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本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

『戦略思考のすすめ』,河瀬誠 〈講談社〉松山情報発見庫SoDa! #19

2004-12-27 18:26:34 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
予想していたより面白い本です。
勢いに乗って一晩で読破出来ます。

この本はビジネスの基本原理である競争においてどうやって勝ち残っていくかということを、以下の4つの「経路」とその中での36個のつぼを押さえることで説いています。多くのおもしろい実際の事例も新鮮で面白いです。<>
①鳥の目で市場を見渡す競争戦略-自分の強いところで住み分ける
②虫の目で観察するマーケティングの戦略思考-お客の思いを叶えよう
③パートナーを見つめるビジネスモデルの戦略思考-皆で設ける仕組みを作れ
→ビジネスモデルを実際の事例を交えながら、どうすれば他と差別化させることが出来るか。つまりは、勝つことが出来るかということを説いている。
④自分自身を省みる組織の戦略思考-成熟の時代の組織を動かせ

この本も何度も見返すことによってそのつぼを深め。
戦略的思考への足がかりをつかめるような仕組みとなっている。


 
この本、読んでみる?
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松山情報発見庫SoDa! フィリップ・コトラー『市場戦略論』#18

2004-12-27 01:26:57 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
もともと頭の中に入っているものがあまりないからビジネスアイデアのブラッシュアップために本を読んでヒントを採集しまくりです。
問題意識というか何らかの目的があると、読書が楽しくてたまりません!

深いブルーのバックに考え事をするような紳士が・・・
なんともクールな装丁でしょうか!
マーケティングの祖といわれているらしいコトラーの本が大学の生協にあったので即買いでした!

さて

この本、多少専門的なところもあって文学畑の僕としては、難しいところもありました。
でも、特に
5章:メガマーケティング
6章:顧客思考はクロス・ファンクショナルを求める
7章:芸術とビジネスのコラボレーション

は、まだ社会にも出ていない僕なので、はっきりとは断言できませんが、新しい概念を提唱しているように感じられました。

この本の中での印象的な言葉に、

(表紙の〉
マーケティングとは
社会のニーズを企業活動に結びつける媒体である。
そして懸命なマーケターとは、顕在したニーズはいうまでもなく、
いまだ満たされていない、見えざるニーズを発見し、これを具体的に定義できる存在である。

というのと、252項の

ビジネスであろうと、社会貢献であろうといずれの場合でも、我々は常に考えなければなりません。対象はだれなのか、提供するものは本当に価値があるのか等々-。マーケティングの根底には「互助」と「交換」という原則があります。この原則を外れるような活動はマーケティングではないのです。

というものがありました。

これらの言葉は、以前、菊池先生にも指摘していただいたことにも通じることだと思いました。

なんとかよいビジネスアイデアを練ろうと健闘中の宗田でした。

コトラーにマーケティングをもっと学びたい人はこちら!
コメント (6)
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松山情報発見庫SoDa! 『世界の中心で、愛を叫ぶ』#17

2004-12-27 00:08:43 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
いまさらかよ!
という感じがあるかもしれませんがあえて書きます。
この本、アマゾンでは驚くほど評価が低いです!
びっくりですね。
何事も素直でソフトな頭で望まないと得られるべきものも逃してしまいます。
僕がこの本を読んだの自体はたぶん去年の夏。
なぜ、いまこのセカチュー〈『世界の中心で愛を叫ぶ』の略称〉の記事を載せるか?
それは昨日このセカチューの映画をようやく見たからです。
感想から言えば、小説バージョンのほうが胸を焼き付けるような、感情を引き出されました。
それに映画版は登場人物の設定が少しむごい気がしました。
アキのテープを届けていた女の子が実はサクの未来の彼女になっている・・・
むごいです。
でも小説版が焼き付けるような感情を喚起させたのに対して、映画版は、リアルを大切にすることの大切さというものを示してくれています。
死んでしまったアキに思いをはせるサク。
それに困惑する今の彼女。

最後にはアキへの弔いをおえ、サクはおそらく目の前にいる彼女、リアリティを大切にすることへと目を向けたのではないでしょうか。

日常の忙しさの中で、身近なリアルを軽んじてしまいがちな男性である私たちは
一瞥の価値ありだと思います。

今日の日経新聞では2004年の純愛ブームに関して面白い記事がいくつかありました。
19面からのコメントを一つ
「純愛小説が人気を集める背景には、他者とのコミュニケーションを求めながらも、得にくくなっている現状があるのでは」
そして、文芸評論家の清水良典氏は
「〈セカチューのことに触れた文脈の中で〉発行部数の数字以上に驚かされたのは、それを大多数の大人が読んでいないこと」
と述べている。

仕事、日常というリアルにおぼれるあまり、コミュニケーションがないがしろにされてしまっているという現状が読み取られ、考えさせられる記事である。

この本、読んでみる?
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