見るとまだ成虫になっていないのがほとんどなのですが、
先週あたりから鈴虫の声がしはじめました。
今年は卵から孵って少し大きくなった鈴虫のケースにアリが入ってしまい、それに気づかず、ほとんど全滅しました。それで再度、まだ孵っていない卵があったので、やりなおしました。30年以上鈴虫を飼いつづけて、初めてのことでした。
アリに気づいたとき、何匹か助けだした鈴虫を新しいケースに入れたので、その鈴虫が今鳴いているのだと思います。ほんの数匹です。
このところ雨降りで気温も低いので、鈴虫の声をきくと無理して鳴かなくてもいいのにと思います。でも鈴虫にしたら、短い生涯を完結させるためには相手を呼び寄せなければなりませんものね。猛暑にもどるのは憂うつですが、鈴虫のためには猛暑にもどって、ちびたちが成虫の仲間になってくれるとうれしいんでしょうね。そう思うと猛暑もがまんできるかな。
30年以上孵しつづけているって書きましたが、私の両親は鈴虫も飼ってましたが、はるかにむずかしい松虫を長年孵しつづけました。なぜむずかしいかっていうと、松虫はススキなどの茎に卵を産みつけるからです。それに鈴虫より野生的でした。
母は研究熱心で、根が頑張り屋でしたから、松虫を飼うことについても自分なりに極めていました。(父は母の助手でした。)
鳴く虫仲間の若い男の人が邯鄲(かんたん)をもってきてくれて、けっこう大きなケースを作ってくれて、何度か挑戦していましたが、邯鄲って共食いしてしまうんです。成功しませんでした。
その鳴く虫仲間が鳴き声のいいコオロギというのを母に飼ってみたらともってきてくれましたが、母はコオロギなんか飼う人ではありませんでした。そう、そこらにいる虫ではいやなのでした、うちの母は。
(自分の子供たちはそこらにいる娘でがっかりしてたのかな 笑)
そうそう、私はカネタタキを一回ですが、孵したことがあります。
昔よく垣根にしてあったマサキの枝を土を入れたケースに挿しておいたら根づいたので、そこにカネタタキのオスメスを1匹ずついれたら、翌年小さな赤ちゃんが孵りました。せわしない動きの虫でいくら見ても見飽きることがありませんでした。その後どうしたかは忘れました。
母の鳴く虫飼育の趣味は 上の姉と私が鈴虫を長年飼うことで受け継がれています。
天国の母に「鈴虫が鳴きだした」って伝えたら、きっと「(なんだ)鈴虫かぁ」なんて言うにちがいありません(笑)