す「な」→「な」み
海なし県に生まれたゆえ、海は憧れよりも恐怖心のほうが強い、、、みたいなことは何度も書いている。
なぜ怖いのか。
あの、繰り返される波の動きがもう怖いのではないかと思う。
全能感でも味わいたいのか、波に乗って楽しむサーファーなんて異常者だと思うよね。
デカければデカい波ほどありがたい!なんてフツーじゃないよ、
その恐怖をSFとして表現してみせたのが『インターステラー』(2014)の、とある惑星で発生する「巨大すぎる波」だろう。
あそこまでデカいともう、逃げようとする発想も浮かばなそう。
デカすぎてもう、飲み込まれても「逆に」助かるのかも!? とまで思っちゃいそうな。
さて、映画における波の描写は「海が出てくる映画の数」に比例する。
海を映すのであれば、そりゃ波まで捉えるっしょ? みたいな。
だからもう、数があり過ぎて挙げるのを放棄した(^^;)(^^;)
その代わり「あれ今年は波の年?」と思った、91年発表の3本の映画を取り上げたい。
『バートン・フィンク』
劇作家フィンクの脳内世界を辿り、カンヌで3冠に輝いた…個人的には、未だコーエン兄弟の最高傑作。
ホテルに掛けられた絵画『「波」と「女」』とそっくり、というか、絵画そのもの―そんな海に辿り着いたフィンク。
辿り着くというより、フィンクが絵画の世界に入り込んだと表現したほうが適切なのか。
カモメが落下(??)していくラストショットも、寓話として完璧だったと思う。
『ハートブルー』
キアヌがアクションスターとして開眼した青春アクション映画の快作。
若きFBIは、海に魅せられたのではなく、海や空とともに生きるような犯罪者ボーディ(パトリック・スウェイジ)に魅せられてしまったのだ!!
『あの夏、いちばん静かな海。』
北野映画の海は、犯罪や死、ヒトの業などと密接に結びつくが、この映画にはそれがない。
この映画だけは、それが微塵もない。
しかし。
ないにも関わらず、ひょっとすると最も北野映画らしく映る、、、気もしてくる。
このあたりが、映画監督の作家性を考察する面白さであったりするのです^^
あすのしりとりは・・・
な「み」→「み」ちとのそうぐう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(523)』
海なし県に生まれたゆえ、海は憧れよりも恐怖心のほうが強い、、、みたいなことは何度も書いている。
なぜ怖いのか。
あの、繰り返される波の動きがもう怖いのではないかと思う。
全能感でも味わいたいのか、波に乗って楽しむサーファーなんて異常者だと思うよね。
デカければデカい波ほどありがたい!なんてフツーじゃないよ、
その恐怖をSFとして表現してみせたのが『インターステラー』(2014)の、とある惑星で発生する「巨大すぎる波」だろう。
あそこまでデカいともう、逃げようとする発想も浮かばなそう。
デカすぎてもう、飲み込まれても「逆に」助かるのかも!? とまで思っちゃいそうな。
さて、映画における波の描写は「海が出てくる映画の数」に比例する。
海を映すのであれば、そりゃ波まで捉えるっしょ? みたいな。
だからもう、数があり過ぎて挙げるのを放棄した(^^;)(^^;)
その代わり「あれ今年は波の年?」と思った、91年発表の3本の映画を取り上げたい。
『バートン・フィンク』
劇作家フィンクの脳内世界を辿り、カンヌで3冠に輝いた…個人的には、未だコーエン兄弟の最高傑作。
ホテルに掛けられた絵画『「波」と「女」』とそっくり、というか、絵画そのもの―そんな海に辿り着いたフィンク。
辿り着くというより、フィンクが絵画の世界に入り込んだと表現したほうが適切なのか。
カモメが落下(??)していくラストショットも、寓話として完璧だったと思う。
『ハートブルー』
キアヌがアクションスターとして開眼した青春アクション映画の快作。
若きFBIは、海に魅せられたのではなく、海や空とともに生きるような犯罪者ボーディ(パトリック・スウェイジ)に魅せられてしまったのだ!!
『あの夏、いちばん静かな海。』
北野映画の海は、犯罪や死、ヒトの業などと密接に結びつくが、この映画にはそれがない。
この映画だけは、それが微塵もない。
しかし。
ないにも関わらず、ひょっとすると最も北野映画らしく映る、、、気もしてくる。
このあたりが、映画監督の作家性を考察する面白さであったりするのです^^
あすのしりとりは・・・
な「み」→「み」ちとのそうぐう。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(523)』