Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

壁は高かった、高過ぎた…。

2024-12-11 00:10:00 | コラム
さすがはMMA修羅の国、燃えたぎる野心を赤子の手を捻るかのように撥ね除ける。

完敗。
はっきりいって格がちがいすぎた。

高い、あまりにも高い壁、、、

日本人の挑戦、7人目も失敗に終わる。


日本時間8日正午、世界最高峰のMMA団体『UFC』のオクタゴン(八角形の金網マット)に朝倉海が乗り込んだ。

階級は最も軽いフライ級(-56.7kg)で、日本人が活躍出来るとしたらフライかバンタム(-61.2kg)、ぎりぎりフェザー(-65.8kg)まででしょう。

YouTuberとして頭角を現した兄・未来がMMAファイターを引退して数ヵ月…兄以上に打撃力に定評のあった海は『UFC』では異例中の異例、デビュー戦がタイトルマッチとなった。

これはもちろん本人への評価の高さもあるが、彼が活躍した『RIZIN』の働きかけがあってこそ!でしょう。

このチャンス、ものに出来るのかどうか……。

はっきりいって。
入場の時点で「あっ、負けるかも」と思ってしまった。

海が気負い過ぎている、、、のではなく、対戦相手(王者)パントージャの顔つきが「こんなだった?」と驚くほど精悍で「かつ、怖かった」。

北米においては無名の日本人を対戦相手に指名させられた―ことへの怒りさえ感じる。
身体の厚みもちがった。
(海は、そもそもバンタムで戦ってきた)

北米へのアピールもあったのだろう、ヤンチャ系でもないのに「茶髪のイケイケ」キャラを作り上げた海であったが、得意の打撃も通用せずに2ラウンドで失神一本負け。


好き・嫌いを超えて、日本の格闘技ファンが一丸となるこの感覚、好き。大好き。
それでなくとも格闘技ファンって(映画や文学好きに比べて)クセ強めでヘソマガリだからね~、あんまり「ひとつになること」がないのですよ。

しかし。
海の健闘を称えることはよいけれど、これを「夢を見させてくれた」で片づけていいのかって問題はあり。

初めての挑戦じゃないのだもの、7人目でもダメだったんだもの。
かつて最高峰の場は日本であったはずなのに!!

海の再挑戦に期待しつつ、
現代MMAでは、なにかに秀でているだけではトップに辿り着けないんだな、これはトレーニングそのものを抜本的に変えていかなければならないのだろうな、、、などとジム経営者でもないくせに思ったりもするのであった―。

あぁくやしい。
くやしい・・・・・。




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明日のコラムは・・・

『ホールでいかせてくださいな♪』
コメント
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