毎年、夏至がくると思い浮かべる中部ロシアの風景。実際に体験したわけではないのに、
もう3,40年来私の大好きな中部ロシアの風景があります。
夕焼けがずーっとつづき、やがて朝焼けに変わり、ロシアの森ではワイルドストロベリーがよい香りを
あたりに漂わせて、実りはじめる夏至のころ・・・・自然をよく知るロシア人の作家ズーエフが
『森の贈り物』(1961)に描く風景です。
昔は冬の間生野菜も果物もないロシアでは春先にはたくさんのひとが壊血病にかかってしまいました。
それが夏至のころになれば、森へ行けば、ちっちゃな実だけれど、いくらでもワイルド・ストロベリー
がなっていて、食べることができ、それが壊血病の治療にもなるのです。
だれもが待ちかねた、ワイルドストロベリー。
子供には滋養のために森へ通って、このベリーを毎日食べつづけることが勧められました。
ワイルドストロベリーはロシア人の大好きなベリー。
今も、きっと編籠を手に森に出かけ、ゼムリャニーカ(ワイルドストロベリー)を摘んだり、
座り込んで、口いっぱいほおばっている子供や大人がいるにちがいありません。
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家の近くでは夏至の日、親ツバメが巣にまたもどっていました。
2回目の産卵ですね。まだ、これから?
川原のヒマラヤスギは相変わらず、たくさん若い球果を鈴なりにしてます。
分からないとおっしゃる方は、こちらを。大きくなった?