Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(55)ガイ・ピアース

2023-02-09 00:10:00 | コラム
67年10月5日生まれ・55歳。
イギリス出身、国籍はオーストラリア。

なんか雰囲気がハリウッドっぽくないよな―と思ってましたが、やはり英国のひとでしたか。

どちらかというとアート指向「強め」の作品に積極的に関わる俳優さん、
しかしその映画が「たまたま」一般的な注目を受けて、本人が思っている以上に有名になっちゃった、、、そんな印象を受けます。

クリストファー・ノーランが、これほど重要な映画監督になるなんて、誰も想像してなかったものねぇ!!



<経歴>

メジャー大会ではないものの、ボディビルの大会で優勝した経験もある(じつは)細マッチョ。

芸能界デビュー時は活動拠点を豪州にしており、本国ではテレビドラマの売れっ子だったとか。

映画俳優デビュー作は、90年の『Heaven Tonight』。

94年―テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィーヴィング(エージェント・スミス!)らとドラァグクイーンを演じた『プリシラ』が本国以外でもスマッシュヒットを記録、日本でもミニシアターで好成績を残し知名度が少しだけ上がる。


97年、『L.A.コンフィデンシャル』で上昇志向の主人公(の、ひとり)を好演し日本の映画ファンも完全認知にいたる。

ラッセル・クロウと比較すると損な役回りだったはずですが、ベイシンガーと寝てしまう弱さもきっちり演じて、最後は「よいヤツ」に^^



『ラビナス』(99)、『英雄の条件』(2000)を経て、ノーランの才気が爆発した快作『メメント』(2000)で鮮烈な印象を残す。

記憶喪失であることを自覚し、身体にタトゥーを彫っていくキャラクター。
なるほど、ボディビルダーとしての魅力がここで発揮出来たのか!!

『タイムマシン』(2002)、アンディ・ウォーホルを好演した『ファクトリー・ガール』(2006)、『ハート・ロッカー』(2008)、
『アニマル・キングダム』(2010)、『英国王のスピーチ』(2010)、『プロメテウス』(2012)、『アイアンマン3』(2013)、『エイリアン: コヴェナント』(2017)…有名になって以降も多作ではないですが、すべて話題作なんですよね。すごい。

そう考えると、デ・パルマが相変わらず「かぶいて」いる『ドミノ 復讐の咆哮』(2019)は、もう少し話題になってもよかったのではないか。



最新作は、2021年の『ウィズアウト・リモース』。
周期的に飛び抜けた代表作が生まれている印象なので、そろそろすごい作品が登場しそうです^^


次回の列伝は、カイル・マクラクランさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『それでも伸ばしつづけます^^』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする