夏ドラマがおおむね終わった。今期のドラマはかなり楽しめた。いくつかの番組の感想を述べる。最初はフジテレビ系の『この素晴らしき世界』。
鈴木京香が体調を崩し降板し、若村麻由美が代役になったことで話題になったドラマである。平凡な主婦が、大女優になりすまして社会的な大きな事件に巻き込まれるというドラマ。内容がシビアなわりにはコメディ的な要素も多く、肩の凝らないドラマである。
このドラマがタイムリーだったのは、ジャニーズ事務所の問題を思わせたからである。業界側の権力、そして忖度がはびこる芸能界やテレビ局の姿が描かれる。さらにある意味衝撃的だったのは芸能事務所の社長を木村佳乃が演じていることである。もはやジャニーズ事務所問題を予測してこの時期作られたのではないかと思わせるほどのシンクロであった。偶然とは思われない。これはすごすぎる。
若村麻由美はさすがである。代役とは言え、自分のドラマにした。木村佳乃も見事だった。役者はみんなよかった。本当に役者ってすごいんだと改めて感心させられた。日常と非日常が入り混じる脚本もいい。
芸能界もマスメディアも改革が必要である。それを訴えるいいドラマだった。
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