小学校の英語教科化や、大学入試にTOEFLの導入などの英語教育改革に対して否定的な意見を持つ学者が、それぞの分野での意見を書いている本である。いくつかのポイントをあげる。
1.近年の会話中心の英語教育が英語力を落としているのが現状である。
2.TOEFLはアメリカに留学する人に対して作られた試験であり、難解なものである。これを日本の高校生全員にやらせるのは無謀である。一部のエリートのための試験にしかならない。
3.小学校の英語教科化は大きな勘違いである。なぜなら外国語教育というのは、第2言語習得のための教育である。これを母語の獲得のための教育と混同してしまって早期に始めようとしているのが小学校の英語教科化だが、母語の教育が中途半端なままになる危険性があり、外国語教育に悪影響を与える可能性がある。
4.英語教師に対する要求が多すぎて英語教師が疲弊しきっている。
これらの主張はもっともであり私も賛成する。その上で疑問に感じるのは、日本語に近いと言われるハングルを使う韓国人がどうしてあれだけ流暢に英語をつかえるのかということである。そこをどう分析し、どう日本の教育全体を変化させていくのか、開かれた議論が必要である。
1.近年の会話中心の英語教育が英語力を落としているのが現状である。
2.TOEFLはアメリカに留学する人に対して作られた試験であり、難解なものである。これを日本の高校生全員にやらせるのは無謀である。一部のエリートのための試験にしかならない。
3.小学校の英語教科化は大きな勘違いである。なぜなら外国語教育というのは、第2言語習得のための教育である。これを母語の獲得のための教育と混同してしまって早期に始めようとしているのが小学校の英語教科化だが、母語の教育が中途半端なままになる危険性があり、外国語教育に悪影響を与える可能性がある。
4.英語教師に対する要求が多すぎて英語教師が疲弊しきっている。
これらの主張はもっともであり私も賛成する。その上で疑問に感じるのは、日本語に近いと言われるハングルを使う韓国人がどうしてあれだけ流暢に英語をつかえるのかということである。そこをどう分析し、どう日本の教育全体を変化させていくのか、開かれた議論が必要である。