家は、坂の上に建っている。
すごい急な坂を上り、玄関にたどり着く。
この高さだけで、1階分はあると思う。
玄関の横には、車2台分のガレージがある。
シャッターは、リモコンで開けれるし、ガレージから家の中には、ドア一つで入れる。
玄関を入って、4畳半くらいの踊り場があって、ドア3つと階段がある。
1つのドアは、私と美鞠が寝てる部屋。
1つのドアは、階段の下の物置。
1つのドアは、ガレージへのドア
階段を登ると、広い部屋があり、そこが、リビング、ダイニング、キッチンなのだ。
リビングルームから、玄関の外側が見下ろせ、グラウンドが見下ろせ、結構、良い眺めになってる。
ここは、ベランダになっていて、椅子とテーブルを置いているのだけど、フェンスが触るとゆっさゆっさしている。
今日は、そのフェンスの交換の日。
稚恵子:えっと、お名前は??
フェンスマン:あれ?君、僕の名前知らないの?
稚恵子:うん、知らない~
フェンスマン:ああ、じゃ、今日は「グラハム」って事にしよう!
稚恵子:ええ?? 今日はぁ??? じゃ、明日は、ジョージか??
フェンスマン:ジョージ!OH!ジョージ!! 良いねぇ~!
こういうやつが多いメルボルンだから、ちょっとやそっとの英語力じゃ、この街では生き延びれない。
行きつけのチョコレート屋さんのおばちゃん。
いつも二人でお店を回しているのだけど、ある朝、彼女は1人だった。
お客さんは、まだ9時だって言うのに、10人ほど居て、おばちゃん、1人でてんてこ舞いしていた。
ローズ:もう!私のパートナーは、どこ???
ローズ:ぜんぜん見えないんだけど???
ローズ:もう、9時過ぎているのに、見えないってどう言う事かしら??
ローズ:ごめんなさいねぇ。今朝は、3人で回さなくちゃいけなくて。
ローズ:3人じゃ、ぜんぜん、人が足りないわよねぇ。
ローズ:Me,Myself and I
3人て言うから、倉庫かキッチンに居るのか。。。
出てこないんだぁ。。。
そうかぁ。。。
と、思って話しを聞いていたら、ローズ、それ、全部、あんたの事じゃん!!!
これで、コーヒー待ちをしていた、4,5人のお客さんは大笑いして、ご機嫌よく待っていたのでありました。
素晴らしい、メルボルンのウィットだ。
武士が、先生に呼ばれた。
今年受験だというのに、野球のチームに入らないか?と誘われたそうな。
たけ:んで、先生、メンバーは誰?
先生:君だけだよ。
たけ:??? 先生、それじゃ野球できないじゃん。
先生:大丈夫。君が集めて来るんだよ(^^)
すげぇ~ 先生だ。。。受験生に、なんてことやらすんだ???
ってか、みんな受験生だから、野球なんてメルボルンじゃマイナーなスポーツは、誰もやらないだろう??? ルールも知らないだろう???
と、思いきや。。。武士、あっという間に8人集めたそうな。
おや?集まったのかい??? と思ったら、どうやら、クリケットをしていた子たちが、別のチームと混ざってやれと言われたらしく、混ざるのは嫌だなぁ~ と思っていたところに武士が登場。
野球なんて知らないし、渋っていたところに「野球なら、誰もメンバーが居ないから、知らない人とプレイしなくても良いし、練習も場所が優先してもらえるから、好きなだけできるよ」と、そそのかしたところ、あれよあれよとお友達が集まり、8人。
もっと増えるらしい。
お前ら、勉強しなさいっ。