ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

大町市の居谷里湿原では、ザゼンソウやミズバショウがあちこちに咲いていました

2011年05月01日 | 旅行
 長野県大町市大町にある木崎湖の東側の山中にある居谷里湿原(いりやしつげん)に、ザゼンソウ(座禅草)などを見に行きました。木崎湖を通る国道から東に曲がり、道幅の狭い林道を進むと、うっそうとした暗い杉林の奥に、居谷里湿原が広がっていました。

 長野県の天然記念物に指定された居谷里湿原は、幅130メートル、奥行き1.5キロメートルの湿原です。四季折々に、その時のいろいろな野草が咲く、自然豊かな湿原です。
  
 木道などの遊歩道を進むと、雪解け水が流れる小川の淵に、ザゼンソウがあちこちに咲いていました。





 咲き終わったものや、これから咲きそうなものとさまざまです。

 小川の浅瀬の中に、黄色い可憐なリュウキンカが所々に咲いています。



 奥に進むと、小川の水量が豊かな部分に、ミズバショウ(水芭蕉)があちこちに群生しています。




 
 ミズバショウが小川に沿って点々と咲く風景は、静かな山奥の湿原という雰囲気を濃厚にします。湿原全体は、湿地と小川、小さな池が組み合わさった谷間です。もう残雪はどこにもありませんでした。

 シジュウカラなどの野鳥が多数、湿原の縁に生えた木々の梢の上で、さえずっています。あいにく、曇りがちだったために、高い木の上部に留まって鳴いている野鳥は、シルエットに近く見えてしまい、どの野鳥かを見極められません。梢の奥に留まった野鳥をぼんやりとした写真で撮影しました。キビタキではないかと思います。



 静かな湿原に、いろいろな野鳥が背景の杉林や雑木林などから湿原に飛んできます。予想した以上に、多様な野鳥がいる気配が強い湿原でした。

 大町市は北アルプスの高い名峰の山麓の中に、湿原などが広がっています。日本の原風景を感じさせる湿原が点在しています。