偶に見る機会があるこのアメリカの有力な地方紙から:
実は、22年以上もの間アメリカに頻繁に通っていながら、ニューヨーク市には2度しか訪れたことがなかったことも手伝ってか、この我が国のマスコミが有り難がっている有力地方紙を、あれほど方々渡り歩いていていたにも拘わらず、一度も見た(読んだのではない)記憶がなかったことだった。それが、有り難いことにジムの片隅のサロン(?)にはJapan Timesと組み合わされているこの有名な新聞が置いてあるのだ。
時差の関係から考えると1日遅れかも知れないが、有り難いことだと思って、時間に余裕がある時に、幾らかでも世界とアメリカの時の流れに接しようと考えて、ザッと見出しだけでも読むようにしている。そこで、何と解ってきたことがあった、それは、会社が年間の社員の宿泊を約束して経済的なコーポレート・レートを取っている有名な全国展開のホテルでは、特に依頼しない限り、“USA TODAY“しか部屋に入ってこなかったことだ。それ以外の場合は、その都市の地方紙しか配られてこないのだ。
そこで、ジムでNY TINESが読めるとは、大変結構なことだと思っている。そして、漸く先日気が付いたことがあった。それは、この新聞には何か特別にニューヨーク市かニューヨーク州の出来事が報じられていることがなかったことだった。殆どの記事は我が国の朝毎読産日のように、アメリカ国内と世界の政治・経済・文化・芸術・スポーツとうの記事で埋め尽くされていたことだった。「なるほど、我が国の全国紙が飛び付く訳だ」と思った。
今朝も10分ほど帰りのバスの時刻に余裕が出たので、トランプ様関連の何かが見つかるかと思えば、それは明日の朝刊のようだった。ただ、一つ大発見があった。それはといえば、USA TODAYも同様だが、通常は我が国関連の記事などは先ず載っていないにも拘わらず、私は「日本は周辺の情勢が不穏になりつつあるので、防衛費の増額に向かう」とあったのを、2面だったかに発見したこと。これは重大なことなのだ。と言うのは、何度も採り上げてきたことで第一次安倍内閣の総辞職のニュースはUSA TODAYでは無残なベタ記事だったくらいだから。
他に気が付いたことは「共和党の先行きの鍵になるのがトランプ氏である」とあった辺りだった。New York Timesはチャンと東京に支局があるのだから、もう少し自国の同盟国の動静を本部に流して、「日本の情勢はこうなっている」のような記事が載るように努力して貰いたいものと思う。だが、私が怖れていることは“Kishida who?”などとなってしまいはしないかという辺りだ。何分にも知識階層でも、日米安保条約の存在など知らなかったのだから。
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