(「秘密の花園」と名付けている薔薇園への入り口です)
5月29日(土)に開催された「薔薇の茶会」へ寄せられたおたより(1)と(2)の続きです。
EKさまより
暁庵先生 少しお疲れが癒えた頃でありますように。
あれほど楽しみにしていた薔薇のお茶会も終わってしまい、時は早くも6月になりました。5月29日も風薫るどころではない台風のような風でしたが、おかげで換気もよく(笑)、涼しく過ごすことができ、前日は雨だったのに足元もぬかるむこともなく、花々は美しく、緑は滴るようで、本当になにもかもがお茶会のために用意されたみたいでした。
お客さまは皆さん、お茶会は久しぶりと興奮されていて、野外で風が強かったのでお喋りも気にせずできましたし、一番の心配のコロナや熱中症対策もばっちり。保健所が来ても感心してくださったことでしょう。先生はじめ社中の皆さまのご努力の賜物です。この時期に思い切って敢行してくださったことに心から感謝いたします。
それにしてもあの風と暑さへの対策は見事でしたね。濃茶席も格調高いしつらえなのに、涼風が吹き抜け、まさに薫風が楼閣を通り抜ける風情でした。お点前さんや半東さんもよく頑張ってらして・・・・。特に茶友Aさんがお点前もお上手になって楽しんでおられたのを見てとても嬉しかったです。
アンのお茶会のほうは趣向と借景がまた素晴らしくて、自分もプリンスエドワード島の自然のなかに置かれたような気分になりました。そして先生に点てていただけるなんてラッキー!と思ってしまって、風で喉が渇くのでたっぷりが嬉しかったです。
小堀遠州流のお席も若干車の音がうるさかったのは残念ですが、ご亭主の頑張りと楽しいお話で終わるのが惜しい時間を過ごせました。裏千家流とはまた気分が変わって面白かったです。
先生が散歩の途中であの薔薇園を見つけられて、お茶会のアイデアが出たのはまさに天啓だったのでしょう。
コロナ禍のなかで茶会どころかお稽古もお休み状態の方も多い中、しばし悪疫の鬱を忘れて、気持ちの良い野外のお茶会でこんなに楽しく、茶道に触れることができ、お客様たちも大喜びでした。
ゲストとしてお連れしたKYさんも茶道や茶会の可能性の素晴らしさに感動しておられました。
きっと主催者側としてはコロナの状況を見ながら頭を抱えたり、野外ゆえ、当日のお天気もあいまって、準備には大変なご苦労があったことと思います。それでも開催してくださったことに心から感謝し、次はどんな趣向やアイデアを見せていただけるのかと楽しみにしております。
社中の皆さま、薔薇園のスタッフの方達にもよろしくお伝えくださいませ。 EKより
Sさまより
暁庵先生
時は春
日は朝
朝は七時
片岡に露みちて
揚雲雀 名のりいで
かたつむり 枝にはひ
神 空にしろしめす
すべて世は 事もなし
ブラウニング 春の朝です。
昨日の薔薇の茶会はまさに理想郷にいるような素敵な時間でした。
赤毛のアンの最後も聖書の「すべて世は 事もなし」ですね。
平穏な日常とかけ離れている中で、この詩のような平和で満ち足りた世界を築くことの大変さを痛感しております。
薔薇の茶会のご招待、心から嬉しく存じます。
先生のお茶に対する愛情と信念を受け止めることができますでしょうか。
地に足をつけ先生を近い将来お招きできるべく精進してまいります。
ありがとうございました。
今日は凄い夕立でした。
季節がめぐるましく変化しています。
どうぞご自愛くださいませ。 Sより
Yさまより
こんにちは。メールでのご挨拶失礼致します。
一昨日は薔薇の茶会に参会させて頂き、誠にありがとうございました。
会場の薔薇園、少し早めに伺い、散策致しました。薔薇は少し盛りを過ぎていたようですが、他にも多種多様な花々が咲いて、鳳蝶や紋白蝶が飛び交う様子に、コロナ禍の巣籠もりから、別世界に来たようで、心の栄養が補給されました。
会場入り口付近で甘い薔薇の香りを感じた途端にお茶会の世界に引き込まれました。
再会の薔薇席では遠州お好み瓢の切合風炉釜が端正でとても美しく、席主様お手作りの薔薇の茶碗、そのお心入れに感激しました。
濃茶席は屋外の設にも関わらず、お心入れのお道具の数々。眼福で各服立のお濃茶を美味しく頂きました。
最後のお席となった赤毛のアン席。
結界にも見立てられる薔薇と羊歯が白いクロスに映えてとても美しく、赤毛のアンに拘ったお道具組みに、感服。赤毛のアンへの読書欲が湧きました。
程よい円形の設で、一座建立。和やかに皆様とお話ししながらのお席となり、とても楽しかったです。
お茶の設備の無い屋外。コロナへの対応。とてもご苦労されたと思います。でも、お茶会を実施してくださり、本当にありがとうございました。
お陰様で、約一年半振りのお茶会を堪能し素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
皆様に深く感謝しております。 Yより
「薔薇の茶会」終了後、たくさんのメールやお手紙が届き、私の疲れを癒してくださいました。茶会スタッフの方たちもいろいろなエネルギーを頂戴したことでしょう。
ありがとうございます!!
もっともっと紹介したいのですが、おたより編は一先ず終了し、次回は3席の会記を掲載します。
「薔薇の茶会」のおたより・・・(1)へ戻る (2)へ戻る 3席の会記へつづく
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