Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(16)アンディ・ガルシア

2022-07-26 01:46:31 | コラム
56年4月12日生まれ・66歳。
キューバ出身。

いかにも中南米系だなぁという濃いめの顔つきとアクセント。
それでいてサッパリもしており、日本でも人気が出たのは納得です。

80年代後半から90年代にかけて絶頂期を迎え、、、でも落ち着くにはまだ早いでしょう60代なんですから。

もうひと花咲かせてほしいのだけれどな^^


※ホンダ・セイバーのCMにも出演



<経歴>

バスケットボールのプロを目指すも病気を患い挫折、フロリダ国際大学で演劇と出会い演技の世界へ。

83年、端役で映画俳優デビュー。
注目されたのは『800万の死にざま』(86)からで、翌年の87年、『アンタッチャブル』でタイトルロールの一員を好演し脚光を浴びる。

グランドセントラル駅における階段と銃撃の場面って、主役はケビン・コスナーでも乳母車の赤ちゃんでもなく、このひとでしたよね^^


89年、『ブラック・レイン』でマイケル・ダグラスの相棒を演じる。
カラオケ巧いし、健さんにも好かれるし、そりゃモテるよね。

いくら狂ってる犯罪者だとしても、国際問題になっちゃうから米国の刑事をこんな風に殺すことはないと思うけど!(^^;)



『背徳の囁き』(90)、
コッポラの『ゴッドファーザー PART III』(90)では新世代のヤクザを演じ主人公マイケルの「時代遅れ感」を強調、
ケネス・ブラナーの佳作『愛と死の間で』(91)、
『靴をなくした天使』(92)、

アル中のメグ・ライアンを支える夫を演じた『男が女を愛する時』(94)、


なんてことない話なのに、ヒロインのアンウォーが魅力的なのも手伝って映画を観た!という感慨に浸れる『デンバーに死す時』(95)、


『奴らに深き眠りを』(97)などで大活躍。


しかし21世紀に入ると・・・
『オーシャンズ11』(2001)、『オーシャンズ12』(2004)、『オーシャンズ13』(2007)のシリーズくらいしか目立った活躍がなく、
最近になって『ゴーストバスターズ』(2016)や『運び屋』(2018)で息を吹き返したものの、前世紀の輝きが嘘みたいにおとなしくなってしまった感じがします。

その理由が、判然としないのですよね~。
交流戦を挟んだら広島も楽天も調子悪くなった、、、みたいな?

ちがうか!!(^^;)

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(17)アンディ・ラウ』
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それは、暑い暑い告別式でした

2022-07-25 00:10:00 | コラム
きょうは、かーちゃんの命日。

25年以上も前のこととは信じられないほど、えれー細かいところまで覚えてます。


出勤するとーちゃんのために用意した朝食―卵焼きと焼き魚―が、そのまんまになっているのが、なんか切なかったな。

とーちゃん起床後、安心するかのようにその場に倒れ込んだかーちゃん。

棺のなかで眠るかーちゃんの顔、しっかと拝めなかったかもしれない。

もっともっと、きちんと対峙しなければいけなかったよね。


とくに告別式の日は暑くて、頬をつたう液体は汗なのか涙なのか分からなかったくらいだった。


かーちゃんへ。
あのときと同じで、きょうも暑そうです。

仕事から帰ったらスイカ買ってきて合掌しますね、安らかに。。。

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『令和版・海外俳優列伝(16)アンディ・ガルシア』
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(オーバーにいえば)もう立っては出来ません(^^;)

2022-07-24 00:10:00 | コラム
家でも外だって「小」を座ってするようになり15年くらいが経過している。

「立って」しか出来ない環境では「仕方なく」するけれど、もはや身体が「それ」を「望んでいない」というか。

座ってすることへの適応…わぁダーウィンみたいだ!!


まぁそのほうが掃除する側だってラクだろうしね、よいことずくめのはず―というのは誰しも考えるわけで、とあるアンケートによると6割くらい「出来れば座ってしたい派」という結果でした。


・・・って、きょうはそれだけの内容です。

お気づきですか、けっこう気合い入ったコラムの翌日って、このように肩の力を抜いた内容のを敢えて挟み込んでいます。

バランスですよ、バランス^^


※みんな、巧いな~


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日本女優別10傑(13)香川京子

2022-07-23 04:48:35 | コラム
~香川京子のキャリア10傑~

じつは本名が自分と同じ「牧野姓」の香川さん90歳、まだまだ元気。
さすがに主演を張ることはなくなったけれど、このまま映画活動もつづけてほしいです。

全作品を制覇しているわけではないので、黒澤びいきが過ぎた結果に(^^;)


(1)『近松物語』(54)

鬼の溝口演出により長谷川一夫が最高の演技を披露したとされる大傑作。

なんだけど、まずは香川さんの存在ありき!だったはず。



(2)『東京物語』(53)

周吉(笠智衆)の次女を好演、個人的には原節子より香川さんなんだよなぁ!^^



(3)『どん底』(57)

黒澤×ゴーリキー。
黒澤映画では「弱き存在」で描かれることの多かった香川さん、しかし本作の「かよ」役は、なかなかに勝気です。


(4)『山椒大夫』(54)

安寿と厨子王の物語、ヴェネツィア銀獅子賞受賞作。
溝口監督らしさは、やっぱり最後の海のシーンでしょう。



(5)『ひめゆりの塔』(53)

何度も映画化された題材、その最初の作品。
ひめゆり学徒隊の悲劇を知るための、第一級の教材かと。


(6)『悪い奴ほどよく眠る』(60)

足に障害を持つヒロインを演じる。
彼女を可愛がらないと「貴様、殺すぞ!」といった三橋達也が最高に格好いいんだ!!



(7)『男はつらいよ 寅次郎春の夢』(79)

もちろんマドンナ担当。
寅さんの出来としては並だとは思うけれど。。。


(8)『華麗なる一族』(74)

山崎豊子の名作を山本薩夫が映画化した211分の大作。

佐分利信や仲代達矢、月丘夢路に京マチ子、北大路欣也などスターばかりでクラクラしてくるよ^^


(9)『赤ひげ』(65)

重厚感バツグン、黒澤最後のモノクローム作品。
テーマ曲だけで泣けてくる。

香川さんは重症患者のひとり、狂女を熱演!



(10)『インターミッション』(2013)

ミニシアターへの愛に溢れた小品。
出番は少ないが、本人役で登場してほっこりする^^

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DCあるある^^

2022-07-22 00:10:00 | コラム
ちょうどいま、「午前十時の映画祭」で『ブレードランナー』(82)が上映されているので。


いわゆる「オリジナル」と「ディレクターズ・カット」(以下DC、あるいはファイナル・カット)どっちがいいのか問題。


これね、映画好きとしてなかなか複雑なものなんですよ。
その作品を愛しているからこそピンとこないDCも多く。
その監督を愛しているからこそDCを理解したいという思いもあって。

『コマンド―』(85)までDCあるんだよ、あれの何に追加部分が必要なんじゃ?(^^;)


作品を愛していれば何度でも観るでしょう。
つまり、その作品の内容だけではなく「リズム」も愛しているというわけで。
DCは、そのリズムを壊してしまう。

DCに触れ、あれ、こんなリズム・テンポだったっけ? という強烈な違和感。

結論。

『アマデウス』(84)は、気持ちは分かるけど「なし」。
『地獄の黙示録』(79)も、気持ちは「おおいに」分かるけど「ビミョー」。

『ブレードランナー』だけ、例外的に「あり!」なんじゃないかと。


そういえば。
わが国でDCを発表する監督って、ほぼ居ない。

出来に納得していない監督だって居るはずなのに!!

黒澤さんが生きていたら、『白痴』(51)はン時間のDCを発表しそうだけど。。。^^




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