~ソール・バスのキャリア10傑~
96年4月25日没、享年75歳。
映画ファンには「映画職人」として知られるバスはしかし、
正確な職業はグラフィックデザイナーであって、「映画のタイトルクレジットにも携わっていた」と表現するほうが正しい。
これらの企業デザインは、すべてバスによるもの。
持って生まれたセンスといってしまっては、本人の努力を否定してしまう気がするけれど・・・いやぁ、やっぱり、そういうところもあったのだと思う。
映画タイトルクレジットの世界に参入してからは、このひとがタイトルクレジット「をも」ひとつの作品にまで高めたといっても過言ではないでしょう。
ほんとうは30選くらいにして漏れなく紹介したい―約70本のクレジットを担当―けれど、完全に自分の好みだけに絞って10選を展開してみよう。
(1)『北北西に進路を取れ』(59)
最も相性がよかったのは、やっぱりヒッチコックだと思う。
ひたすら格好いい!!
(2)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)
晩年はスコセッシとタッグを組んでいた。
花びらの開花を次々と…美しい!!
(3)『ウエスト・サイド物語』(61)
こうやって並べてみていくと、なんとなくタッチや傾向は見えてくるけどね。
だからといって、真似出来るものでもないのだろう・・・。
(4)『悲しみよこんにちは』(58)
超有名な原作小説の世界観を、あますところなく再現。
(5)『サイコ』(60)
なぜこれだけで、怖い感じがちゃんと出るのだろうね。
(6)『ケープ・フィアー』(91)
おそらくデジタル技術をふんだんに使っていて、復讐に燃える狂人の心理を表現。
(7)『80日間世界一周』(56)
本編も楽しい物語だが、クレジットもいかしている。
バスの手がけたもののなかで、いちばん楽しく鑑賞出来る作品かもしれない。
(8)『勝利者』(63)
第一次大戦から第二次大戦にかけての悪夢が観客を襲う―映画そのものよりも、あらゆるモンタージュ技術を駆使したタイトルクレジットで有名になった作品。
(9)『グラン・プリ』(66)
画面分割を多用し、レーシングカーをフェティッシュに捉えて圧巻。
(10)『めまい』(58)
めまいを視覚的に表現した「あの部分」が、じつは、映画史における「最初のCG表現」だといわれている。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『どうしよ、ほんとうにかかるぜGoodfellas!!』
96年4月25日没、享年75歳。
映画ファンには「映画職人」として知られるバスはしかし、
正確な職業はグラフィックデザイナーであって、「映画のタイトルクレジットにも携わっていた」と表現するほうが正しい。
これらの企業デザインは、すべてバスによるもの。
持って生まれたセンスといってしまっては、本人の努力を否定してしまう気がするけれど・・・いやぁ、やっぱり、そういうところもあったのだと思う。
映画タイトルクレジットの世界に参入してからは、このひとがタイトルクレジット「をも」ひとつの作品にまで高めたといっても過言ではないでしょう。
ほんとうは30選くらいにして漏れなく紹介したい―約70本のクレジットを担当―けれど、完全に自分の好みだけに絞って10選を展開してみよう。
(1)『北北西に進路を取れ』(59)
最も相性がよかったのは、やっぱりヒッチコックだと思う。
ひたすら格好いい!!
(2)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)
晩年はスコセッシとタッグを組んでいた。
花びらの開花を次々と…美しい!!
(3)『ウエスト・サイド物語』(61)
こうやって並べてみていくと、なんとなくタッチや傾向は見えてくるけどね。
だからといって、真似出来るものでもないのだろう・・・。
(4)『悲しみよこんにちは』(58)
超有名な原作小説の世界観を、あますところなく再現。
(5)『サイコ』(60)
なぜこれだけで、怖い感じがちゃんと出るのだろうね。
(6)『ケープ・フィアー』(91)
おそらくデジタル技術をふんだんに使っていて、復讐に燃える狂人の心理を表現。
(7)『80日間世界一周』(56)
本編も楽しい物語だが、クレジットもいかしている。
バスの手がけたもののなかで、いちばん楽しく鑑賞出来る作品かもしれない。
(8)『勝利者』(63)
第一次大戦から第二次大戦にかけての悪夢が観客を襲う―映画そのものよりも、あらゆるモンタージュ技術を駆使したタイトルクレジットで有名になった作品。
(9)『グラン・プリ』(66)
画面分割を多用し、レーシングカーをフェティッシュに捉えて圧巻。
(10)『めまい』(58)
めまいを視覚的に表現した「あの部分」が、じつは、映画史における「最初のCG表現」だといわれている。
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明日のコラムは・・・
『どうしよ、ほんとうにかかるぜGoodfellas!!』