一寸気になった話題を:
10年前には為替が¥107だった:
在職中は為替の変動には注意していた。だが、アメリカの会社にとっては、ドルは何処まで行ってもドルなので、心配することではなかった。だが、過度の円安は日本に輸出した我が方の製品のコストが高騰するので、充分に気を配って注視していた。端的に言えば、為替の変動が価格交渉(=値上げ)に大きな影響を及ぼすからだ。
ところが、10年前の12月のブログには¥107まで円安になった為替を捉えて「家計も圧迫されるだろうし、国際収支もどうなることでしょう。一時、為替は110円台という予想(懸念?)も飛び交いましたが、この先何処まで行くのでしょうか。私は輸出が伸びるか否かについては極めて悲観的です」と心配して見せていたのだった。
10年前と比較すれば40%も弱くなっているのだ。この円安を我が国の国力の低下または経済の低迷と捉えるのか、あるいは政治の問題と見るかは、私如きには云々できないが、「なるほど。これではエネルギーコストや輸入に依存している製品が値上がりする訳だ」という事が見えてくる。石破さん、よろしくお願いいたします。物価高は岸田式のィバラマキだけでは対処できない次元にあるのですから。
企業からの政治献金禁止:
先日、昼間に移転していた「朝まで生テレビ」を途中から見る機会があった。共産党と維新の代表が鋭く禁止を主張して、自民党代表の井上信治に迫っていた。すると井上は慌てず騒がずに「企業側には献金の自由がある」と、当方には俗に言う「上から目線」で共産党の方を見ずに平然と答えた。共産党の山添拓は「何時もそういう事を言って逃げる」と迫ったが、事態は変わらなかった。
共産党の主張は「企業側は見返りを期待して献金する。その資金が組織票を握っている者たちに提供されているのは宜しくないから政党交付金の制度を設けたが、代わりにパーテイ券を売っているのは形を変えた献金だ」だったが、その場ではそれ以上には議論が進まなかった。石破首相のこの重大な案件にどのように対応されるかを見よう。
私がイヤらしいなと感じたのは井上の穏やかにして傲然たる態度。即ち、井上は山添とまともに話し合わなかった姿勢だった。今の自民党はそんなに強硬に出られる立場なのかと思ってしまった。あれでは財務省の表見代理のよう。余計なことを言えば、彼も鈴木馨祐(法務大臣か)、小林鷹之、鈴木宏和、城内実等は皆開成高校→東京大学ら中央官庁という精鋭だ。
早稲田大学のラグビーが帝京大学を一蹴した:
少し矛先を変えた話題を。昨日、偶々見ていたYouTubeにこのラグビーの試合が出てきた。帝京大学のラグビーは対抗戦を34連勝もしている強さを誇っているので、早稲田を蹂躙するのかとばかり思っていた。だが、画面に出てきた状況は全く反対で、早稲田が鉄壁だったはずの帝京のディフェンスを抜き去って田中と言ったかの快足ウイングが5本もトライを取ってみせるなど、48対17(トライ数にして7対3か?)の大勝利。
物事は何時まで良い状態が続くものではないのが世の常。帝京大学は岩出前監督の指導宜しきを得て、対抗戦を何連覇もしただけはなく大学選手権も連覇をし続けて見せていた。それほどの強豪校でも監督が変わったから弱くなったのかも知れないが、原因はそれだけではないと思う。
その弱体化の原因は、毎度引用してきた日大フェニックスの故篠竹幹夫監督が言われたことが当てはまると思う。即ち「うちが弱くなったのではない。他の大学がうちを抜こうと努力している間に、うちが同じ所に止まっていただけのことだ」なのだった。私は現状維持ではなく、それ以上に進歩し、進化し、発展していくことは極めて難しいのだろうと思うのだ。
別な言い方にすれば「慢心すれば終わり」なのだと思っている。でも、帝京大学ラグビー部が慢心したのではあるまい。早稲田大学のラグビー部の努力が勝って、帝京を追い越すことに成功したのだと解釈すべきだと思う。
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