~市川崑のキャリア10傑~
崑さんの三大キーワードといえば、(くわえ)煙草、技巧派、そして最強の相棒・和田夏十(わだ・なっと)の存在。

妻であり盟友であり最大の理解者であり、才能溢れる脚本家でもあった夏十の存在はたいへん大きく、彼女の存在なくして市川崑の映画は語れないでしょう。
享年92歳、未だ多くの信奉者を持つ崑さんではあるけれども、そのうちの3割くらいは「本人より夏十が好き。」なのかもしれない・・・というのは、自分がそうだから。
(1)『炎上』(58)
三島の最高傑作『金閣寺』を映画化、主人公を市川雷蔵が熱演、友人役の仲代達矢も素晴らしく、ほんとうはカラーで観たかった大傑作。
※予告編が見つからなかったので、こちらで
(2)『おとうと』(60)

いわゆる「銀残し」という撮影・現像技術を発明した画期的な作品。
努めて日常に戻ろうとする岸恵子を捉えたラストが美しい。
(3)『ビルマの竪琴』(56)
セルフリメイクした85年版ではなく、やはりオリジナルのほうを推したい。
(4)『プーサン』(53)
怪優・伊藤雄之助の数少ない「主演作」として知られる。
人気の4コマ漫画を下敷きにした奇妙なコメディだが、60年前の東京の風景がじつに新鮮で何度も観たくなる快作。
(5)『野火』(59)
大岡昇平による戦争文学を忠実に映画化。
塚本晋也版と観比べてみることをおすすめしたい。
(6)『黒い十人の女』(61)
90年代の再評価も頷ける、洒落たブラック・サスペンス。
女優さんたち、楽しそうだな~。
(7)『病院坂の首縊りの家』(79)
横溝正史モノでひとつ選ぶとするならば、これ。
桜田淳子が、えれー怖かった。

(8)『東京オリンピック』(65)
あまりにも有名な記録映画。

こうなってくると、来年の五輪は誰に撮ってもらうのかと想像するのが楽しくなるね。
庵野監督とか面白いかもしれない。
(9)『犬神家の一族』(76)
日本映画史のなかで、あるいは最もよく知られたビジュアルイメージを誇る作品なのではないか。
物語そのものは、繰り返すが『病院坂』のほうがよく出来ているかと。
(10)『破戒』(62)
島崎藤村の代表作を映画化。
驚いたのは、原作を読んでいる若いひとが少なく、「被差別」のことは知っていても「丑松思想」が分からないこと。
それはよくない、せめて映画だけでもどうぞ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(110)草笛光子』
崑さんの三大キーワードといえば、(くわえ)煙草、技巧派、そして最強の相棒・和田夏十(わだ・なっと)の存在。

妻であり盟友であり最大の理解者であり、才能溢れる脚本家でもあった夏十の存在はたいへん大きく、彼女の存在なくして市川崑の映画は語れないでしょう。
享年92歳、未だ多くの信奉者を持つ崑さんではあるけれども、そのうちの3割くらいは「本人より夏十が好き。」なのかもしれない・・・というのは、自分がそうだから。
(1)『炎上』(58)
三島の最高傑作『金閣寺』を映画化、主人公を市川雷蔵が熱演、友人役の仲代達矢も素晴らしく、ほんとうはカラーで観たかった大傑作。
※予告編が見つからなかったので、こちらで
(2)『おとうと』(60)

いわゆる「銀残し」という撮影・現像技術を発明した画期的な作品。
努めて日常に戻ろうとする岸恵子を捉えたラストが美しい。
(3)『ビルマの竪琴』(56)
セルフリメイクした85年版ではなく、やはりオリジナルのほうを推したい。
(4)『プーサン』(53)
怪優・伊藤雄之助の数少ない「主演作」として知られる。
人気の4コマ漫画を下敷きにした奇妙なコメディだが、60年前の東京の風景がじつに新鮮で何度も観たくなる快作。
(5)『野火』(59)
大岡昇平による戦争文学を忠実に映画化。
塚本晋也版と観比べてみることをおすすめしたい。
(6)『黒い十人の女』(61)
90年代の再評価も頷ける、洒落たブラック・サスペンス。
女優さんたち、楽しそうだな~。
(7)『病院坂の首縊りの家』(79)
横溝正史モノでひとつ選ぶとするならば、これ。
桜田淳子が、えれー怖かった。

(8)『東京オリンピック』(65)
あまりにも有名な記録映画。

こうなってくると、来年の五輪は誰に撮ってもらうのかと想像するのが楽しくなるね。
庵野監督とか面白いかもしれない。
(9)『犬神家の一族』(76)
日本映画史のなかで、あるいは最もよく知られたビジュアルイメージを誇る作品なのではないか。
物語そのものは、繰り返すが『病院坂』のほうがよく出来ているかと。
(10)『破戒』(62)
島崎藤村の代表作を映画化。
驚いたのは、原作を読んでいる若いひとが少なく、「被差別」のことは知っていても「丑松思想」が分からないこと。
それはよくない、せめて映画だけでもどうぞ。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(110)草笛光子』