ここ数カ月間にわたる、いろいろな経緯から、ソニーの研究機関である株式会社「ソニーコンピューターサイエンス研究所」(SCL、東京都品川区)の存在が気になっています。
その経緯というか、きっかけの一つは、悪夢の“311”東北関東大震災と、その直後に起こった福島原発事故が起こってから、「私たちに何ができるのか」「今後はどんな社会システムが必要か」などが問われているからです。ソニーコンピューターサイエンス研究所の取締役所長である北野宏明さんは、同研究所の使命は「人類の未来のためになる研究成果だ」と語ります。この同研究所の「人類の未来のためになる」という壮大で本質的な使命は、「今後はどんな社会システムが必要か」などの、今問われていることにつながるために、かなり気になっています。
ソニーコンピューターサイエンス研究所は、知る人ぞ知る玄人向けの研究機関です。企業の一般的な目的基礎研究や応用研究を手がける研究所とは、異なる存在です。ソニーからは独立した組織で、研究員は1年契約の雇用を続けるという“非終身雇用”の人事制度を採っています。日本では珍しい人事制度です。
同研究所の名前は、コンピューター関係の大学教員や、公的研究機関・企業の研究機関の研究者には知られていますが、一般的の方にとっては、NHK(日本放送協会)などのテレビ番組の司会者でお馴染みの茂木健一郎さんが所属する研究機関として、知られているのではないでしょうか。茂木さんは同研究所のシニアリサーチャーです。
元々、ソニーコンピューターサイエンス研究所に興味を持ったのは、2010年12月6日に独立行政法人科学技術振興機構(JST)が開催した、戦略的創造研究推進事業 特別シンポジウム「世界を魅せる 日本の課題解決型基礎研究 JST目利き制度とその可能性」のパネルディスカッションに、取締役所長である北野さんが登場し、とても興味深い、面白い講演をされたからです。かなり独自の見解を話されましたが、北野さんにとっては当たり前のことを話したことに過ぎません。
その後、超多忙な北野さんに時間をいただき、お話を伺いました。主に研究開発プロジェクトの運営法に話を絞って伺いました。その際に、2009年6月に発行された単行本「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」(発行は日経BP)をいただきました。
著者は、同研究所の代表取締役社長の所真理雄さんと、サイエンスライターの由利伸子さんのお二人です。由利さんは、編集・制作会社のサイテック・コミュニケーションズ(東京都千代田区)の代表取締役を務めています。
“311”東北関東大震災と、その直後に起こった福島原発事故が起こってから1カ月経過し、「私たちに何ができるのか」「今後はどんな社会システムが必要か」などが問われています。3月11日以降、事実上の自宅待機が2週間ほど続き、資料整理と積ん読だった単行本の整理をいくらかしました。いくつか読んだ単行本の中で、単行本「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」をパラパラめくる日が続いています。難問への解答を見いだすということよりも、考え続けることで何かがつかめると伝える内容になっている点が気になっているからです。
実は、部屋の中に、いい加減に適当にあちこちに積み上げた単行本などを整理することも、重要な目的になりつつあります。こちらはかなりの難問です。
その経緯というか、きっかけの一つは、悪夢の“311”東北関東大震災と、その直後に起こった福島原発事故が起こってから、「私たちに何ができるのか」「今後はどんな社会システムが必要か」などが問われているからです。ソニーコンピューターサイエンス研究所の取締役所長である北野宏明さんは、同研究所の使命は「人類の未来のためになる研究成果だ」と語ります。この同研究所の「人類の未来のためになる」という壮大で本質的な使命は、「今後はどんな社会システムが必要か」などの、今問われていることにつながるために、かなり気になっています。
ソニーコンピューターサイエンス研究所は、知る人ぞ知る玄人向けの研究機関です。企業の一般的な目的基礎研究や応用研究を手がける研究所とは、異なる存在です。ソニーからは独立した組織で、研究員は1年契約の雇用を続けるという“非終身雇用”の人事制度を採っています。日本では珍しい人事制度です。
同研究所の名前は、コンピューター関係の大学教員や、公的研究機関・企業の研究機関の研究者には知られていますが、一般的の方にとっては、NHK(日本放送協会)などのテレビ番組の司会者でお馴染みの茂木健一郎さんが所属する研究機関として、知られているのではないでしょうか。茂木さんは同研究所のシニアリサーチャーです。
元々、ソニーコンピューターサイエンス研究所に興味を持ったのは、2010年12月6日に独立行政法人科学技術振興機構(JST)が開催した、戦略的創造研究推進事業 特別シンポジウム「世界を魅せる 日本の課題解決型基礎研究 JST目利き制度とその可能性」のパネルディスカッションに、取締役所長である北野さんが登場し、とても興味深い、面白い講演をされたからです。かなり独自の見解を話されましたが、北野さんにとっては当たり前のことを話したことに過ぎません。
その後、超多忙な北野さんに時間をいただき、お話を伺いました。主に研究開発プロジェクトの運営法に話を絞って伺いました。その際に、2009年6月に発行された単行本「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」(発行は日経BP)をいただきました。
著者は、同研究所の代表取締役社長の所真理雄さんと、サイエンスライターの由利伸子さんのお二人です。由利さんは、編集・制作会社のサイテック・コミュニケーションズ(東京都千代田区)の代表取締役を務めています。
“311”東北関東大震災と、その直後に起こった福島原発事故が起こってから1カ月経過し、「私たちに何ができるのか」「今後はどんな社会システムが必要か」などが問われています。3月11日以降、事実上の自宅待機が2週間ほど続き、資料整理と積ん読だった単行本の整理をいくらかしました。いくつか読んだ単行本の中で、単行本「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」をパラパラめくる日が続いています。難問への解答を見いだすということよりも、考え続けることで何かがつかめると伝える内容になっている点が気になっているからです。
実は、部屋の中に、いい加減に適当にあちこちに積み上げた単行本などを整理することも、重要な目的になりつつあります。こちらはかなりの難問です。