ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

田島ヶ原サクラソウ自生地はオギやヨシなどの夏草の茂みになっていました

2011年05月13日 | 季節の移ろい
 埼玉県さいたま市桜区の荒川沿いにある県営秋ケ瀬公園(あきがせこうえん)の一番下流側にある田島ヶ原サクラソウ自生地はもうサクラソウの面影は残っていません。田島ヶ原サクラソウ自生地は現在、夏草に覆われ始めました。

 サクラソウが一面に群生する、特別天然記念物の田島ヶ原サクラソウ自生地でサクラソウの花が開花して見事とお伝えしたのは、4月11日と約1カ月前のことです。現在は、背丈1.5メートル以上にオギやヨシなどの夏草に覆われています。



 芭蕉がうたった「夏草や強者どもが夢の跡」という雰囲気が急速に強まっています。4月上旬にサクラソウやノウルシの花が咲き誇っていたあの草原が、わずか1カ月で草むらに変わっています。変わりようの早さには驚くばかりです。

 午前は曇天でしたが、お昼から日差しが強くなり、夏草の中で、いろいろな野鳥が大きな鳴き声で鳴いています。夏草の頂点部分に留まってよく鳴いているのはセッカです。





 数羽のオオヨシキリが10数メートル置きに、夏草の頂点部分に留まって、互いに呼び合っているようにみえました。

 雄のキジが大滑空して飛んで来ました。オギやヨシなどの夏草の草陰に入りました。時々「ケーン」と鳴きます。姿は見えません。

 田島ヶ原サクラソウ自生地はサクラソウなどを保護するために、歩道以外には入れません。その歩道沿いに何本かの木が立っていて、葉が茂っています。この葉陰の中からも、数種類の野鳥の鳴き声が聞こえます。葉陰で何がいるのか残念ながら分かりませんでした。

 かわいそうに思ったのか、ツグミが1羽、葉が茂っていない枝に出てきました。



 田島ヶ原サクラソウ自生地は梅雨に向かって草や木が生長し続けています。もう夏が来たような錯覚すらします。草木の成長力のすごさを見せつけられました。