ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県深谷市にある渋沢栄一生地「中の家」の食事処で、煮ぼうとうをいただきました

2015年02月26日 | グルメ
 埼玉県深谷市血洗島(ちあらいじま)にある埼玉県指定旧跡の“渋沢栄一生地”“(しぶさわえいいちせいち)の一つである旧渋沢邸「中の家」に立ち寄り、郷土料理の煮ぼうとうをいただきました。

 “日本資本主義の父”と呼ばれる渋沢栄一などの一族が住んだ渋沢家の住宅である旧渋沢邸「中の家」を見学しました。

 東門と呼ばれる入り口です(医薬門という形式だそうです)。門の奥に主屋がいくらか見えます。



 東門から中に入ると、主屋(おもや)の前に出ます。



 東門から敷地内に入って東側にある土蔵と土蔵の間に、正門があるそうです。

 その東側にある立派な土蔵群です。土蔵の脇に植えられたハクバイ(白梅)の木は少し花を咲かせています。



 この土蔵と土蔵の間に、正門があり、その奥に“座ダイニング”と名乗る「青淵亭」という食事処があります。

 この食事処に入って「お薦め料理は何ですか」と聞くと、「郷土料理の煮ぼうと」という返事だったので、その煮ぼうとうを注文しました。

 その煮ぼうとうです。



 「地元の採りたて野菜がたっぷり入っている」と、うたっています。ヒモカワのような平べったい麵と一緒に、ニンジンやナガネギ、サトイモ、ハクサイ、ナノハナどに、いろいろなキノコが入っています。

 煮ぼうとうの汁は、ややあっさりした味で、個人的には少し物足りない味でした。どんぶりの中の煮ぼうとうは、量的にはかなりあります。最後の方は少し飽きてしまいました。

 注文した煮ぼうとうセットは・稲荷寿司2個に、サラダ、小鉢、香の物という組み合わせです。記憶では、定価は1000円です(たぶん消費税込み?、覚えていません)。

 深谷市は煮ぼうとうを郷土料理として観光の目玉として売り出しています。深谷市周辺の埼玉県の各市町村は、良質な小麦が採れたことから、うどんやほうとうなどが郷土食になっています。

 現在残っている「中の家」は、渋沢栄一の妹のていと結婚した渋沢市郎が明治28年(1895年)に建て直したものです。渋沢栄一が産まれた当時は、藁葺(わらぶき)の家だったそうです。渋沢家は裕福な農家で「名字帯刀」を許されていた名家です。養蚕や藍玉(あいだま、藍色の染料材料)などの事業で儲けていたようです。

 渋沢栄一は、江戸時代末期の文久3年(1863年)に中の家を出て、江戸時代末期(幕末)から大正初期にかけて、日本の武士(幕臣)から明治政府の官僚になり、さらに実業家になって第一国立銀行や東京証券取引所などといった日本の資本主義の礎を築いたそうです。今回、知って驚いたことは、渋沢栄一が理化学研究所の創設者であることでした。すごい先見の明のある方だったのです。