(昨年の「私のサクラ」は早く満開になったけれど雪が降って・・・3月29日撮影)
(雨の公園にて)
2021年6月の或る日のことです。
我家の前の公園に進入禁止の黄色いロープが設置されました。
「ウン??」最初は何のためかわからず台所の窓から眺めていましたが、
「どうやらサクラの何本かが病気で枯れかかっているらしい。その1本が「私のサクラ」みたいだよ・・」
ツレの話を聞いて、もう飛び上がりました。
・・・そういえば、今年の春は「薔薇の茶会」や茶事などに忙しくしていて、「私のサクラ」をゆっくり眺めたり、近くに寄って話しかけたりしなかったかも・・・と猛反省。
近くへ行くと、数本の大枝が既に枯れていました。他の桜も同じような症状で病気のようです。
「もしかして「私のサクラ」が切られてしまうのかしら? 自費でもいいから樹木医に診てもらいたい・・・」と思いました。
「管理をしている公園事務所に相談してみようかしら?」と迷っている間に、伐採のための業者がやってきました。
その日はお稽古があったので、只おろおろしていると
「今、業者に聞いてきたら、危ないので枯れ枝だけを伐採するそうだよ」とツレ。
ほっと胸をなでおろしました。
病気が治ったのかどうか、まだ心配は尽きませんが、今は静かに見守っています。
全ての生物は命に限りがある事を、突然病気になる事も、「私のサクラ」が身をもって教えてくれたような気がします。
何でも先延ばしにすることなく、限りある命の一日一日を大切に生きよう・・・と話しかけている気がします。
(花魁草の群落)
(梅雨明けの空)
今年になってから毎朝、朝風呂に入るようにしています。
ぬるめの湯にゆっくりと、冬なら20分くらい、夏の今は5分以上我慢して浸かっています。腰痛と膝痛対策で始めたのですが、朝風呂はとても贅沢な瞑想(ぼんやり)の時間であり、爽快感も抜群で病みつきになりました。
風炉場の窓を少し開けると、「トトロの大欅」と名付けている公園の欅がよく見えます。
風が吹くと、てっぺんの枝々がワサワサ音をたてて大きく揺れて、今にもトトロが独楽に乗って飛び出してきそうです。
何日も雨が続き、びっしょりと枝や幹まで濡れると、「トトロの大欅」に耳を密着させて根幹を伝わる「雨の音」を聞いてみたくなります。
そんなことを夢想しながら朝風呂のひと時を過ごします・・・とてもいい時間。
(オシロイバナ)
でも、それからは大忙し。
掃除、水撒き、下火や湯の準備などを汗だくでこなし、10時からのお稽古に備えます。
あっ! 〇〇さんがお稽古にいらしたようです。
「ようこそいらっしゃいました! 暑かったでしょう・・・ゆっくり涼んでね 」