新春特別企画も佳境、きょうは映画好きであればあるほど盛り上がるであろう「NG」について。
大抵のNGは撮影監督やスクリプター、編集マンによって指摘されカットされるもの。
だが沢山の「監視の目」があるにも関わらず、それらをササッと通過してしまうトンデモシーンが「稀に」ある。
そのシーンだけに注目すると「なぜ気づかなかったの?」となるが、何百・何千というショットの積み重ねを映画と呼ぶわけで、
まったく傷のない映画はもちろん素晴らしいけれど、かすり傷・火傷・脱臼・骨折・断裂のある映画も、それはそれで「いとおしいもの」、なのではないだろうか。
しょーもない映画で傷が散見されれば、それはもう腹立たしいだけ。
しかし。
そうでない映画であれば、生きている感じがしていいじゃない?
・・・と思うのだが、どうだろうか。
(1)『シェーン』(53)…トップ画像
映画界のNG王者といえば、やはりこれだろう。
冒頭―ワイオミングの大地を映し出す雄大なショットの奥に注目・・・。
なんと、路線バスが映りこんじゃっているのだ!!
(2)『千と千尋の神隠し』(2001)
宮崎爺にだって間違いはある。
(絵コンテはともかく)それぞれの細部までを爺が手がけているわけではなく、そのために生じたNGだと思われる。
「千」が風呂を洗うシーンで、背景に立てかけてあるデッキブラシ2本が次の切り替わりショットで「神隠し」にあってしまう。
(3)『パピヨン』(73)
これも有名なNG。
脱獄に成功したパピヨンは、やしの実を浮き輪代わりにして海に浮かぶ。
・・・が、その浮き輪を必死に(海中で立ち泳ぎをしながら)支える裏方さんが映ってしまっているのだった。
(4)『プリティウーマン』(90)
好きでない映画なので笑、このNGはすぐに見つけられた。
クロワッサンを手にしたジュリア・ロバーツだったのに・・・
次のショットでは、それがパンケーキに変わっている!!
(5)『ブリット』(68)
マックィーン主演の映画でいちばん好きな作品だが、サンフランシスコの坂道を多用した有名な「15分もつづく」カーアクションシーン、
マックィーンが乗る車が、青のフォルクスワーゲンを4回も追い越していくのである。
ナンバーまでは確認出来ないけれど、どう見ても同じ車だよ。
(6)『アルマゲドン』(98)
このNGは、ほんとうは許されないタイプのもの。
そのためか、監督のマイケル・ベイはのちに「時間が足りなかった。荒っぽい制作になってしまったことは認める」と発言している、、、
のだけれど、はっきりいうよ、ベイちゃん、あなたの作品、いつも荒っぽいですから~!!
爆破までのタイムリミット(デジタル表示)が、5時間から6時間に増えちゃっている。
(7)『ウォーゲーム』(83)
髪型のNGは服装のNG同様、ひじょうに多いケースかなと。
ヒロイン、アリー・シーディの髪型が「バイクに乗る前はロングヘア、乗った直後、ポニーテールに」変化している。
(8)『パルプ・フィクション』(94)
細部までこだわる映画小僧も見逃した、貴重な? NG。
ビンセントとジュールズを狙った弾丸は、すべて外れて壁に。
そこに出来た銃痕の数が、ショットを切り替えるごとに減ったり増えたりしている。
(9)『カサンドラ・クロス』(76)
NG以上に「(ある意味)ひど過ぎる」結末で有名なパニック映画だが、いやいや、このNGだって映画史に残るぞ。
ソフィア・ローレンとリチャード・ハリスが乗る列車の個室、その車窓に注目。
最初のショットでは、背景は左から右に流れている。
・・・のに、次のショットでは、逆に流れちゃっているのだ!!
事故があって、列車を戻しているのかな?
まぁ実際、この列車で事故が起こるわけだが。
(10)『スピード』(94)
ほんとうの主役「バス」の左側に描かれた広告が、あったりなかったりしている。
爆弾を外せなかったキアヌくんが立腹し、広告を外しちゃったのかな!?
※ これは、敢えて公開されたもの。音声なしだが、それでも笑える『スターウォーズ』NG集 ※
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我26日目―。
医師によると「来週あたりに、もういちどレントゲン撮りにきて。その結果によっては、通院の必要なし」とのこと。
うん、自分でもそう思う。
ナンダカンダでちょっと太ったし、チャリ復活のタイミングとしてもベストかも。
だからこの「骨々ロック」も、そろそろ終了かな~。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『続編が観たい映画リスト』
大抵のNGは撮影監督やスクリプター、編集マンによって指摘されカットされるもの。
だが沢山の「監視の目」があるにも関わらず、それらをササッと通過してしまうトンデモシーンが「稀に」ある。
そのシーンだけに注目すると「なぜ気づかなかったの?」となるが、何百・何千というショットの積み重ねを映画と呼ぶわけで、
まったく傷のない映画はもちろん素晴らしいけれど、かすり傷・火傷・脱臼・骨折・断裂のある映画も、それはそれで「いとおしいもの」、なのではないだろうか。
しょーもない映画で傷が散見されれば、それはもう腹立たしいだけ。
しかし。
そうでない映画であれば、生きている感じがしていいじゃない?
・・・と思うのだが、どうだろうか。
(1)『シェーン』(53)…トップ画像
映画界のNG王者といえば、やはりこれだろう。
冒頭―ワイオミングの大地を映し出す雄大なショットの奥に注目・・・。
なんと、路線バスが映りこんじゃっているのだ!!
(2)『千と千尋の神隠し』(2001)
宮崎爺にだって間違いはある。
(絵コンテはともかく)それぞれの細部までを爺が手がけているわけではなく、そのために生じたNGだと思われる。
「千」が風呂を洗うシーンで、背景に立てかけてあるデッキブラシ2本が次の切り替わりショットで「神隠し」にあってしまう。
(3)『パピヨン』(73)
これも有名なNG。
脱獄に成功したパピヨンは、やしの実を浮き輪代わりにして海に浮かぶ。
・・・が、その浮き輪を必死に(海中で立ち泳ぎをしながら)支える裏方さんが映ってしまっているのだった。
(4)『プリティウーマン』(90)
好きでない映画なので笑、このNGはすぐに見つけられた。
クロワッサンを手にしたジュリア・ロバーツだったのに・・・
次のショットでは、それがパンケーキに変わっている!!
(5)『ブリット』(68)
マックィーン主演の映画でいちばん好きな作品だが、サンフランシスコの坂道を多用した有名な「15分もつづく」カーアクションシーン、
マックィーンが乗る車が、青のフォルクスワーゲンを4回も追い越していくのである。
ナンバーまでは確認出来ないけれど、どう見ても同じ車だよ。
(6)『アルマゲドン』(98)
このNGは、ほんとうは許されないタイプのもの。
そのためか、監督のマイケル・ベイはのちに「時間が足りなかった。荒っぽい制作になってしまったことは認める」と発言している、、、
のだけれど、はっきりいうよ、ベイちゃん、あなたの作品、いつも荒っぽいですから~!!
爆破までのタイムリミット(デジタル表示)が、5時間から6時間に増えちゃっている。
(7)『ウォーゲーム』(83)
髪型のNGは服装のNG同様、ひじょうに多いケースかなと。
ヒロイン、アリー・シーディの髪型が「バイクに乗る前はロングヘア、乗った直後、ポニーテールに」変化している。
(8)『パルプ・フィクション』(94)
細部までこだわる映画小僧も見逃した、貴重な? NG。
ビンセントとジュールズを狙った弾丸は、すべて外れて壁に。
そこに出来た銃痕の数が、ショットを切り替えるごとに減ったり増えたりしている。
(9)『カサンドラ・クロス』(76)
NG以上に「(ある意味)ひど過ぎる」結末で有名なパニック映画だが、いやいや、このNGだって映画史に残るぞ。
ソフィア・ローレンとリチャード・ハリスが乗る列車の個室、その車窓に注目。
最初のショットでは、背景は左から右に流れている。
・・・のに、次のショットでは、逆に流れちゃっているのだ!!
事故があって、列車を戻しているのかな?
まぁ実際、この列車で事故が起こるわけだが。
(10)『スピード』(94)
ほんとうの主役「バス」の左側に描かれた広告が、あったりなかったりしている。
爆弾を外せなかったキアヌくんが立腹し、広告を外しちゃったのかな!?
※ これは、敢えて公開されたもの。音声なしだが、それでも笑える『スターウォーズ』NG集 ※
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我26日目―。
医師によると「来週あたりに、もういちどレントゲン撮りにきて。その結果によっては、通院の必要なし」とのこと。
うん、自分でもそう思う。
ナンダカンダでちょっと太ったし、チャリ復活のタイミングとしてもベストかも。
だからこの「骨々ロック」も、そろそろ終了かな~。
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明日のコラムは・・・
『続編が観たい映画リスト』