52年7月20日生まれ・69歳。
東京出身。
大女優ではありますが、個人的には「あまり…」だった松坂慶子(まつざか・けいこ)さん。
そりゃこの衣装にはドキッとしましたし、
『愛の水中花』も名曲だと思ってます。
けれどもそれはドラマの話ですし、
傑作『蒲田行進曲』(82)にしても、前半にちょこっとしか出てこない高見知佳(書いてて懐かしい(^^;))のほうがよくね? とか思っちゃうのでした。
でした、が! が!! ががが!!!
90年の『死の棘』で、あぁ自分は間違っていたと反省しました。
こりゃすごい、
後述しますが、松坂さんの代表作といっていいでしょうね。
<経歴>
旦那はギタリストの高内春彦。
同級生に落語家・快楽亭ブラック。(なんと!)
中学生のころに「劇団ひまわり」に入団、子役として様々なドラマに出演する。
(とくに、『ウルトラセブン』の第31話が有名)
70年、大映に入社。
実質的な映画俳優デビュー作は、同年の『高校生番長 深夜放送』。
『夜の診察室』(71)で初主演を果たし、『遊び』(71)、『陸軍落語兵』(71)とつづき、このあと大映の看板女優になる可能性もありましたが同社が倒産、72年に松竹に移籍する。
『黒の奔流』(72)、『藍より青く』(73)、『宮本武蔵』(73)、『恋は放課後』(73)、『野良犬』(73)
『狼よ落日を斬れ』の「風雲篇」「激情篇」「怒濤篇」(74)、
『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』(75)、『友情』(75)、『撃たれる前に撃て!』(76)、『恋人岬』(77)、『坊っちゃん』(77)。
78年、大岡昇平の原作を野村芳太郎が映画化した法廷劇『事件』に出演。
松坂さんのすべての作品を観ているわけではないですが、映画キャリアで初めて正当に評価された作品ではないでしょうか。
新藤兼人による脚本も素晴らしく、これは何度観ても飽きません。
芸能人としてもここから絶頂期に入り、翌年、ドラマ『水中花』(TBS)が話題になるのでした。
『雲霧仁左衛門』(78)、『日蓮』(79)、『配達されない三通の手紙』(79)、
『五番町夕霧楼』(80)、『わるいやつら』(80)、『青春の門』(81)、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(81)、『道頓堀川』(82)、戯曲の映画化としては最高の部類に入るであろう『蒲田行進曲』、
深作欣二、中島貞夫、佐藤純彌が共同監督したことで話題となった『人生劇場』(83)、
『迷走地図』(83)、『里見八犬伝』(83)、『化粧』(84)、『上海バンスキング』(84)、『火宅の人』(86)、『波光きらめく果て』(86)、『キネマの天地』(86)、『自由な女神たち』(87)、『女咲かせます』(87)、『椿姫』(88)、『華の乱』(88)、『ウォータームーン』(89)。
90年―商業性を完全に無視することで知られる小栗康平の大傑作『死の棘』に主演。
岸部一徳扮する旦那の浮気に発狂する妻ミホを熱演し、この年の映画界の話題をかっさらう。
シンと静まった劇場に響くミホの絶叫、衝撃を受けました。
これぞ映画俳優だと思いました。
翌年、結婚。
しかし松坂さんの両親が大反対であったことから、ワイドショーのネタに。
ただ、やっぱり時間が解決するものだなぁと感動するのは、父親が亡くなり、高齢となった母親を(松坂さんにかわり)高内さんが介護したことですね!
そのほかの作品に…
『グッバイ・ママ』(91)、『男はつらいよ 寅次郎の縁談』(93)、『女ざかり』(94)、『新 居酒屋ゆうれい』(96)、『虹をつかむ男 南国奮斗篇』(97)、『卓球温泉』(98)、『カンゾー先生』(98)。
『ピンチランナー』(2000)、『本日またまた休診なり』(2000)、『カタクリ家の幸福』(2002)、『さゞなみ』(2002)、『精霊流し』(2003)、『るにん』(2004)、『埋もれ木』(2005)、『不撓不屈』(2006)、『犬神家の一族』(2006)、『呉清源~極みの棋譜~』(2006)、『監督・ばんざい!』(2007)、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』(2007)、『火垂るの墓』(2008)、『大阪ハムレット』(2009)、『インスタント沼』(2009)、『ホノカアボーイ』(2009)、『釣りバカ日誌20 ファイナル』(2009)。
『武士の家計簿』(2010)、『脇役物語』(2010)、『綱引いちゃった!』(2012)、『僕達急行 A列車で行こう』(2012)、『ベトナムの風に吹かれて』(2015)、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(2018)、『人魚の眠る家』(2018)、『僕に、会いたかった』(2019)。
最新作は、来年公開予定の『あの庭の扉をあけたとき』。
人気の高いファンタジー小説の映画化です。
原田美枝子や松坂さんのような世代のひとが健在だと、なんだか安心出来ますよね。
もっともっと活躍の場が広がりますように!!
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(279)松下由樹』
東京出身。
大女優ではありますが、個人的には「あまり…」だった松坂慶子(まつざか・けいこ)さん。
そりゃこの衣装にはドキッとしましたし、
『愛の水中花』も名曲だと思ってます。
けれどもそれはドラマの話ですし、
傑作『蒲田行進曲』(82)にしても、前半にちょこっとしか出てこない高見知佳(書いてて懐かしい(^^;))のほうがよくね? とか思っちゃうのでした。
でした、が! が!! ががが!!!
90年の『死の棘』で、あぁ自分は間違っていたと反省しました。
こりゃすごい、
後述しますが、松坂さんの代表作といっていいでしょうね。
<経歴>
旦那はギタリストの高内春彦。
同級生に落語家・快楽亭ブラック。(なんと!)
中学生のころに「劇団ひまわり」に入団、子役として様々なドラマに出演する。
(とくに、『ウルトラセブン』の第31話が有名)
70年、大映に入社。
実質的な映画俳優デビュー作は、同年の『高校生番長 深夜放送』。
『夜の診察室』(71)で初主演を果たし、『遊び』(71)、『陸軍落語兵』(71)とつづき、このあと大映の看板女優になる可能性もありましたが同社が倒産、72年に松竹に移籍する。
『黒の奔流』(72)、『藍より青く』(73)、『宮本武蔵』(73)、『恋は放課後』(73)、『野良犬』(73)
『狼よ落日を斬れ』の「風雲篇」「激情篇」「怒濤篇」(74)、
『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』(75)、『友情』(75)、『撃たれる前に撃て!』(76)、『恋人岬』(77)、『坊っちゃん』(77)。
78年、大岡昇平の原作を野村芳太郎が映画化した法廷劇『事件』に出演。
松坂さんのすべての作品を観ているわけではないですが、映画キャリアで初めて正当に評価された作品ではないでしょうか。
新藤兼人による脚本も素晴らしく、これは何度観ても飽きません。
芸能人としてもここから絶頂期に入り、翌年、ドラマ『水中花』(TBS)が話題になるのでした。
『雲霧仁左衛門』(78)、『日蓮』(79)、『配達されない三通の手紙』(79)、
『五番町夕霧楼』(80)、『わるいやつら』(80)、『青春の門』(81)、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(81)、『道頓堀川』(82)、戯曲の映画化としては最高の部類に入るであろう『蒲田行進曲』、
深作欣二、中島貞夫、佐藤純彌が共同監督したことで話題となった『人生劇場』(83)、
『迷走地図』(83)、『里見八犬伝』(83)、『化粧』(84)、『上海バンスキング』(84)、『火宅の人』(86)、『波光きらめく果て』(86)、『キネマの天地』(86)、『自由な女神たち』(87)、『女咲かせます』(87)、『椿姫』(88)、『華の乱』(88)、『ウォータームーン』(89)。
90年―商業性を完全に無視することで知られる小栗康平の大傑作『死の棘』に主演。
岸部一徳扮する旦那の浮気に発狂する妻ミホを熱演し、この年の映画界の話題をかっさらう。
シンと静まった劇場に響くミホの絶叫、衝撃を受けました。
これぞ映画俳優だと思いました。
翌年、結婚。
しかし松坂さんの両親が大反対であったことから、ワイドショーのネタに。
ただ、やっぱり時間が解決するものだなぁと感動するのは、父親が亡くなり、高齢となった母親を(松坂さんにかわり)高内さんが介護したことですね!
そのほかの作品に…
『グッバイ・ママ』(91)、『男はつらいよ 寅次郎の縁談』(93)、『女ざかり』(94)、『新 居酒屋ゆうれい』(96)、『虹をつかむ男 南国奮斗篇』(97)、『卓球温泉』(98)、『カンゾー先生』(98)。
『ピンチランナー』(2000)、『本日またまた休診なり』(2000)、『カタクリ家の幸福』(2002)、『さゞなみ』(2002)、『精霊流し』(2003)、『るにん』(2004)、『埋もれ木』(2005)、『不撓不屈』(2006)、『犬神家の一族』(2006)、『呉清源~極みの棋譜~』(2006)、『監督・ばんざい!』(2007)、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』(2007)、『火垂るの墓』(2008)、『大阪ハムレット』(2009)、『インスタント沼』(2009)、『ホノカアボーイ』(2009)、『釣りバカ日誌20 ファイナル』(2009)。
『武士の家計簿』(2010)、『脇役物語』(2010)、『綱引いちゃった!』(2012)、『僕達急行 A列車で行こう』(2012)、『ベトナムの風に吹かれて』(2015)、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(2018)、『人魚の眠る家』(2018)、『僕に、会いたかった』(2019)。
最新作は、来年公開予定の『あの庭の扉をあけたとき』。
人気の高いファンタジー小説の映画化です。
原田美枝子や松坂さんのような世代のひとが健在だと、なんだか安心出来ますよね。
もっともっと活躍の場が広がりますように!!
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(279)松下由樹』