元日に映画館で『ポトフ』を見ました。感動しました。
フランスの一昔前の料理人の物語です。男性料理人ドダン(解説では美食家と紹介されています。料理人というより料理プロデューサーと言うべき人なのかもしれません)は、女性料理人ウージェニーとひらめきのあるおいしい料理を作り、評判はヨーロッパ各国に広まっています。
ドダンとウージェニーは長年お互いにひかれあっていました。そしてとうとうお互いの愛を確かめ合います。ふたりの関係が静かに、しかしドラマチックに展開します。しかしウージェニーに突然の悲劇が訪れます。
映画はセリフがあまりなく、料理を作るシーンが長々と描かれます。料理に対する真剣なまなざしや、味見した後の表情、そして料理人同士の交わされる目線ですべてを物語ります。
映画は不思議な展開をし、ラストシーンはこれまでにない感動を与えてくれます。思い出すだけで泣けてくるいいラストシーンでした。
ジュリエット・ビノシュがいい。彼女の美しく優しいまなざしは魅力的であり、存在自体が映画だと思います。新年早々素晴らしい感動作を見てうれしくなりました。
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