~ラウール・クタールのキャリア10傑~
映画学校に通っていたころ、ヌーヴェルヴァーグを信奉する一派とアメリカン・ニューシネマを聖典とする一派に分かれていました。
もちろん自分は後者、
これは偏見ではないと思うのだけれど、前者は後者よりインテリというかね、それがまたムカつくというか笑
根っこは同じ映画好きなのだから仲良くすればいいのにね、不毛だとは思うけれど、わざわざ派閥を作って争うのがヒトの性のような気もする。
ヌーヴェルヴァーグといえば、その先頭を走っていたのがゴダールとトリュフォー。
このふたりの映画の撮影を担当していたのが、本日の主役クタール。
写真家としてキャリアをスタートさせ、50年代後半から映画の世界に。
仏映画を代表する映画人としてヌーヴェルヴァーグを支えつづけました。
享年は、92歳。
(1)『気狂いピエロ』(65)
引用元を知らなくとも、鮮烈な映像を観ているだけで飽きないはず。
(2)『突然炎のごとく』(62)
ただ、映像の好みでいうと本作がダントツ。
演出も演技も、そしてカメラさえも自由。
(3)『アルファヴィル』(65)
ゴダールによる傑作SF。
未来都市が舞台だがセットではなく、すべてパリ市街で撮ったという。
捉えかたに気を配れば、そのまんまでも未来を描けるってことか。なんかすごい。
(4)『女は女である』(61)
ゴダールのなかでいちばん好きな作品。
ミュージカルを批評したミュージカル映画、、、なんていう小難しいことを考える必要はなし、アンナ・カリーナがひたすらかわゆいのです。
(5)『黒衣の花嫁』(68)
トリュフォーが監督し、ジャンヌ・モローが主演した復讐譚。
でもあらすじよりも、モローの脚を捉えるショットが異様に多くてそこが気になってしまうのだった。
(6)『Z』(69)
社会派コスタ=ガヴラスによる政治サスペンス。
(7)『マックス、モン・アムール』(86)
大島渚×ランブリング×チンパンジー。
なかなか攻めた物語の割には話題にならなかった、評価もイマヒトツ。
でも嫌いじゃない。
(8)『勝手にしやがれ』(60)
ゴダールとの初タッグ作。
ほぼすべてのショットが格好いい、当時の衝撃って凄まじかったのだろうな~。
(9)『ピアニストを撃て』(60)
トリュフォーによる、ノワールな雰囲気たっぷりの映画。
当然、モノクロの映像は陰影に富んでいてとっても美しい。
(10)『軽蔑』(63)
ハリウッド隆盛に対するゴダールの皮肉が詰まった、「映画についての映画」。
同級生はこのあたりに共鳴し、ヌーヴェルヴァーグ一派と化したのだと思われる笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『リュックを洗おう。』
映画学校に通っていたころ、ヌーヴェルヴァーグを信奉する一派とアメリカン・ニューシネマを聖典とする一派に分かれていました。
もちろん自分は後者、
これは偏見ではないと思うのだけれど、前者は後者よりインテリというかね、それがまたムカつくというか笑
根っこは同じ映画好きなのだから仲良くすればいいのにね、不毛だとは思うけれど、わざわざ派閥を作って争うのがヒトの性のような気もする。
ヌーヴェルヴァーグといえば、その先頭を走っていたのがゴダールとトリュフォー。
このふたりの映画の撮影を担当していたのが、本日の主役クタール。
写真家としてキャリアをスタートさせ、50年代後半から映画の世界に。
仏映画を代表する映画人としてヌーヴェルヴァーグを支えつづけました。
享年は、92歳。
(1)『気狂いピエロ』(65)
引用元を知らなくとも、鮮烈な映像を観ているだけで飽きないはず。
(2)『突然炎のごとく』(62)
ただ、映像の好みでいうと本作がダントツ。
演出も演技も、そしてカメラさえも自由。
(3)『アルファヴィル』(65)
ゴダールによる傑作SF。
未来都市が舞台だがセットではなく、すべてパリ市街で撮ったという。
捉えかたに気を配れば、そのまんまでも未来を描けるってことか。なんかすごい。
(4)『女は女である』(61)
ゴダールのなかでいちばん好きな作品。
ミュージカルを批評したミュージカル映画、、、なんていう小難しいことを考える必要はなし、アンナ・カリーナがひたすらかわゆいのです。
(5)『黒衣の花嫁』(68)
トリュフォーが監督し、ジャンヌ・モローが主演した復讐譚。
でもあらすじよりも、モローの脚を捉えるショットが異様に多くてそこが気になってしまうのだった。
(6)『Z』(69)
社会派コスタ=ガヴラスによる政治サスペンス。
(7)『マックス、モン・アムール』(86)
大島渚×ランブリング×チンパンジー。
なかなか攻めた物語の割には話題にならなかった、評価もイマヒトツ。
でも嫌いじゃない。
(8)『勝手にしやがれ』(60)
ゴダールとの初タッグ作。
ほぼすべてのショットが格好いい、当時の衝撃って凄まじかったのだろうな~。
(9)『ピアニストを撃て』(60)
トリュフォーによる、ノワールな雰囲気たっぷりの映画。
当然、モノクロの映像は陰影に富んでいてとっても美しい。
(10)『軽蔑』(63)
ハリウッド隆盛に対するゴダールの皮肉が詰まった、「映画についての映画」。
同級生はこのあたりに共鳴し、ヌーヴェルヴァーグ一派と化したのだと思われる笑
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明日のコラムは・・・
『リュックを洗おう。』