本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

人生は「言語道断」:豆えっせい♪#8

2005-03-28 01:34:44 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
えらい困ったタイトルだ。
言語道断という言葉は一般的に「あきれていうべき言葉もない」というぐらいの意味で理解されている。

でも、本来の意味は「優れた仏教の真理は言葉では表せない」という仏教用語に由来するものだ。
これに関連する言葉として、
「言は意を尽くさず」(『易経』)
「知る者は言わず、言う者は知らず」(『荘子』)
などがある。

いまの日本は、世界はとにかくうるさい。
自己主張。アピールして自分を現さないと回りに分かってもらえない。
こんな状況にこの言語道断という言葉の本来の意味を持った時代の先達から、まさに言語道断」だ。という声が聞こえてきそうだ。

本当に心の奥底から望むことは自分の心に隠しておいてもいいものではないか?
それから派生する俗物的な部分は語らざるを得ないかもしれないが・・・

参考:日経新聞2005.3.27「漢字コトバ散策」より

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アメリカ牛肉の真実:松山情報発見庫#125

2005-03-28 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『牛肉と政治 不安の構図』,中村靖彦

やっぱりアメリカ牛肉の輸入再開はやめたほうがいいんじゃない?
思わずそういいたくなる内容の本だ。来る3月28日には全頭検査が見直されるかもしれないというニュースも出てきたさなか。

アメリカにおける牛肉と日本における米の関係を対比することで、
その問題の歴史を解き明かす内容。
アメリカでの蓄牛、豚、鳥の管理の実態からその危険性、
約500人にも及ぶ、ヤコブ病の死者など・・・
「牛肉輸入再開問題をめぐって問われるのは、科学がいかにして政治を超えることが出来るか、ということではないだろうか。」(223ページより)
という著者の警告は重くのしかかる。
まさにいま必読の書といえる本だ。
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