僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

PSSⅡ…⑧

2017年02月12日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

 

雨の中小走りで駐車場に向かうゆきさんを目で追った。
プリウスのスモールライトが2度点滅し素早く乗り込む姿が見える。

入り口前に回ってきた車の中から手を振るゆきさんに応え、
助手席のドアを開けた。


「プラグインなんだね」
「そう、PHV」

「コンセントとか大変だったでしょ」
「うん、でも図書館とかホームセンター行けば無料で充電できるし」

そんな話をしながらユキオは自宅への道順を指示した。


走り出して二つ目の信号で止められた。
しばらく待っても全く動く気配がない。
窓から乗り出して見るとかなりの渋滞になっている。


「事故みたいだね」
「困っちゃったなぁ、あっサイレンが聞こえない?」

「ホントだ、あれは救急車だね」
「これから処理だと結構かかるかも…」


「んじゃさ、Uターンしてあっちの道行こう」
「私この辺の道知らないよ」

「大丈夫僕が知ってるから、すぐそこあの横断歩道のとこ入って」
「分かった」


渋滞を回避して遠回りすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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