実践する経営者―成果をあげる知恵と行動P.F. ドラッカーダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
ドラッカー『実践する経営者』レジュメ
序章:《機会はそれに値するものの扉だけを叩く》
ドラスティックに変化をこころみ。自ら、根本・スキームの構築を継続的に試みなければ、事業・ビジネスでの生き残りはできない。
そんな思いの中でであった書籍。
日本が、戦後、経済復興をできたのは、欧米の模倣がうまくいったということが原因ではなく、日本がビジネスにおいて、方法論・スキームを構築してきたからであるとドラッカーは見る。
それゆえ、現在のグローバル化・コモディティ化、世界不況などの構造変化がドラスティックに起こっている時代においては、思考。姿勢を企業家的なものとしなければならないとする。
《インタビュー》
それを受けて、企業家を《富を産む力を資源に与える人たち》というように定義する。
このような企業化社会の到来とは、ダーウィンのいうような変化に対応できるものだけが、生存できるということを示す。
【第一部:成長と戦略
○ 不確実性の時代のプランニング→トレンドを利用せよ
経営学的なトレンドでいえば、少し前のトレンドになるのかもしれないが、すでに起こった変化、起こりうる変化に対して、自社・自分の強みを合わせる(コアコンピタンス)という姿勢が大切になる。
・ 成長について
市場の成長が見込める中にあって、限定的な存在に落ち込んでしまうのは、よい成長とはいえない。
また、よい成長のためには、《今一番成功している製品は、明日には、最も早く陳腐化する》という視点を持ち、事業ポートフォリオレベルでも、何を捨てるか?という視点を持つことが必要。
・ 投資について
人材・資本の投資は、「機械のあるところに的を絞らなければならず、自らの強みが、異常なほどに大きな成果をもたらされる分野に集中しなければならない。」
[hint]
Q.わが社の顧客は、何に対して支払ってくれているのか?
Q.事業にとってもっとも大切な活動は何か?
○ ゼロ成長企業における経営の心構え
大きな成長機会は必ずある。
《われわれの強みは何か?その強みは人口、市場、流通、技術の変化によって生じる機会のどこに適用できるか?》
という観点から、集中投下の方法を忘れるな。