Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(63)

2014-01-16 00:30:00 | コラム
ついんてー「る」→「る」ーしーりゅー(ルーシー・リュー)

10代だったころの奥菜恵が主演ドラマで

「あたし、17歳に見える?」

といったのと同じように、ルーシー・リューはQTことクエンティン・タランティーノに、

「あたし、女子に見える?」

と、問うたことがあるそうで。

『キル・ビル Vol.1』(2003)でオーレン・イシイというヤクザの女組長を演じる際、衣装が「黒メイン」だったから・・・というのが、その理由。

残酷なキャラクターだし、黒だし、みんなにはどう見えるかしら・・・なんか可愛いなぁ、その発想が。

QTはたぶん即答で「見える見える、剛力彩芽より女子に見える」と答えたことだろう。

ん?

どさくさに紛れて?

まぁいいじゃないですか、そこらへんは。


実際のところ、オーレン・イシイはどうだったのか。
女子高生の用心棒・ゴーゴー夕張(栗山千明)には負けるけれど、色っぽい女子戦士としてはA級で格好良かったと思う。
ダリル・ハンナが演じるエル・ドライバーのほうが、よっぽど男に見えましたがな。
図体でかいし。


ルーシー・リュー、中国名で「劉玉玲」。
現在45歳。

本人はニューヨーク生まれのニューヨーク育ち、両親が台湾からの移民者。
中国系で括ると、マギー・チャン、ケリー・チャンの次に好きな女優かな。
(チャン・ツィイーは、そうでないのかもしれないけれど、カマトトに過ぎるのでペケ)


※日本のCMにも出演





注目を集めたのは、テレビシリーズの『アリーmyラブ』(97~2002)から。

なかなかのプロポーションを誇るも、顔が「ちょっとだけ」きつめであることからか、なんとなく「男勝り」的なキャラクターを演じることが多い。

『チャーリーズ・エンジェル』(2000)におけるフェロモン担当はキャメロン・ディアスだったし。ぽっちゃり担当はドリュー・バリモアだったし。
(でも3人のなかで選べといわれたら、自分は迷うことなくルーシーと即答する)

『シカゴ』(2002)も『アイアン・フィスト』(2012)も熱演しているけれど、監督は色気を期待していない感じだし。

確かにロック・クライミングやスキー、乗馬など、あらゆるスポーツをこなす身体能力であるからして、そういう意味ではセックスと結びつくようなキャラクターじゃないのかもなぁ。

そこで「お!」と思うエピソードが、バイセクシュアルと捉えられるような発言をしていること。
『ピアノ・レッスン』(93)のアンナ・パキンのように「はっきり」と認めたわけじゃないけれど、それを匂わせているのは事実。
面白いと思うのが、そういう嗜好でありながらも「女子に見えるか、どうか」で悩むという一面があるところ。
ありながらもというか「で、あるからこそ」なのかもしれない。

なんか、益々チャーミングじゃないかと。

90年代に乳がんを患い、たいへん苦労したのだとか。
その経験から「リー国立デニム・デイファンド」のスポークマンを務めたり、また、ユニセフ大使に任命されたこともあり、演技の世界だけでなく社会的な活動も盛んにおこなっている。

最近はテレビでの活躍が目立つが、映画小僧は映画を追いかけるのが精一杯でテレビの世界に明るくない。
だからもう一発、QTと組んでビッグ・インパクトを放ってほしい。

QTの新作は「再度」西部劇という。
こんどは「目一杯」色っぽいキャラクターを作ってあげましょうよ、QTちゃん。


あすのしりとりは・・・
るーしー「りゅー」→「ゆーつー」。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(64)』

コメント (2)
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