャリダーとしての長距離移動のみ。
こればっかりは恐怖心が邪魔をして、あと数日はかかりそう。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『映画界NG大賞』