ここ数日間にわたって、この弊ブログの閲覧数と訪問者数がいくらか増えています。ふだんと少し違う様子です。その原因を調べてみると、経済産業省系の官製ベンチャチャーキャピタル(VC)の産業革新機構(東京都千代田区)が2015年2月9日に、次世代DNA(デオキシリボ核酸)シーケンサーの開発を進めているクオンタムバイオシステムズ(Quantum BiosSystems Inc.,大阪市)に、33億円を上限とする出資を実施すると発表したことの影響でした。
弊ブログで2014年2月5日に載せた「ベンチャー企業のクオンタムバイオシステムズの威勢のいいお話を伺いました」がWeb検索などによってヒットし、いくらか読まれたようです。
産業革新機構は手始めとして、同社に15億円を出資したそうです。産業革新機構は、今回出資した理由を、「クオンタムバイオシステムズが開発している技術が市場拡大すると見込まれ、個別化医療の推進につながると期待したため」であり、政策的な意味を含めて出資を決めたそうです。今回の資金提供に加えて、社外取締役の派遣やパートナーとの提携支援などの経営支援も行うそうです。
クオンタムバイオシステムは今回、以前からの出資者(既存株主)であるジャフコ(JAFCO)と東京大学エッジキャピタル(UTEC、東京都文京区)、みずほキャピタル、の3者に加えて、新規投資家として三菱UFJキャピタルを含めた4者も、合計9億円の出資を受けました。

クオンタムバイオシステムズは、大阪大学特任教授の川合知二さんと教授の谷口正輝さんらの研究開発成果をベースに、DNA1分子単位で塩基配列を読み出せる次世代シーケンサーを開発中です。数nmオーダーの空隙を隔てた金属電極の間をDNAが通過する時に、電極間を流れるトンネル電流が塩基ごとに異なるとの現象を利用し、塩基配列を高速・高精度に読み出す「ゲーティングナノポア法」を採用しています。
ゲーティングナノポア法を半導体チップに実装し、解析装置を使って塩基配列を電気的に直接読み出します。この結果、製品化できれば、従来型DNAシーケンサーに比べて「破壊的価格で遺伝子を解析できる」(同社代表取締役社長の本蔵俊彦さん)と主張します。原理的には「100米ドル以下・数時間での解析が可能」とアピールしています。
クオンタムバイオシステムズは産業革新機構からの受け取った出資金を、技術開発に加えて、米国拠点の人材強化などを含む研究開発体制の拡充に使うそうです。2016年後半をメドにプロトタイプ機を完成させ、外部ユーザーに使ってもらって評価を受ける計画です。2017年から2018年には、製品販売に加え、研究開発機関や製薬会社からの受託型サービスも念頭に入れた事業化に乗り出す構えです。
約2年前から、同社の技術を実装した半導体チップの量産を担当する半導体関連企業と連携を進めてきた。今後は同企業からの出資を含めた共同開発を検討していくそうです。
弊ブログで2014年2月5日に載せた「ベンチャー企業のクオンタムバイオシステムズの威勢のいいお話を伺いました」がWeb検索などによってヒットし、いくらか読まれたようです。
産業革新機構は手始めとして、同社に15億円を出資したそうです。産業革新機構は、今回出資した理由を、「クオンタムバイオシステムズが開発している技術が市場拡大すると見込まれ、個別化医療の推進につながると期待したため」であり、政策的な意味を含めて出資を決めたそうです。今回の資金提供に加えて、社外取締役の派遣やパートナーとの提携支援などの経営支援も行うそうです。
クオンタムバイオシステムは今回、以前からの出資者(既存株主)であるジャフコ(JAFCO)と東京大学エッジキャピタル(UTEC、東京都文京区)、みずほキャピタル、の3者に加えて、新規投資家として三菱UFJキャピタルを含めた4者も、合計9億円の出資を受けました。

クオンタムバイオシステムズは、大阪大学特任教授の川合知二さんと教授の谷口正輝さんらの研究開発成果をベースに、DNA1分子単位で塩基配列を読み出せる次世代シーケンサーを開発中です。数nmオーダーの空隙を隔てた金属電極の間をDNAが通過する時に、電極間を流れるトンネル電流が塩基ごとに異なるとの現象を利用し、塩基配列を高速・高精度に読み出す「ゲーティングナノポア法」を採用しています。
ゲーティングナノポア法を半導体チップに実装し、解析装置を使って塩基配列を電気的に直接読み出します。この結果、製品化できれば、従来型DNAシーケンサーに比べて「破壊的価格で遺伝子を解析できる」(同社代表取締役社長の本蔵俊彦さん)と主張します。原理的には「100米ドル以下・数時間での解析が可能」とアピールしています。
クオンタムバイオシステムズは産業革新機構からの受け取った出資金を、技術開発に加えて、米国拠点の人材強化などを含む研究開発体制の拡充に使うそうです。2016年後半をメドにプロトタイプ機を完成させ、外部ユーザーに使ってもらって評価を受ける計画です。2017年から2018年には、製品販売に加え、研究開発機関や製薬会社からの受託型サービスも念頭に入れた事業化に乗り出す構えです。
約2年前から、同社の技術を実装した半導体チップの量産を担当する半導体関連企業と連携を進めてきた。今後は同企業からの出資を含めた共同開発を検討していくそうです。