列伝もまた今年最後になりますので、四日連続で展開していきましょう!!
55年5月18日生まれ・69歳。
香港出身。
成龍やジェット・リーのキャリアを見ていても、アジア人が「ハリウッドをメインに」活動していくことの難儀さを思います。
最近は『SHOGUN 将軍』が大当たりしましたが、
では真田広之さんがこのままずっとハリウッド・メインで活躍出来るのかというと、そりゃもちろん応援してますが前途多難な気はして。
大先輩マコ岩松さんを挙げるまでもなく、渡辺謙さんもそうですし、
というのも、ハリウッドにおいてアジア人に求められているものが「限定的に過ぎる」から、、、なのですよ。
黒人俳優の地位向上、ある年齢を過ぎた女性俳優のオファー減少に次いで、論じられるべき問題かな―などとも思うのですけれど、
中国表記・周潤發、ユンファさんもまた本国や日本では大スターでも、ハリウッドでは思うように成果を残せていないひとといえるでしょう。
小林旭や劇団ひとりに似ているとか、
この映画のころだったかな、たけしさんには「太った三浦友和みたいだ」とディスられたりしましたが(^^;)
成龍と人気を二分し、「亜州影帝」の異名を持った「庶民派の大スター」であったことは、80年代を知る映画ファンの誰もが否定しないでしょう^^
<経歴>
基本的に、どんなオファーも断らないひと。
ほら、こんな具合に!笑笑
演劇学校を卒業した74年より、主にテレビドラマで活動を始める。
映画界への本格的な参入は80年代に入ってから。
実質的な映画俳優デビュー作は、80年の『チョウ・ユンファINワイルド・ギャンブラー』。
主演作が日本に上陸するようになるのは『風の輝く朝に』(84)や『友は風の彼方に』(86)あたりからですが、
知名度が爆発的に広がったのは、やはり『男たちの挽歌』(86)から。
ジョン・ウーの有り余る、余り過ぎるエネルギーが火薬の量に比例していく激烈アクションシリーズ―『男たちの挽歌II』(87)『アゲイン/明日への誓い』(89)―ですが、その過剰さは一周回って清々しく、バカバカしく、それでいて感動的でもありました。
この作品世界のなかできちんと呼吸をし、リアルを体現出来るところがユンファのスター性でしょう、ある種の太々しさがないと出来ないキャラクターでしたし、これはちょっと成龍にはムリだろうし。。。
以降、とくに80年代は出ずっぱり状態になりますが、(自分が)観ていない作品も多いので代表作だけを取り上げていきます。ごめんなさい。
ユンファは銃を持つキャラばかりじゃありません、
ニューヨークで純愛を展開する佳作、ただ邦題で損をしている気はする『誰かがあなたを愛してる』(87)、
『挽歌』以外で代表作を挙げろといわれれば自分はソッコーでこれを推す、コメディの快作『大丈夫日記』(88)。
『ゴッド・ギャンブラー』(89)、
日本が勝手に最終章と冠しただけでシリーズ物ではない(!)でも面白い『狼 男たちの挽歌・最終章』(89)、
『狼たちの絆』(91)、『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(92)。
90年代のなかごろ、B型肝炎の闘病のため一時休業。
そして復活作が98年の『リプレイスメント・キラー』で、これは同時にハリウッド進出作でもありました。
翌年、『アンナと王様』(99)でジョディと共演する。
こちら『王様と私』(56)のリメイクと勘違いするひと「続出」なのですが、背景は同じものを扱っているものの内容は別物です。
2000年―監督(アン・リー)に恵まれ、ファンタジー大作『グリーン・デスティニー』がスマッシュヒットを記録、
・・・と、ここまではよかったのですが、
いや、『王妃の紋章』(2006)も『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)もダメなわけではないけれど、
このひとが放っていたカリスマ性みたいなものを、あまりというか、ぜんぜん感じないなぁと。
年齢とかは無関係だと思うのですよね。
『シャンハイ』(2010)、『ラスト・シャンハイ』(2012)、『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016)などで健在ぶりは確認出来ますが、このあたりは熱心なファン以外はスルーしてますものね、
最近作は2018年の『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』。
69歳だったらまだまだでしょう、ちょっと仲違いしたっぽいジョン・ウーと再タッグを組んで、ギラギラしたユンファをもういっちょ拝みたいですよ!!
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(176)ティム・ロス』
55年5月18日生まれ・69歳。
香港出身。
成龍やジェット・リーのキャリアを見ていても、アジア人が「ハリウッドをメインに」活動していくことの難儀さを思います。
最近は『SHOGUN 将軍』が大当たりしましたが、
では真田広之さんがこのままずっとハリウッド・メインで活躍出来るのかというと、そりゃもちろん応援してますが前途多難な気はして。
大先輩マコ岩松さんを挙げるまでもなく、渡辺謙さんもそうですし、
というのも、ハリウッドにおいてアジア人に求められているものが「限定的に過ぎる」から、、、なのですよ。
黒人俳優の地位向上、ある年齢を過ぎた女性俳優のオファー減少に次いで、論じられるべき問題かな―などとも思うのですけれど、
中国表記・周潤發、ユンファさんもまた本国や日本では大スターでも、ハリウッドでは思うように成果を残せていないひとといえるでしょう。
小林旭や劇団ひとりに似ているとか、
この映画のころだったかな、たけしさんには「太った三浦友和みたいだ」とディスられたりしましたが(^^;)
成龍と人気を二分し、「亜州影帝」の異名を持った「庶民派の大スター」であったことは、80年代を知る映画ファンの誰もが否定しないでしょう^^
<経歴>
基本的に、どんなオファーも断らないひと。
ほら、こんな具合に!笑笑
演劇学校を卒業した74年より、主にテレビドラマで活動を始める。
映画界への本格的な参入は80年代に入ってから。
実質的な映画俳優デビュー作は、80年の『チョウ・ユンファINワイルド・ギャンブラー』。
主演作が日本に上陸するようになるのは『風の輝く朝に』(84)や『友は風の彼方に』(86)あたりからですが、
知名度が爆発的に広がったのは、やはり『男たちの挽歌』(86)から。
ジョン・ウーの有り余る、余り過ぎるエネルギーが火薬の量に比例していく激烈アクションシリーズ―『男たちの挽歌II』(87)『アゲイン/明日への誓い』(89)―ですが、その過剰さは一周回って清々しく、バカバカしく、それでいて感動的でもありました。
この作品世界のなかできちんと呼吸をし、リアルを体現出来るところがユンファのスター性でしょう、ある種の太々しさがないと出来ないキャラクターでしたし、これはちょっと成龍にはムリだろうし。。。
以降、とくに80年代は出ずっぱり状態になりますが、(自分が)観ていない作品も多いので代表作だけを取り上げていきます。ごめんなさい。
ユンファは銃を持つキャラばかりじゃありません、
ニューヨークで純愛を展開する佳作、ただ邦題で損をしている気はする『誰かがあなたを愛してる』(87)、
『挽歌』以外で代表作を挙げろといわれれば自分はソッコーでこれを推す、コメディの快作『大丈夫日記』(88)。
『ゴッド・ギャンブラー』(89)、
日本が勝手に最終章と冠しただけでシリーズ物ではない(!)でも面白い『狼 男たちの挽歌・最終章』(89)、
『狼たちの絆』(91)、『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(92)。
90年代のなかごろ、B型肝炎の闘病のため一時休業。
そして復活作が98年の『リプレイスメント・キラー』で、これは同時にハリウッド進出作でもありました。
翌年、『アンナと王様』(99)でジョディと共演する。
こちら『王様と私』(56)のリメイクと勘違いするひと「続出」なのですが、背景は同じものを扱っているものの内容は別物です。
2000年―監督(アン・リー)に恵まれ、ファンタジー大作『グリーン・デスティニー』がスマッシュヒットを記録、
・・・と、ここまではよかったのですが、
いや、『王妃の紋章』(2006)も『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)もダメなわけではないけれど、
このひとが放っていたカリスマ性みたいなものを、あまりというか、ぜんぜん感じないなぁと。
年齢とかは無関係だと思うのですよね。
『シャンハイ』(2010)、『ラスト・シャンハイ』(2012)、『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016)などで健在ぶりは確認出来ますが、このあたりは熱心なファン以外はスルーしてますものね、
最近作は2018年の『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』。
69歳だったらまだまだでしょう、ちょっと仲違いしたっぽいジョン・ウーと再タッグを組んで、ギラギラしたユンファをもういっちょ拝みたいですよ!!
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(176)ティム・ロス』