Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(42)

2013-05-21 00:15:00 | コラム
かんべ「え」→「え」れべーたー。

素敵な女子とふたりでエレベーターに乗っていたら、故障して・・・非モテ男ならば、いちどくらいは想像・妄想したことがあるんじゃないだろうか。

シンドラー社のエレベーター事故により死者まで出ているわけで、不謹慎っちゃあ不謹慎だが、男子ってそういうものだ。

まぁ実際に事故に遭遇したとき、冷静でいられるかどうかは疑問だけれど。
5階建てのエレベーターなら、そこそこ落ち着いていられるだろう。しかし「超」高層ビルであったらどうか。
小便ちびってしまうかもしれない。

映画とエレベーターは、映画と階段、映画とエスカレーターよりも相性がいい。
「密室の空間」というのが、ドラマになり易いのだと思われる。

誰もが最初に挙げるであろう作品は、もちろん『死刑台のエレベーター』(58)。
早熟の天才ルイ・マル、このとき25歳である。

完全犯罪が「エレベーターの停止」によって崩れていくさまをクールに描き、いま観ても充分にドキドキ出来る極上のサスペンス。
マイルス・デイヴィスによる即興演奏も格好よく、そのすべてが洒落ている。

2010年に日本がリメイクしたが、「なかったこと」にされるくらい、スッカスカの駄作だった。


その他の印象的な「映画とエレベーター」を、「思いつくまま10本」挙げてみよう。

『ソナチネ』(93)
エレベーターにおける銃撃戦。
狭いから絵つなぎは難しいのだが、だからこそ監督は「やりたがる」傾向にあるのかも。

『眠らない街 新宿鮫』(93)
エレベーターにおける銃撃。

『殺しのドレス』(80)
エレベーターにおける殺人。
ちと長いが、文末に動画をリンクしておいた。すげーのなんのって。

『ダイハード』(88)
いろんなアクションで使われる。
マクレーン曰く「俺は忍者か」。

『スピード』(94)
冒頭の事故、、、というか事件。

『インファナル・アフェア』(2002)
クライマックスの舞台となる。
主人公の「その後」が決まるシーンであり、じつに巧い設定。

『ディパーテッド』(2006)
そのリメイクだが、最高の素材なのでクライマックスは改変していない。

『悪夢のエレベーター』(2009)
コメディとしての密室。堀部圭亮の監督デビュー作。

『怖がる人々』(94)
オムニバス、第一話『箱の中』の舞台となる。
原田美枝子と閉じ込められるのだから、怖がることはない。

『エレベーターを降りて左』(88…トップ画像)
タイトルに冠されているというだけで、筋には「ほとんど」無関係だったりする。
ただ自分は、この映画を観てエマニュエル・ベアールにやられた、、、というわけ。


時間を設けなければ、100本は出てくると思う。
そのくらい、映画とエレベーターは相性がいい。

エレベーターで向かう場所―としての「屋上」も、映画の舞台としてよく使用される。
そのまま屋上についても語りたいところだが、それは、しりとりで偶然「屋上」が出たときとしようか。


※映画を学ぶもの、時間的余裕のあるひとは、ぜひぜひぜひ!!

『殺しのドレス』より、エレベーター惨殺シーン。
絵つなぎ、完璧。
これさえきっちり撮ることが出来れば、筋なんかどうだっていい! というデ・パルマの才気が爆発している。




次回のしりとりは・・・
えれべー「たー」→「たー」きー。

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明日のコラムは・・・

『帰省のための「逃げ」コラム、つまり再録(1)』

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シネマしりとり「薀蓄篇」(41)

2013-05-20 00:15:00 | コラム
よんじゅうはちじ「かん」→「かん」べえ(勘兵衛)

「世界の映画史」という視点から日本映画を捉えると、確実に取り上げられる映画はふたつあって、それは、小津の『東京物語』(53)と黒澤の『七人の侍』(54)。

両方とも、約60年が経過している50年代の作品。
だから50年代は、「日本映画の黄金期」と称されるわけで。


自分の神はスコセッシと黒澤、しかし好みでいえば現代劇を撮る黒澤のほうが好き。
世界的には「時代劇の黒澤」みたいに捉えられているけれどね。

うちの父親にいわせると、「『七人の侍』は、三船がぎゃーぎゃーうるさいだけ。様式美を追究する黒澤のほうが好き」なんだそうだ。
ということは、後期の大作のほうが好みなのだろうか。

市井の民、という視点を忘れた―という理由で後期の黒澤を批判したのは松本清張。

父親のいうことも、清張の主張も分からないでもない。
巨匠はたいへんだ、なにをどう撮っても、誰かがアアダコウダいってくるだろうから。

しかし『七人の侍』を観て、真正面から文句をいえるものがどれだけ居るかっていう話で。
好き嫌いはあっても、とりあえずは凄い―そうとしかいえない映画のダイナミズムが、この作品にはある。

イマサラ、筋をどうこうとは解説する必要はないだろう。
だからキャラクターについてだけ述べる。

菊千代に三船敏郎、
岡本勝四郎に木村功、
片山五郎兵衛に稲葉義男、
七郎次は加東大介、
林田平八は千秋実、
久蔵は宮口精二が、
そして島田勘兵衛を演じるのが、志村喬。

『七人の侍』の7人で、誰かいちばん好きか? と問われれば「朴訥な久蔵」と即答する。
宮口精二が好きだというのもあるけれど、とにかく格好いいから。

映画小僧へのアンケートで見えたのは、菊千代は意外と票を集めない、、、ということ。

1位はリーダーの勘兵衛、
2位に久蔵、
3位が勝四郎で、
菊千代は4位なのである。

映画ファンではなく、ヘソマガリな小僧だからね、なんとなく分かる。
「ぎゃーぎゃーいうだけ」という父親の印象、割と的を得ているのかもしれない。

ともかく勘兵衛の人気は絶大である、
「上司にしたい有名人」なんていうアンケートの結果を見ると、池上彰とかイチロー、天海祐希の名が上位にくるけれど、
「有名人」を「映画のキャラクター」に変えたとしたら、まちがいなく勘兵衛はランクインされるだろう。

慌てない、動じないという精神的な落ち着き。
「この米、おろそかに食わぬぞ」「勝ったのは、百姓たちだ」などの、哲学者のような台詞。

格好いいにもほどがある!
というくらいで、
ここからは「あくまでも推測」なのだが、このキャラクター性を超えることが出来ない―という理由から、正式なリメイク作品『荒野の七人』(60)のリーダーを、スキンヘッドのユル・ブリンナーにしたのだと思う。
とりあえず髪型は一緒だ! みたいな。
ジェームズ・コバーンでも、よかったはずだものね。

ある意味では黒澤が、三船以上に信頼を置いて起用し続けた志村喬という俳優。
このひとが目立っている黒澤映画は、
『酔いどれ天使』(48)、『野良犬』(49)、『醜聞』(50)、『羅生門』(50)、『生きる』(52)、そして『七人の侍』くらいで、意外と少ない。
その代わり、目立つキャラクターの場合は「とことん」格好よく―と思っていたかどうかは分からないが、
三船との初タッグ『酔いどれ天使』も、三船以上に痺れるキャラクターであったし、
『醜聞』を支えたのは二大スターの共演(三船×山口淑子)ではなく、志村喬の力演であり、
さらにいえば『羅生門』が「ある高み」に達したのは、赤ん坊を抱える志村喬の存在があったから、、、と結んでも、映画小僧からブーイングは聞こえてこないと思う。

恐るべし、たらこ唇。





あすのしりとりは・・・
かんべ「え」→「え」れべーたー。

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もっとエッジでいきたい

2013-05-19 03:09:40 | コラム
少し、鈍ってきたように思う。

眠りから覚めて部屋を見渡す度に、ちょっと落ち込む。

ビールの空き缶もグラスも、茶碗も皿も、そのまんま。
灰皿に、煙草の吸殻がこんもりと。

自分、こんなヤツだったか? なんて。

原稿の締め切りも気にせず、掃除を始める。

「納得のいく形」にするまで、120分くらいを要する。
そういうことがイヤだから、酔っていても眠たくても自慰をしたくても、頑張って片付けてから、雑巾でゴシゴシしてからベッドに入り、シコシコしていたんじゃないかって。

イツナンドキでも来客を歓迎出来て、彼ら彼女らから「部屋、きれいだね~」と褒められることが気持ちよかったはずなのに、
この状態では、恥ずかしくてひとを呼べない。

キレイにしていても、本棚にはエロDVD・エロ本だらけだろ、それは恥ずかしくないのか―だって?

ないね、
そういうことに羞恥心は抱かないし、男が始めた戦争について男の視点だけでしか論じられない橋下ナントカよりかは性を背負って生きる女人について理解しているつもりである、こっちは風俗産業に対して敬意の念しか抱いてないんだバカヤロー!ってね。


ともかく。
トシだとか疲れているから、、、というイイワケで片付けたくないのだ、神経質度が落ちている理由を。

片付けることに対し、やや尖がった感覚を持っていたはずの自分。
たとえばトップ画像は、前住居のゴミ捨て場に自分が貼った注意書きである。

きったねー独身男子16世帯のアパート、、、だったからだろうか、とにかくルールを守らないヤツばっかりだった。

町田市は専用の「黄色い」ゴミ袋を販売していて、それを買わない住人が「黄色だから、いいっしょ?」と思ったのか、ドンキホーテの袋にゴミを詰めて出していた。
それが「ひとりではなかった」時点でどうかしているのだが、当然、ゴミ屋さんはドンキの袋は収集しない。
取り残されたドンキ袋を狙って、カラスがやってくる。
その結果、ひどいときはこんな感じに。




えらいっしょ?
と主張するつもりはないが、この状態のままバイトに出かける気になれず、ほとんど毎日これを片付けていたんだ。
このころ自分は、いわゆるデリヘルに夢中で、夜、こんなきったねーアパートに風俗嬢を呼ぶのがイヤだった、、、という理由もあったわけなのだが。

で、この貼り紙を見た大家さんが「やっとのこと」で動き出し、共益費を使ってこんな風にしてくれた。



ドンキ袋で出すかどうかは住人の良心に期待するしかないが、少なくともこれでカラスにはやられないでしょう? って。


そんなヤツが、いま、自分の部屋をきちんと片付けられないでいる。
いや訂正、片付けられるが、「瞬時に」片付けられないでいる。

けっこう重症のような気がするんだけれど。

そうでもない?


とりあえず酒を控えろって話かもしれないが、
そうではない方向で、もうちょっと自分に厳しくしていこうと思う。

神経質は嫌われることも多いけれど「神経質でない自分のことを自分は嫌い」なのだから、それは直さなくちゃいけない。
自分、大好き! で、ここまでやってきたからね。

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にっぽん男優列伝(193)大地康雄

2013-05-18 04:20:04 | コラム
51年11月25日生まれ・現在61歳。
熊本出身。

公式サイト

桜金造と間違われることもある笑 ようですが、
個人的には(迫力レベルを「やや」下げた)ジャック・ニコルソンというほうがしっくりくる、大地康雄(だいち・やすお)さん。

板東英二が「ゆでたまご」のひと、とするならば、大地さんは大地という名らしく? 「トマト」のひと。

意味が分からない?
こういう映画を企画したから、そう評されているんですね。





前述した桜金造との共通点として、伊丹十三の映画でよく知られるようになった―というのがあります。
ただ伊丹監督との関係性という点で捉えると、大地さんは良好でしたが、桜金造は険悪だった、、、ようですけれど。

<経歴>

沖縄で育ち、俳優を目指して上京。
一時期は、怪優として名高い伊藤雄之助の付き人をやっていたそうです。

映画俳優デビュー作は、木下惠介による社会派『衝動殺人 息子よ』(79)。

87年―伊丹十三の『マルサの女』に出演、ヒロイン・亮子の同僚・伊集院を好演し評判を呼ぶ。

いま、あらためて伊丹作品を観返してみると、筋そのものよりキャスティングが冴えていたような気がするんです。
夫人の宮本信子はともかくとして・・・
『お葬式』(84)の江戸家猫八とか、『タンポポ』(85)の役所広司とか、『あげまん』(90)のMITSUKO、
常連の洞口依子に与えるキャラクターとか、絶妙だったなぁと。

話を戻し。
もちろん大地さんも絶妙なキャスティング、じつは当初、伊集院役は川谷拓三が演じるはずだったのですが降板、運が味方について大地さんに白羽の矢が立ったようです。

これによって波に乗った大地さんは、
『さらば愛しき人よ』(87)、『新宿純愛物語』(87)、『マルサの女2』(88)、『ぼくらの七日間戦争』(88)、
『バカヤロー! 私、怒ってます』(88…タクシー運転手としてワンエピソードに主演)、
『ほんの5g』(88)、『Aサインデイズ』(89)、
『夢見通りの人々』(89…南果歩が主演って、時代だなぁ!)、
『砂の上のロビンソン』(89)、『病院へ行こう』(90)、『ミンボーの女』(92)などに出演。

しかし。
『ミンボーの女』公開直後、映画の内容に腹を立てたヤクザ5人組に伊丹監督が襲われ、全治三ヶ月の重傷を負う。

憶測でしかありませんし、それだけが理由というわけではなかったのだと思いますが、
それ以降、しばらく俳優を休業することになります。

このあいだに、大地さんのなにかが変わったというか、なにかを得たのでしょう、
2005年、企画・脚本・製作総指揮を兼任した『恋するトマト』に主演する。

スクリーンに復帰した大地さんは『蝉しぐれ』(2005)や『武士の一分』(2006)、『檸檬のころ』(2007)、そして『レオニー』(2011)などでも好演していますが、
最新作は本年夏に公開される『じんじん』という作品で、これも自身による企画です。

「絵本」「農場」をキーワードにしており、『トマト』もそうでしたし、安易に決めつけるのはどうかと思いますが、自然回帰というものをテーマに表現をやっていこう、、、そう考えているのかもしれません。

繰り返しになりますが、「大地」という名に相応しいというか、ほんとうにやりたいことをやり始めた・・・という意味で、かなーり素敵な俳優人生だと思います。


次回のにっぽん男優列伝は、高岡蒼佑さんから。

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にっぽん男優列伝(192)沢田研二

2013-05-17 00:15:00 | コラム
48年6月25日生まれ・現在64歳。
京都出身。

公式サイト

グラムロック、その中心的存在だったデヴィッド・ボウイが好きで、今年初めて購入したCDがボウイの復帰作です。

おじさんになってもセクシー、おじさんになってもカッケー! と、CD流しながら感動したわけですが、
ジュリーこと沢田研二(さわだ・けんじ)さんを「和製デヴィッド・ボウイ」と評するのは、とてもよく分かるなぁ、と思いました。

ただ、俳優としても活動するボウイは、それでも音楽のひと―であるのに対し、
そう捉えるひとは少ないと理解したうえでいうと、自分にとってジュリーとは俳優さんなのですね。

リアルタイムで触れたわけではないですが、代表曲のほとんどを知っています。
それでもやっぱり、歌手ジュリーというよりか、俳優・沢田研二であると。

なんといっても『太陽を盗んだ男』(79)で主人公・城戸、自称「9番」を演じた男ですから。





「受験対策は塾でやれ」といい、授業で「原爆の創りかた」を教える理科の教師。
原子力発電所に忍び込み、プルトニウムを強奪する過激な犯罪者。
たったひとりで、しかも自宅で原爆を創りあげてしまうオタッキー。
しかし創ってはみたものの、なにをしたいのか分からない孤独な青年。

この4つの顔を持つ主人公を、なんとなく自然に演じちゃった「本業は歌手」の男―起用した長谷川和彦もすごいけど、やり切っちゃう沢田さんは「本業は俳優」でも充分にやっていけるのだと思います。

もちろん本人は、歌手として取り上げたほうがうれしいのでしょうけれど。

<経歴>

夫人は女優の田中裕子。
このひとのことも、好きっす。というか、大好きっす。

ザ・タイガース時代やPYG時代、さらにソロ時代も、大胆に? 大幅にカット。
イマサラ自分が記すことはないと思いますしね。

ただ「この一曲」を挙げるとするならば、本人の歌唱ではないですが、作曲を手がけた『東京の女』が好き。(ザ・ピーナッツ、カバーで椎名林檎)


ザ・タイガースの一員としてスクリーンに初登場したのは、68年の『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』。
同年に『ザ・タイガース 華やかなる招待』、翌年にも『ザ・タイガース ハーイ!ロンドン』(69)が公開されていますが、
実質的な映画俳優デビュー作は、72年の天地真理主演作『虹をわたって』になるのだと思います。

79年―前述した『太陽を盗んだ男』に主演。
脚本は『タクシードライバー』(76)の生みの親ポール・シュレイダーの実弟、レナード・シュレイダーによるものです。
なるほど、と思いますよね。あまり分かった風なことはいえませんが、日本人がこの物語を思いつくっていうのは、なかなか考えられないですから。

天草四郎を妖艶に演じた『魔界転生』(81)、内田裕也がデニス・ホッパーにも見える『水のないプール』(82)、『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(82)、『ときめきに死す』(84)、『カポネ大いに泣く』(85)、『リボルバー』(88)。

91年、塚本晋也の初メジャー作品『ヒルコ 妖怪ハンター』で考古学者を演じる。
塚本信者としては感心しない作品でしたが、いま観返してみると憎めないというか、特撮ドラマへの愛が詰まった、かわいい映画でした。

同年、『夢二』で竹久夢二を演じる。
鈴木清順が独特の映像美で魅せる極彩色世界―沢田さんは、インパクトという点で「そのケレン」に負けていなかったと思います。

99年、『大阪物語』で田中裕子と共演、夫婦を演じる。

そのほかの出演作に、『ピストルオペラ』(2001)、『カタクリ家の幸福』(2001)、上野樹里の父親を好演していた『幸福のスイッチ』(2006)など。


ヒット曲を飛ばしていたころに比べ太り、ファンが「ショック!」といっても、本人は「関係ないね!」みたいなことをいっているようですし、
歌手としてはショックを受けるひとも居るでしょうが、俳優さんとして捉えれば迫力も出て、いい感じになるのかも。

久し振りにインパクト大な怪演を拝みたいところです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(193)大地康雄』

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