残暑お見舞い申し上げます
猛暑の中、お盆前の8月10日に墓参りへ行きました。
1カ所は藤沢市にあるO霊園、もう1カ所は我が家から比較的近いG霊園です。
いつもこの2カ所を同時に行くようにしています。
実家の墓のある藤沢市のO霊園は緑あふれる広大な公園墓地ですが、墓域の管理は個人でしなくてはなりません。他に墓掃除をする人もいないので、ツレと二人で年に数回墓掃除を兼ねてお参りしています。
それに今年は昨年末に亡くなった弟の新盆なので、気合が入っています。
夏を越したので生い茂っているであろう草を取ったり、入口に植えてある2本のカイズカイブキをカットしなくてはなりません。
行ってみると、案の定、草もありましたが、コスモスがあちこちに元気よく伸びています。お盆に墓掃除へ行かなかった時があり、9月に行くとコスモスが墓一面に咲いていて、それはそれは華やかでキレイでした。
全く無いのも寂しいだろうと思い、後ろの方のコスモス5本を残しました。
放っておくとドンドン広がってしまうカイズカイブキですが、毎回カットしているので丁度良い大きさになっています。
墓の中に眠っている愛しい人たちも綺麗になって、きっと満足してくれたことでしょう。
紅い薔薇とピペリカムの花束と線香をお供えし、最近、墓へ入った弟へ話しかけます。
「あの世でみんなに会えましたか? どうぞ安らかにお眠りください」
もう一つの横浜市のG霊園は我が家の墓で、母が眠っています(お盆のおもてなし)。
こちらはコンクリートに覆われていて、管理もしっかりしているのでほとんど草取りすることはありません。それでも墓石や廻りをタワシで洗って浄めると、心身が浄められる気がします。
3種の竜胆と野鶏頭の花束と線香をお供えし、しばし母といろいろな話をしました。
「あの世で弟に会えましたか? どうぞ安らかにお眠りください」
きっと母のことだから弟を探し出して会えたと思いますが、一方で縁とはこの世だけの気がしています。
だから一層、「今の縁を大事にし、今をしっかり生きなくては!」と思うのでした。
(「日蓮上人の御母菩提の御手植杉」・・身延山奥の院にて)
最近目にした良寛さまの晩年の詩文を記します。
良寛さまの「今を生きる」充足感や孤独の中の安らぎを感じながら・・・。
首を回らせば七十有余年
人間の是非 看破に飽きたり
往来の後は幽かなり 深夜の雪
一ちゅうの線香 古窓の下
(身延山山頂から七面山を遥拝する・・・8月4日撮影)