31日の「報道1930」を興味深く見ていた:
私はこのTBSの「新しいニュースの時間」と歌って始まる報道番組は、如何にもこの局らしい松原の司会が気に入らないので余り重きを置いていない。だが、昨31日は色々な意味で面白かったので、最後まで見てしまった。私から言わせて貰えば、何と言っても「テドロス事務局長が『中国に感謝する』と言ったと表現したのが白眉だと思わざるを得なかった。ご丁寧にもこの事務局長(Tedros Adhamnom, Secretary General)の緊急事態宣言の原文を流してくれた。
その全文は兎も角「中国に感謝する」の箇所は(原文通りか否かは保証の限りではないが)“appreciate what China has done.”となっていたと思う。TBSか松原か知らないが“appreciate”を「感謝する」と訳したのは疑問だと思った。この言葉は普通には「評価する」という意味で使われているものだとばかり思っているから。「感謝」という使い方もあると思うが、2番手辺りだろうし、WHOがあの中国の対応振りに感謝するというのも奇妙だし、ましてや「評価」されては中国の国民が喜ぶだろうか。
英語の講釈になるが、ジーニアス英和辞典には先ず「人が物・事を・・・であることを、・・・かを正しく理解する、正しく認識する、・・・を察する、・・・のよさを味わう」と出てくる。2番目が「(正しい判断・分析などによって)(人が)人・物・事の価値を認める、・・・を正しく評価する」が出てくる。「ありがたく思う」は3番手だった。Oxfordには“to recognize the good quality of ~”が最初に出てくる。2番目が“to be grateful for ~ that ~ has done”がある。テドロス氏はUKの大学で博士号を取得しておられるようだから、この線で言われたのかと思うが納得できない。
私が問題にしたいのはテドロス事務局長の発言全体である。彼は「緊急事態宣言は中国国内向けではなく、世界各国で発生している事態に対してであり、中国はこの事態を切り抜ける力がある」と認めていた。その上で「中国がやり終えたことを評価する」といったと私には聞こえた。思うにTBSはOxfordの2番目の解説を採ったのだろう。いや、中国に阿ったのだとしか聞こえなかった。そうだったとしても、この局の体質からしても不思議ではあるまい。
次に違和感を覚えたのが、中国問題の権威者の一人である神田外国語大学の興梠一郎教授のテドロス事務局長の発言についての解説だ。松原は「テドロス氏は習金主席の圧力に屈して感謝と言ったのでは」との質問に対して、笑みを浮かべて「そう言えばスッポリとはまって面白いだろうが、そんなことはない」と否定した。即ち、エチオピアは中国の多額の借金があるが、テドロス氏はそうだからと言ってあの発言をしたのではないとばかりに、言うなれば産経新聞の論評を否定したのだった。松原は「では、テドロス氏が28日に習主席を訪問したのは何の為」とは追及しなかった。
私は興梠教授が豊富な情報網をお持ちだとは評価(感謝ではない、念の為)しているが、あの発言には一寸ゲンナリとさせられた。そして、もしかするとあの教授は「中国について迂闊なことは言えない」立場におられるのかとも考えた。あの番組はどういう進行表に基づいているのかは知る由もないが、松原がゲストの方々と事前に打ち合わせをしていないとは考えられないので、あの発言は予めデザインされたプレーだろうと考えている。松原さん、本日の産経新聞の社説を見てご覧。「テドロス事務局長の更迭を唱えている」ではないか。TBSに言うだけ無駄かな。
私はこのTBSの「新しいニュースの時間」と歌って始まる報道番組は、如何にもこの局らしい松原の司会が気に入らないので余り重きを置いていない。だが、昨31日は色々な意味で面白かったので、最後まで見てしまった。私から言わせて貰えば、何と言っても「テドロス事務局長が『中国に感謝する』と言ったと表現したのが白眉だと思わざるを得なかった。ご丁寧にもこの事務局長(Tedros Adhamnom, Secretary General)の緊急事態宣言の原文を流してくれた。
その全文は兎も角「中国に感謝する」の箇所は(原文通りか否かは保証の限りではないが)“appreciate what China has done.”となっていたと思う。TBSか松原か知らないが“appreciate”を「感謝する」と訳したのは疑問だと思った。この言葉は普通には「評価する」という意味で使われているものだとばかり思っているから。「感謝」という使い方もあると思うが、2番手辺りだろうし、WHOがあの中国の対応振りに感謝するというのも奇妙だし、ましてや「評価」されては中国の国民が喜ぶだろうか。
英語の講釈になるが、ジーニアス英和辞典には先ず「人が物・事を・・・であることを、・・・かを正しく理解する、正しく認識する、・・・を察する、・・・のよさを味わう」と出てくる。2番目が「(正しい判断・分析などによって)(人が)人・物・事の価値を認める、・・・を正しく評価する」が出てくる。「ありがたく思う」は3番手だった。Oxfordには“to recognize the good quality of ~”が最初に出てくる。2番目が“to be grateful for ~ that ~ has done”がある。テドロス氏はUKの大学で博士号を取得しておられるようだから、この線で言われたのかと思うが納得できない。
私が問題にしたいのはテドロス事務局長の発言全体である。彼は「緊急事態宣言は中国国内向けではなく、世界各国で発生している事態に対してであり、中国はこの事態を切り抜ける力がある」と認めていた。その上で「中国がやり終えたことを評価する」といったと私には聞こえた。思うにTBSはOxfordの2番目の解説を採ったのだろう。いや、中国に阿ったのだとしか聞こえなかった。そうだったとしても、この局の体質からしても不思議ではあるまい。
次に違和感を覚えたのが、中国問題の権威者の一人である神田外国語大学の興梠一郎教授のテドロス事務局長の発言についての解説だ。松原は「テドロス氏は習金主席の圧力に屈して感謝と言ったのでは」との質問に対して、笑みを浮かべて「そう言えばスッポリとはまって面白いだろうが、そんなことはない」と否定した。即ち、エチオピアは中国の多額の借金があるが、テドロス氏はそうだからと言ってあの発言をしたのではないとばかりに、言うなれば産経新聞の論評を否定したのだった。松原は「では、テドロス氏が28日に習主席を訪問したのは何の為」とは追及しなかった。
私は興梠教授が豊富な情報網をお持ちだとは評価(感謝ではない、念の為)しているが、あの発言には一寸ゲンナリとさせられた。そして、もしかするとあの教授は「中国について迂闊なことは言えない」立場におられるのかとも考えた。あの番組はどういう進行表に基づいているのかは知る由もないが、松原がゲストの方々と事前に打ち合わせをしていないとは考えられないので、あの発言は予めデザインされたプレーだろうと考えている。松原さん、本日の産経新聞の社説を見てご覧。「テドロス事務局長の更迭を唱えている」ではないか。TBSに言うだけ無駄かな。
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