松本人志さん、有言実行をお願いします

　『ワイドナショー』を見ていたら、松本人志氏が、事務所の力の大小でテレビの対応が違ったことを批判していました。事務所の力の力が大きいためその事務所の所属タレントに関したスキャンダルをテレビで取り上げなかったりしたことだと思います。おっしゃる通りです。しかし私は逆に松本氏のこの発言に憤りを感じました。松本氏は一般視聴者にとってテレビ側の人間であり、一般視聴者にとってみれば力のある事務所のいいなりになったのは松本氏なのです。この発言は大事務所のいいなりになったのはテレビ局の事情であり、自分のせいではないという言い訳をしているだけに過ぎないのです。日ごろ偉そうに言っていながら、こんなに卑怯な発言をするのかと、情けなくなっていまいました。

　しかし、松本氏の発言はそうあるべきものです。事務所の力の強弱でテレビ局の対応が変わってしまえば、だれもテレビを信用しなくなります。同様に巨大権力に遠慮するようになればマスコミとしての使命をうしなったも同然なのです。

　きっと松本氏の発言はそのような自分も含めての反省のもとに行われたものであり、今後は権力に迎合しないということを宣言しているのだと思います。テレビの世界で生きている人にとっていろいろと難しいところはあるのかもしれませんが、理不尽な権力に迎合するようなことはあってはなりません。松本人志氏の今後の発言に期待したいと思います。