Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(446)

2023-02-14 00:10:00 | コラム
じー「ぱん」→「ぱん」く

パンクといえばパンク音楽にパンクファッション。
パンク映画というジャンルも「ないではない」けれど、音楽とファッションに比べれば弱い。

しかも、そのいくつかは「音楽ありき。」であって、映画として独立するパンクは「もっと」少ない。

『レポマン』(84)が、それにあたるでしょう。



文化風俗としてのpunk、強引に日本語に置き換えれば「チンピラ的」になるのか。
もう少し格好よくいえば、政治思想信条イキザマそういうものすべてひっくるめて「反逆的」であると。
やや皮肉めいていえば、結局のところ「逆張り」でしょ?みたいな。

発祥はこれまた諸説あって、なかでも70年代の英国が有力、、、だし、自分もそう思いたい。

のは、やはりセックスピストルズ―とくにシド・ヴィシャスの存在によるところが大きい。

このPV最高だし、
実際のシドが恋人ナンシーを殺害した「と疑われた」流れも、じつにパンク的だよね~。



映画ファンとしては「サイバーパンク」のほうが馴染みが深いはず。
尤もココで使用されるパンクは、本来の意味とは「やや」いや「かなり」異なるものではあるのだが。


サイバーパンクの代表作は、もちろん『AKIRA』(88)。


『鉄男 II BODY HAMMER』(92)も同ジャンルであり、


つまり、自分が最も映画を浴びていた80年代末~90年代に続々と発表されたジャンル。

84年―新人ウィリアム・ギブスンによる処女長編小説『ニューロマンサー』が発表され、数々の文芸賞を受賞したことからサイバーパンクというジャンルが認識され始めていく。

ものすご~~~く簡単にいえば、電波系の近未来物語っていうのかね。

映像との相性のよさ、
そして特殊効果が飛躍的に向上した時代も手伝ってサイバーパンク映画が量産、

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)のような映画史に残る傑作も登場するいっぽうで、


このポスターに触れたときは期待値120、しかし本編に触れた「すべてのひと」が「どこも褒めなかった」といわれる珍作『JM』(95)なども生まれたりして笑、


まぁ楽しかったよね。

99年―珍作に主演してしまったキアヌにとっては起死回生の意味合いも強かったであろう『マトリックス』が発表され、これが現時点における「サイバーパンクの到達点」とされている。

とはいえ時代は動きつづけているので、やがて新たなサイバーパンクの物語が出来る、、、前に、あるいは新しいことばに置き換えられ、まったく新しいジャンルが生まれるのかもしれない。。。


次回のしりとりは・・・
ぱん「く」→「く」ろさわあきら。

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明日のコラムは・・・

『いつまでサクサクつづくかな(^^;)』
コメント
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