ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

佐久市の佐久荒船高原は冬景色から初春の装いに移行中です

2011年05月04日 | 佐久荒船高原便り
 長野県東端の佐久市の東側にある佐久荒船高原は春の訪れがいくらか遅れぎみです。例年だと、木々が芽吹く前の林の地面では、ニオイスミレやエイザンスミレなどのスミレやニリンソウなどの早春の野草の花が咲き始めているころですが、今年の5月連休はまだほとんど咲いていません。陽当たりのいい場所など、限られた所に少し咲き始めているだけです。例年よりも、おおよそ1週間、春への移行が遅れている感じです。

 わずかに芽吹いたヤブカンゾや育ったフキノトウの中に、食べられたものがあります。たぶん、シカの仕業です。今日も2匹の若い雄のシカが通っていきました。



 草原部分はまだ枯れ野に近い感じです。



 6月にはレンゲツツジがあちこちに咲き、9月になると一面がコスモスの花で覆われる草原部分は、まだ冬景色に近い感じです(一面がコスモスの花に覆われている風景は、2010年9月18日のブログをご覧ください)。

 枯れ野の中に、キジの雄が姿を現し、時々“ケーン”と鳴きます。雄は縄張りを主張し、雌のキジに自分の存在を伝える早春の行動をとっています。ウグイスやミソサザエも鳴き始めました。お腹がきれいなオレンジ色のアカハラが早朝から良く鳴いています。



 モズも梢で良く鳴いています。キジやアカハラ、モズなどが鳴き始め、春の訪れを伝える野鳥のさえずりが増えています。冬景色から春への移行の季節を迎えています。

 佐久荒船高原は標高が1100メートル程度あります。群馬県下仁田町から内山峠を目指して上り坂を進むと、途中までは美しい新緑の林になり、その中でヤマザクラ(山桜)が咲き始めています。



 すっかり春めいた装いになっています。

 これに対して、佐久荒船高原では、ごく一部の木々の梢が、黄色がかった若緑色の新芽を吹いたばかりです。



 例年でしたら、5月連休には既に咲き始めているはずのサンシュユの黄色い花が咲いていません。佐久荒船高原に本格的な春が訪れるには、もう少しかかりそうです。