本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

若者とストレスの関係:松山情報発見庫#127

2005-03-30 03:25:28 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『受験勉強の技術』,和田秀樹

→前半から

若者必要なものは逆説的かもしれないが、不自由なのかもしれない。
このことは、
アメリカで、60年代半ばから80年代半ばにかけて、15歳から、19歳の自殺が3倍に増え、10代若者の3分の2は非合法のドラッグに手を出し、16歳未満の売春少女は50万人・・・(本書55ページ参照)
ということから強烈に訴えられる。
このアメリカの若者における危機はまさにアメリカ版ゆとり教育の結果起こったことという。

日本の青少年の犯罪が増えたり、フリーター、ニートが問題になったり・・・
リストカットが流行ったり、ドラッグが流行ったり・・・
今の若者には何かが欠けている。
それは不自由ということではないだろうか?

この著書では、人間のライフプランという枠組みから、まず不自由を経験する受験というものの重要性を、いわばエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』と重なるような形で説いてくれる。
若者は何か指導されること、拘束を通して達成感を味わうことにより徐々に自分で歩けるための準備をしていく。
大学受験までは自転車の走行練習で言えば補助輪をつけ、親に最初は支えてもらっているような段階なのかもしれない。
そしていざ、就職。
支えをなくし、飛び立つ。というイメージなのかもしれない。

→後半から

後半では、受験勉強で身につけられる技術。
それから、記憶力、集中力の高め方、モチベーションの高め方まで
脳科学と、心理学の知見を交えながら、かなり熱く教えてくれます!

中でも、187ページあたりで述べられている「モチベーションを高める法則」は圧巻!
3つの法則と、3つの原理、26の技術から、
どうすればやる気をアップさせることができるかということが分かります!

なかなかの良書です。
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