新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

中国製冷凍餃子の事故を考える

2008-02-28 22:55:30 | 指定なし

この問題について、政府とマスコミの姿勢が全く気に入らないし、不満である。それは長年アメリカの同盟国であるアメリカ製の食品そのものではない容器、その原材料を我が国向けの販売を担当してきた人物が「日本の管理基準は以下に述べるように非常に厳格且つ厳密である。それにも拘わらず何故同様なことを中国には事前に通告して求めなかったのだろうか!不平等ではないか!」と言っているのを聞いたからである。


私に言わせればマスコミは同盟国であるアメリカに何かにつけてもの申し、あるいは要求を突きつけることに安手のヒロイズムでも感じているのではないかとすら疑わせてくれる。中国に対しても対アメリカと同様にもの申すだけの思い切りがないのか?


しかも、冷凍餃子は歴とした輸入という商取引である。事故が発生すれば輸入者ないしは輸入代行業者が準備万端整えて、補償を要求する「クレーム・ノーティス」を出すことから始まるのではなかったか?マスコミがしゃしゃり出て四の五の言う案件ではないはずだ。それが解らないのかと不思議でならない。


中国に対してあの弱気の姿勢では、アメリカに対して失礼ではないか?公平な扱いではないか?総理大臣が媚中派だとこうなるのかな?いや、決してそんなことはあるまい!!


<o:p> </o:p>


マスコミなどは未だに中国から謝罪がないなどと戯れ言を言っている。謝罪の文化は我が国固有のものだと本当に知らないのか?中国が謝罪すると本気で考えているのか?上記の人物は言う、


 「長年アメリカ製の液体容器と食品包装の容器となる原紙を日本に販売してきた。それを加工する大手コンバータの工場と食品会社の工場の衛生管理は、報道されている中国の食品工場どころではなく誠に精密で厳しいものだった。アメリカだって同じだ。
 日本の消費者と食品会社の厳しさは英語にすれば"out of this world"(=この世もものとは思えない)で、原紙に木の皮の直径1mmにも満たないゴミやポリエチレンの焦げたチリ1個、髪の毛1本、虫1匹付着していれば、それこそ天が降ってくるような大問題である。コンバータ側も「虫1匹何十万円」(の補償を請求される)と教えて、従業員にその管理を厳重にするよう厳重に注意を喚起していた。まして出入り業者(=我々であるが)にも、言葉は悪いが、工場見学の際は服装検査と手洗いを強制された。当然だろう。
 ある北欧系の大手コンバータでは“100万分の1”(=”One out of a million”)という標語が工場内の至る所に掲示されていた時期があった。これは『その1枚の不良品があれば納入した100万枚全部が返品されるので、そういう事態にならないように厳重に管理するよう徹底せよ』という意味である。これが外資も従った日本の食品容器の衛生と安全管理の基準である。これを達成できなければ、その得意先を失うこともあると考えよとの指示でもあった」
 ことほど左様に日本の管理は徹底している。JTその他の輸入者は食品輸入であれば、そこまでその厳しい管理基準と方法を中国にも徹底的に伝えてあったのだろうか。
 この問題の餃子の包材を作っているのは日本の加工会社で、外から農薬などが侵入するわけない包材で、厳しい管理基準で作っていると明言していた。だが、マスコミ報道はカバーしていない。
 彼はさらに言う「包材を日本で作っていたとすれば、農薬が何処で混入されたか知らないが、その厳重な管理基準が空しかったことになりはしない。一方、アメリカで原紙を製造する際には、原紙は製造工程で高温のドライヤーで乾燥されてから巻き取られるのだが、そこでも紙の表面にバクテリア(bacteria count等という)が残存していないかを厳重に検査して“基準内”との報告書をつけている。表面にラミネートされるポリエチレンのペレットもそのメーカーから管理基準を取り寄せて日本のコンバータ経由で食品会社に提出される。当時の厚生省にも報告するはずだったと記憶する。さらに原紙の包装にも衛生面での厳しい基準がある。
 海上輸送のコンテイナーに対する管理基準の要求も厳格だった。製紙工場に船社が空の状態で搬入する前に、厳しい基準で内部を洗浄し、臭いが残存するような洗剤の使用すらも許されていない。しかも、工場に到着した空コンテイナーは、工場側が手を触れるまで扉を開けることも許されず、貨物を積み込む前に係員が中に入って臭気等を含め状態を検査する。問題があれば持ち帰らせる。
 コンテイナーは前荷を制限し、その履歴を厳重に規制している。すなわち、直前に食品に悪影響を及ぼす危険がある貨物を搭載した場合は除外されるのである。飼料用の干し草や機械油がついている機器類などの前荷は忌避される。
 中国の天津港に冷凍され段ボール箱に詰め込まれた餃子をコンテイナーに積んで送り出す前に、工場と船社では此処までの検査をしたのだろうか?これらと天洋食品での製品の検査も進めねばなるまい、その成果は別にしても」と。


 マスコミは何を取材してきたのか?政府は何でしゃしゃり出てきて中国に「工場内で農薬が入る余地はない」などと言わせて、ことを複雑にしたのか?理解できない。



ロス市警

2008-02-28 08:39:27 | 指定なし

三浦和義逮捕以来、朝から晩までこの言葉を読まされ且つ聞かされている。それが私にとっては大いに耳障りで、気になって仕方がない。
これまでに何度何度も言ってきたことだが、これは日本語であって英語ではLos Angelesのことにはならない。辞書を引けばLosで始まる地名にLos Alamitos, Los Alamos, Los Altos, Los Banos, Los Gatos, Los Mochisと出てくる。第一、「目玉商品」は"Loss leader"=ロス・リーダーだから、これの略かも知れないじゃないか。
発音記号では「ロスアンジェレス」と「ロスアンジェリーズ」が一般的であり、私は何の根拠もなくロスアンジェリーズ派だった。アクセントは「アン」のところにおく、念のため。彼らもこれを全部言うのは長いと思ったか、屡々LAと言うのを聞いている。因みに、かのロス空港はLAXで表されている。
このロスの表記以外にも私が面白おかしいと思っていることがある。それは「ロサンゼルス」とカタカナ書きされることで、滅多に連結音にしない日本語なのに、ここでは"s""a"が連結されていることなのだが。
私にとっては、単にカリフォルニア州の首都でもない大都市であるだけでロサンゼルスをロスにしてしまった感覚が凄いし、それに戸籍を与えてしまったのも素晴らしいのである。
サンフランシスコだって日本語ではシスコになってしまった。彼らの略語は"Frisco"=フリスコである。空港はSFOである。
このロスとシスコは英語ではないのでご用心等と言うのは野暮かも知れないと危惧する。
だから何だと言われそうだが、これだけのことです。いわば「カタカナ語」の続編のようなものである。