萩の霊場・迎称寺にて
(つづき)
9月に入り、懐石は夏の日向飯からいつもの四つ椀へ戻り、
秋の食材の新米、しめじ、松茸を使いました。
懐石献立
向付(冷) 鯛とホタテのカルパッチョ
(カラーピーマン、レッドオニオン、かいわれ添え)
つぼつぼ 紅白なます
飯 新米 近江産コシヒカリ
汁 豆腐 しめじ 赤味噌 黒七味
煮物碗 土瓶蒸し(松茸 海老 紅葉麩 三つ葉 スダチ)
焼物 スズキ幽庵焼
炊合せ 小芋 鳥の丸 オクラ
箸洗 針生姜 (梅肉)
八寸 牡蠣炙り焼 枝豆の松葉刺し
香の物 沢庵 茗荷の吉野漬 白菜
酒 玉の光
お口に合ったかどうか? 時々三人で楽しくお話しを交わしながら・・・
気持よく平らげてくださって、亭主としては嬉しい限りです。
ご飯を炊きだす時間、汁を温めだす時間、蒸器、盛付など、
慣れて身体が動くようになると、今度は献立の内容が気になってきます。
懐石はあくまで濃茶の前のおしのぎ・・と自分に言い聞かせ、
懐石へのめり込まないように注意していました。
でも、YさまとSさまの「美味しいです!」の一言がとても嬉しく、
懐石って主客の心が通い合う、大切なコミュニケーションだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c7/1f4aa033d549f8cebae6c407e31e5737.jpg)
「酔芙蓉」 大文字山の登り口で
初炭となりました。
お尋ねに応えながら、炭手前を進めます。
釜はいつのまにか1つから3つに増え(せっせと横浜から運んで・・・)
この日は桐文真形釜、高橋敬典作です。
炭斗は認得斎お好みの松山籠、火箸は菊頭四方透かしです。
飾り火箸をお稽古だけしか使わないのが残念で、茶事に使っています。
香合は秋草蒔絵琵琶香合、山中塗の中村孝也作、
9月になると、使いたくなるお気に入りです。香は白檀(鳩居堂)。
こぼれ萩 梨木神社にて
主菓子を縁高に入れ、運び出しました。
「こぼれ萩」をイメージしたきんとん(自製)ですが、思わぬことが・・・。
お出しする直前に菓子を見ると、ピンクと紫の粒砂糖が溶けてしまって、
どうみても「こぼれ萩」に見えません。
あわてて粒砂糖をもう一度振りそそぎ、何とか「こぼれ萩」になったかしら?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
茶事をしていると、炭火が熾きなかったり、火相や湯相のこと、
懐石の一品が間に合わなかったり、何が起こるか? 全くわかりませんが、
最近やっと、回数を重ねることが大事と思うようになりました。
何より頭と身体がそれなりに反応して茶事を進行し、
アクシデントに対処してくれるのは素晴らしいこと!です。
失敗したらそれを糧として進めばよいのですから。
(良い意味での居直りです・・・)
お客さまにしばしの中立をお願いしました。
「どうぞお鳴り物でおしらせを・・・」
「ことによりましたら、そうさせて頂きます」
「萩の月」の茶事-1へ戻る 同-3へ
(つづき)
9月に入り、懐石は夏の日向飯からいつもの四つ椀へ戻り、
秋の食材の新米、しめじ、松茸を使いました。
懐石献立
向付(冷) 鯛とホタテのカルパッチョ
(カラーピーマン、レッドオニオン、かいわれ添え)
つぼつぼ 紅白なます
飯 新米 近江産コシヒカリ
汁 豆腐 しめじ 赤味噌 黒七味
煮物碗 土瓶蒸し(松茸 海老 紅葉麩 三つ葉 スダチ)
焼物 スズキ幽庵焼
炊合せ 小芋 鳥の丸 オクラ
箸洗 針生姜 (梅肉)
八寸 牡蠣炙り焼 枝豆の松葉刺し
香の物 沢庵 茗荷の吉野漬 白菜
酒 玉の光
お口に合ったかどうか? 時々三人で楽しくお話しを交わしながら・・・
気持よく平らげてくださって、亭主としては嬉しい限りです。
ご飯を炊きだす時間、汁を温めだす時間、蒸器、盛付など、
慣れて身体が動くようになると、今度は献立の内容が気になってきます。
懐石はあくまで濃茶の前のおしのぎ・・と自分に言い聞かせ、
懐石へのめり込まないように注意していました。
でも、YさまとSさまの「美味しいです!」の一言がとても嬉しく、
懐石って主客の心が通い合う、大切なコミュニケーションだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c7/1f4aa033d549f8cebae6c407e31e5737.jpg)
「酔芙蓉」 大文字山の登り口で
初炭となりました。
お尋ねに応えながら、炭手前を進めます。
釜はいつのまにか1つから3つに増え(せっせと横浜から運んで・・・)
この日は桐文真形釜、高橋敬典作です。
炭斗は認得斎お好みの松山籠、火箸は菊頭四方透かしです。
飾り火箸をお稽古だけしか使わないのが残念で、茶事に使っています。
香合は秋草蒔絵琵琶香合、山中塗の中村孝也作、
9月になると、使いたくなるお気に入りです。香は白檀(鳩居堂)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/47/c06b49ce7d2964803e579edeb4bb32f6.jpg)
こぼれ萩 梨木神社にて
主菓子を縁高に入れ、運び出しました。
「こぼれ萩」をイメージしたきんとん(自製)ですが、思わぬことが・・・。
お出しする直前に菓子を見ると、ピンクと紫の粒砂糖が溶けてしまって、
どうみても「こぼれ萩」に見えません。
あわてて粒砂糖をもう一度振りそそぎ、何とか「こぼれ萩」になったかしら?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
茶事をしていると、炭火が熾きなかったり、火相や湯相のこと、
懐石の一品が間に合わなかったり、何が起こるか? 全くわかりませんが、
最近やっと、回数を重ねることが大事と思うようになりました。
何より頭と身体がそれなりに反応して茶事を進行し、
アクシデントに対処してくれるのは素晴らしいこと!です。
失敗したらそれを糧として進めばよいのですから。
(良い意味での居直りです・・・)
お客さまにしばしの中立をお願いしました。
「どうぞお鳴り物でおしらせを・・・」
「ことによりましたら、そうさせて頂きます」
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