「なんだっけ、タイトル」
「オレの熱い、なんとかを拭け?」
「なにそれAV?」
~『桐島、部活やめるってよ』(2012)より、映画部の創った作品『君よ拭け僕の熱い涙を』のタイトルを小馬鹿にする女子生徒たちの会話~
…………………………………………
寺山修司の時代であれば、とてもエッジの効いたタイトルだったのだけれどもね。
しかしながら現在。
アニメが先行し、それが実写映画の流行にまでなりつつあるのが「ちょいと長めの、文章のような」タイトルでね。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011)
↓
『彼女の人生は間違いじゃない』『彼女がその名を知らない鳥たち』(ともに2017)みたいに。
ちょっとした、先祖返りというのかな。
さて、久し振りに新作シナリオの執筆に入った。
なんと7年ぶり。
そーとーサボっていたってこと。
いろいろ理由をつけられるが、すべてイイワケになる。
だからサボっていたのヒトコトでいいと思う。
骨格は4ヶ月も前に出来上がっていた。
ラストシーンも、台詞のほとんども。
けれどもタイトルだけがどうしても決まらなかった。
だから書き進められなかった。
「―なんなら、とりあえず『無題』でいいじゃん?」と、同志。
そのとおりなんだが、ちょっと気持ちが悪くて中身を書く気が起きない。
形から入るタイプなもんでね・・・って、ぜんぜん格好よくないが。
で、やっとタイトルが決まった。
主張が過ぎないように、うっすらとテーマが伝わるようなタイトル(に、したつもり)。
ここでは明かさない―代わりに、個人的に、よくこのタイトルを冠したなぁ!! と、いろんな意味で感心した映画の5傑を展開しておこう。
邦題も含めると「それだけで50本」挙げられるので、今回は原題のみとする・・・と、どうしたって「わが国」メインになってしまうよね~。
(1)『愛と死をみつめて』(64)
やっぱりすごいと思う。
バカにしているんじゃない、自分には、このタイトルを冠する勇気がないってこと。
(2)『天国の大罪』(92)
ドストエフスキーかと思った。
しかしこれは、悪い意味での感心。
というのも、内容がぜんぜん伴っていなかったから。
(3)『up』(2009)
邦題の『カールじいさんの空飛ぶ家』も正解とは思わないが、原題は原題で「素っ気なさ」過ぎて、どうにかならなかったのか。
米国の子どもたちは、このシンプルなタイトルにちゃんと反応するのかな。
(4)『パンツの穴』(84)
これは、よい意味での感心。
というか、主演した菊池桃子がいちばんえらい!!
(5)『ゴキブリ刑事』(73)
5傑のなかには「原作あり」もあって、そういう意味で仕方ないのかもしれないけれど。。。
勢いのあった石原プロとはいえ、タイトル変えずに制作するところは「時代」なのかもしれない。
だって現代の人気イケメンそろえても、このタイトルじゃヒットしないでしょう?
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(254)』
「オレの熱い、なんとかを拭け?」
「なにそれAV?」
~『桐島、部活やめるってよ』(2012)より、映画部の創った作品『君よ拭け僕の熱い涙を』のタイトルを小馬鹿にする女子生徒たちの会話~
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寺山修司の時代であれば、とてもエッジの効いたタイトルだったのだけれどもね。
しかしながら現在。
アニメが先行し、それが実写映画の流行にまでなりつつあるのが「ちょいと長めの、文章のような」タイトルでね。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011)
↓
『彼女の人生は間違いじゃない』『彼女がその名を知らない鳥たち』(ともに2017)みたいに。
ちょっとした、先祖返りというのかな。
さて、久し振りに新作シナリオの執筆に入った。
なんと7年ぶり。
そーとーサボっていたってこと。
いろいろ理由をつけられるが、すべてイイワケになる。
だからサボっていたのヒトコトでいいと思う。
骨格は4ヶ月も前に出来上がっていた。
ラストシーンも、台詞のほとんども。
けれどもタイトルだけがどうしても決まらなかった。
だから書き進められなかった。
「―なんなら、とりあえず『無題』でいいじゃん?」と、同志。
そのとおりなんだが、ちょっと気持ちが悪くて中身を書く気が起きない。
形から入るタイプなもんでね・・・って、ぜんぜん格好よくないが。
で、やっとタイトルが決まった。
主張が過ぎないように、うっすらとテーマが伝わるようなタイトル(に、したつもり)。
ここでは明かさない―代わりに、個人的に、よくこのタイトルを冠したなぁ!! と、いろんな意味で感心した映画の5傑を展開しておこう。
邦題も含めると「それだけで50本」挙げられるので、今回は原題のみとする・・・と、どうしたって「わが国」メインになってしまうよね~。
(1)『愛と死をみつめて』(64)
やっぱりすごいと思う。
バカにしているんじゃない、自分には、このタイトルを冠する勇気がないってこと。
(2)『天国の大罪』(92)
ドストエフスキーかと思った。
しかしこれは、悪い意味での感心。
というのも、内容がぜんぜん伴っていなかったから。
(3)『up』(2009)
邦題の『カールじいさんの空飛ぶ家』も正解とは思わないが、原題は原題で「素っ気なさ」過ぎて、どうにかならなかったのか。
米国の子どもたちは、このシンプルなタイトルにちゃんと反応するのかな。
(4)『パンツの穴』(84)
これは、よい意味での感心。
というか、主演した菊池桃子がいちばんえらい!!
(5)『ゴキブリ刑事』(73)
5傑のなかには「原作あり」もあって、そういう意味で仕方ないのかもしれないけれど。。。
勢いのあった石原プロとはいえ、タイトル変えずに制作するところは「時代」なのかもしれない。
だって現代の人気イケメンそろえても、このタイトルじゃヒットしないでしょう?
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(254)』