昨日の朝、たけしはシャワーに入っていた。
時間は8時半。
いつもこれくらいの時間に家を出るのだけど、たけしの学校はお休みだから、10分くらい遅く出てもまったく問題ない。だけど、ほら、そこが自閉症で、8時半に家を出なかったら遅刻する!と思い込んでしまった娘。
ぷくぷくのほっぺたを、ぶーぶー膨らませて「みまり、遅れちゃう~」「みまり、悲しい~」と文句を言っていた。
いざ、学校の近くへ行くと、車の時計はあと5分で9時。
いい加減、みまりも、切れてきた。
「みまり、早く起きたのに!」
「みまり、ちゃんと支度したよ!」
「みまり、シャワーにも入ったのに!」
「もう~ たけちゃん、せいよっ!!!」
あらら、本当は、遅刻じゃないのに、なぜか、たけしのせいにされてしまった。
だけど、そうやって言えたみまりに驚いたたけしは、怒るどころか喜びながら「みまり、ごめんねぇ~(^^)」と言っていた。たけし、あんたは偉い(^^)
ぷんぷん怒って、学校へ走っていくみまりを見て、そんな風に怒れるようになったんだぁ~ と、たけしと二人で感動していた。
どんどん、普通の子のようになっていくみまりが、嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちだけど、間違いなく、私たちや学校が与えてきた事を応用し始めているみまりの生命力には驚かされる。
障害は、それと共に生きることを決めた人たちに、奇跡を見せてくれるのかもしれない。
そして、今朝、たけしはシャワーに入らなかった。
やっぱり、怒られるのは嫌らしい(笑)